新VポイントでTポイントがたまる銀行口座やクレジットカードはどうなる? ポイント業界が再度大きく変わるかも?!

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新VポイントでTポイントがたまる銀行口座やクレジットカードはどうなる? ポイント業界が再度大きく変わるかも?!

2024年春に統合されるTポイントとVポイント。利用者や加盟店、運営会社、それぞれメリットのある提携だと感じている。

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実はTポイントがたまる銀行口座は多い。T NEOBANKやSBI新生銀行、スルガ銀行Tポイント支店などがあり、青森銀行、常陽銀行、足利銀行、宮崎太陽銀行、興能信用金庫、きらやか銀行、但馬銀行、長野県信用組合、福邦銀行も給与振込口座指定やローン契約などでTポイントがたまる。

例えば、T NEOBANKやスルガ銀行Tポイント支店と三井住友銀行でポイントのたまり方を比較すると次のようになる。

三井住友銀行 T NEOBANK スルガ銀行
Tポイント支店
給与受け取り 200P(Oliveで選択時) 30P 50P
年金受け取り
ネットバンクログイン 5P
外貨預け入れ 1万円につき15P
外貨積み立て 月1万円以上で10P
外貨残高 月末300万円以上で50P
投信購入・積み立て 1万円につき15P
円定期預金 10万円で60P
デビット 0.5% or 1.0% 0.5%
口座振替 5P
被振り込み 1万円以上で1振り込み20P
(上限月25回)

Oliveの場合、給与受け取りに設定している場合は毎月200ポイント獲得できるのは大きいが、被振り込み(他行からの振り込み)ではT NEOBANKが有利だ。円定期預金を考えているのであればスルガ銀行Tポイント支店を選んだ方がポイントはたまりやすい。

三井住友銀行よりも新Vポイントをためやすい銀行になってしまうと、SMBCグループにとっては微妙だろう。

T NEOBANKやスルガ銀行Tポイント支店など、「T」が付いている名称は「V」に変わる可能性もあり、V NEOBANK、スルガ銀行Vポイント支店になるかもしれない。2024年春の前に、名称変更やTポイントの付与をやめる銀行などが出てくる可能性もある。

クレジットカードも同様、ファミマTカード、Tカード プラス、Tカード Primeなどは決済時にTポイントがたまるが、統合後はVポイントがたまる事になる。ファミマVポイントカードやVポイントカード プラス、Vポイントカード Primeなどの名称が変わる可能性もありそうだ。

カード名の変更により、発行終了するカードもあるかと思ったが、カードを発行しているポケットカードやアプラスの大株主を調べるとポケットカードは三井住友銀行、アプラスはSBIグループとなり、発行終了までとはならないかもしれない。

ジャックスの株主は三菱UFJ銀行、オリコはみずほ銀行など、この辺りが発行するTカード機能を搭載したクレジットカードは終了する可能性もあるのではないか。

以前、Yahoo!ポイントとTポイントがくっついた時に、ポイント業界が大きく変わった事がある。

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今回、TポイントとVポイントの統合で、同じように提携関連が崩れたり、新たな提携が生まれたりする可能性もあり、銀行・クレジットカード関連のサービスが大きく変わらないか注視したい。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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