最近はプレミアムカードについての取材を受けたり、記事を書くこともある。筆者はできるだけ該当のクレジットカードを保有し、そのカードを利用した体験談を元に記事を書くようにしている。
今回は、SPGアメックスのゴールド会員特典の検証と、ザ・クラス保有者向けの東京ディズニーリゾートのJCBスポンサーのアトラクション内ラウンジの利用の2つの検証を行った。東京ディズニーリゾートのアトラクションラウンジについては、既にエントリー済みの「JCBザ・クラス保有者向けの、東京ディズニーシーにあるストームライダー内アトラクションのラウンジとは?」を参照してほしい。
今回利用したホテルは舞浜にある「シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル」だ。前回は「ウェスティン都ホテル京都」を利用したが、SPGアメックス保有者向けのSPGゴールド特典メリットはそれほど大きなものではないと感じられた(SPGゴールド特典については「スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード(SPGアメックス)のゴールド会員はおトク?」を参照)。今回も、前回と同じような状況であればSPGアメックス保有のメリットは少ないといえるだろう。
予約方法
まず、予約はスターウッドのサイトから直接行う。1ヶ月以上前に予約を行い、1泊当たり43,600円となった。部屋のタイプはスタンダードルームの一般的な部屋で予約を行った。これは、アップグレードの確認を行うためだ。
チェックイン時のSPGゴールド特典の確認
まず、チェックイン時にはSPGゴールドの場合、「ウェルカムドリンク」「無料インターネットアクセス」「スターポイント」の3つの特典の中から1つ選択が可能となっている。インターネットアクセスはテザリングで行うため、スターポイントを選択し、250ポイントを獲得した。
部屋のタイプを確認するとアップグレードしてありますとの事だった。次に、海側とパーク側を確認したが、海側で部屋が用意されていたようだ。筆者は東京ディズニーリゾートはそれほど詳しくないため、詳しい友人に確認した所、「花火を見られるため部屋はパーク側が良い」との事だった。
そこで、パーク側に変更が可能かを聞いてみた所、同じ部屋タイプでパーク側を用意できるとの事だったため、パーク側をお願いする。
最後にチェックアウト時間を確認すると16時までのレイトチェックアウトが利用可能となっていた。チェックアウト日も16時まで利用できると、丸一日遊べるだろう。
部屋の確認
エレベーターに乗ると、各フロアの案内がある。「シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル」の客室は12階までとなっており、11階はクラブフロアと書かれている。予約時のメールを確認すると「下層階」と表記があるが、アップグレードされていることが確認できた。
部屋を確認すると、ベッドが2台、エクストラベッドが1台。若干狭く感じたが、エクストラベッドが入っているためだろう。子供がいるため、逆にエクストラベッドは非常に助かった。また、夜の花火やプロジェクションマッピングも見ることができ、部屋自体は非常に満足できるものだった。
アップグレードでのクラブフロア特典は利用不可
部屋はクラブフロアの利用となったが、ルームキーはクラブフロア向けのルームキーではなかった。つまり、クラブフロアの部屋は利用できるが、クラブフロア向けのサービスは利用できないという事だ。例えば、専用クラブラウンジの利用、無料のワイヤレスインターネットアクセス、無料のヘルスクラブなどの利用はできない。
レストランで15%OFF
滞在中は、15%OFFになるレストランを何件か利用した。全てのレストランで15%OFFになるわけではなく特定のレストランのみ15%OFFとなる。レストラン名はチェックイン時に教えてくれるため、それを確認して予約を行う。
あるレストランではSPG会員の確認をされ、SPGアメックスを提示すると、店員さんが「?」と言う顔をしていた。SPGアメックスにはSPGの会員番号が書かれていない。そのため、SPGアメックスを見ただけではSPG会員ということがわからなかったのだろう。先日、SPGアメックスの1周年記念があったばかりのため、見慣れないカードなのかもしれない。
SPGアメックスのSPGゴールド特典はおトク?
レストラン15%OFFの案内があった時に気がついたが、「ウェスティン都ホテル京都」ではどのレストランで15%OFFになるなどの案内がなかった。「ウェスティン都ホテル京都」はウェスティンの名前が付いているが、やはり都ホテルということなのだろうか。SPGゴールドのメリットを感じられなかったのはこの辺りが原因なのかもしれない。
今回の「シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル」では、SPGゴールドの特典を全て利用できたといえるだろう。SPGアメックスの年会費は31,000円+税と非常に高額だが、1年に1回程度利用するだけでも十分おトクだ。さらに、年会費を支払うと、1泊分の宿泊がプレゼントされるため、今回の1泊分(43,600円)を考えると、それだけで元が取れるとも考えられる。
ただし、SPGアメックスの最大の欠点は、家族カードが15,500円+税と高額なところだろう。クレジットカードを使う場合、やはり家族カードを利用したほうがポイントは貯まりやすい。しかし、家族カードを合わせると、年会費が46,500円+税と非常に高額になってしまう。
家族カードで50万円使ったとしても、獲得できるポイントは5,000スターポイントだ。SPGアメックスでは家族カードを発行せず、年会費無料のサブカードで家族カードを発行したほうが良いだろう。