tsumiki証券で月10万円までのクレカ積立が可能に! エポスカード会員に10万円のニーズはあるの?

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tsumiki証券で月10万円までのクレカ積立が可能に! エポスカード会員に10万円のニーズはあるの?

2024年1月より新NISAが始まる。新NISAでは年間投資枠が大幅にアップし、「つみたて投資枠」が120万円、「成長投資枠」が240万円の合計360万円まで非課税の投資が可能となる。

最近はやりのクレカ積立は「つみたて投資枠」になるため、年間120万円、月間10万円までに枠が拡大する。

現在、クレカ積立は各社毎月5万円が上限となっているが、金融庁が「同一人物に対する信用供与額が10 万円まで」「累積投資契約に限定」を条件としており、利用日・締め日・支払日のタイムラグがあるため半分の5万円を上限としている。

しかし、なぜtsumiki証券だけが積立額を10万円まで拡大できたのか。どうクリアしたのかをtsumiki証券に取材依頼。残念ながら「ロジックは非公開」との事だった。

ロジックは自分で考えることにして、疑問だったいくつか聞いてみることに。

tsumiki証券は20代・30代が68%

tsumiki証券はどちらかというと投資初心者の証券会社と考えている。投資信託の本数も5本のみと、初心者でも選びやすいのが特徴だ。この初心者向きにもかかわらず、毎月10万円のクレカ積立額の拡大は利用者のニーズがあるのだろうか。

tsumiki証券の代表取締役CEO 青木氏が答えてくれた。以下のデータはtsumiki証券の提供となる。

2023年8月末時点でのtsumiki証券の口座開設数は13万口座。2023年7月末時点で「投資経験なし」が67.3%、「投資経験あり」が32.7%とのこと。

やはり筆者が考えていた「初心者向け」という認識はあっていたようだ。

続いて、利用者内訳は、50.6%が男性、49.4%が女性とほぼ半々。20代・30代が68.0%、40代以上が28.9%、10代が3.1%となっており、若い人が多く利用していると感じた。

tsumiki証券の年齢層

tsumiki証券の年齢層

ちなみに筆者が20代・30代だったときに投資していたのか思い出してみたが、2006年11月から「さわかみファンド」の積立投資を行っていた。17年前と考えると30代になったばかりで、われながらしっかりしていたと感じた。

20代でも3~5万円の積み立てが39%も 30代だと48%!

しかし、驚いたのが年齢別の積立額。筆者が「さわかみファンド」を積み立てていたのは月1万円。tsumiki証券では、3万円~5万円の積み立てが20代で39%、30代が48%、40代が51%とかなり高い。20代・30代で3万円~5万円の積み立てができると言うのは、お金の計算をしっかり考えなければできない事だ。

tsumiki証券の年代別積立金額

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この期間は新型コロナウイルスの影響も大きかったのではないだろうか。コロナ期間中は「外出できない」「お金を使わない」「時間はある」「投資の勉強でもしよう」と言う流れで若い人のオンライン証券口座の開設が増えていたようだ。

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使えないお金をただ貯金にしていたのではなく、投資にすることで有効活用しようと考えたために、若い人でも投資額が増えたのかもしれない。

コロナが5類になり、海外旅行なども増えていくと思われるが、お金の管理ができる状態を一度作っているのは大きいだろう。

投資未経験者多く、若い人が多いtsumiki証券で月10万円のニーズはある?

tsumiki証券は投資未経験者が多く、かつ若い人が多いとデータでもわかったのだが、月10万円までクレカ積立ができるようになった場合、月10万円まで積立額を増やす人はいるのかを聞いてみることに。

tsumiki証券の投資額として4万円~5万円の割合が30.5%。現在の積立NISA基準の3万3,333円以上を含めると45.9%となる。青木氏は45.9%の人が新NISAになったタイミングで、現在のクレカ積立上限の5万円から投資額を増やす可能性があるとみているようだ。

tsumiki証券の積立単価

tsumiki証券の積立単価

月10万円までに拡大することで、現在の5つのラインアップから投資信託を増やすのかを聞いてみたが、大幅に増やす予定はないとのこと。6つ・7つなどは考えられるが、他社のように何百などは想定していない。

現在のtsumiki証券が支持されている理由を考えると、投信の本数を大幅に増やすのは得策ではないだろう。「投資経験なし」が67.3%と、投資未経験者が何千本の投信から選ぶのはかなり難しい。厳選した投信の中から選択できれば初心者も選びやすく、tsumiki証券にとっては大量に増やすメリットはない。

月10万円の拡大でメリットも 積み立てだけでボーナスポイント達成!

月10万円をクレカ積立できるようになると、エポスゴールドカード、エポスプラチナカード会員限定だが、年間利用額の100万円到達でのボーナスポイント獲得が楽になる。

毎月8万3,334円を積み立てると、年間利用額が100万円を突破する。エポスゴールドカードの場合は1万ポイント、エポスプラチナカードで2万ポイントのボーナスポイントを獲得できる。別途、積立額に対する「がんばってるね!ポイント」として、5年目には5,000ポイントも獲得。

他社の場合、クレカ積立分は年間利用額にカウントしないため、ボーナスポイント対象のカードであってもボーナスポイントは獲得できない。tsumiki証券も月10万円まで拡大すると、他社と同じように年間利用額にカウントしなくなるかを聞いてみたが、こちらはこれまで通りボーナスポイントの付与を行う予定との事だった。

気になる引き出しタイミングは?

なお、筆者も積立額がかなり増えてきており(約1か月前の時点で評価額が420万円)、このまま投資を続けていくと、いつ引き出せばよいのかと思い始めている。

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筆者は高島屋の友の会「スゴ積み」を利用しているが、スゴ積みの積立期間は1年。利用する期間も決まっているため、使うタイミングを考える必要がない。

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しかし、積立投資については積立期限もなく、利用期限もない。では、いつ引き出せばよいのかを聞いてみることに。

青木氏は「好きなタイミングで引き出せばよい」と。「結婚のため」「住宅購入のため」「夢をかなえるため」「年金や退職金として」など人によって引き出しタイミングは異なるが、tsumiki証券でも引き出している人もそれなりにいるとのことだ。引き出した人に引き出した理由を聞いてみたいところではあるが。

筆者の場合、だいたいのイベントはクリアしているため、積立額を崩して使う必要もない。「子どもたちが私立の医学部に行く」「海外の大学に行く」などがあったタイミングで引き出す可能性はあるが、このままいくとリタイア後まで積み立てを続けることになりそうだ。

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10万円までの積立額拡大で、毎月の投資額を増やせば、リタイア前にtsumiki証券だけで老後2,000万円問題をクリアできるかもしれない。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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