使い方やチャージ方法が増えてきた「楽天キャッシュ」って何? チャージ方法などをまとめてみた!

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使い方やチャージ方法が増えてきた「楽天キャッシュ」って何? 楽天ポイントとの違いは? チャージ方法などをまとめてみた!

2022年5月30日

楽天キャッシュって何?

楽天キャッシュは2008年2月26日(火)にサービスを開始したオンラインの電子マネーとなる。楽天グループで利用でき、電子メールなどで送ったり、換金できるサービスとしてスタート。

既に15年ほどの歴史があるのだが、積極的に使われ始めたのは楽天ペイが開始してからだろう。

楽天カードから楽天キャッシュにチャージし、楽天キャッシュを利用して楽天ペイで支払うと、合計1.5%の楽天ポイントを獲得できる。直接楽天カードで支払うよりも、楽天キャッシュに一度チャージした方が0.5%分おトクだ。

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また、2022年5月下旬より、楽天ポイントギフトカードが楽天ギフトカードになり、楽天ポイントへのチャージから楽天キャッシュへのチャージに切り替わった。

楽天ポイントギフトカードが販売終了 楽天ギフトカードが新たに発行開始
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さらに、楽天ではオンライン電子マネーの楽天キャッシュに力を入れている。2022年6月下旬より、楽天証券で楽天キャッシュによる投資信託の購入が可能となる予定で、今後も楽天キャッシュを積極的に利用していくと思われる。

楽天証券では、投信積立で「楽天キャッシュ」決済を開始 チャージ+利用で1%の楽天ポイントを獲得できるキャンペーンも
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楽天ポイントと楽天キャッシュの違いは?

どちらも1円相当として利用できるため、楽天ポイントと楽天キャッシュを意識して利用する事も無いだろう。

楽天ポイントは基本的に何かを購入したりしたときに獲得できる物となる。楽天キャッシュは電子マネーとなるため、チャージ(入金)して利用する。

電子マネーは支払いのみに利用し、ポイントの場合は支払いに加えて、他社ポイント(ANAやJALのマイル)への交換など、支払い以外の選択肢もある。

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なお、楽天ポイントと楽天キャッシュは同じ支払いに利用できるが、支払い上限も異なる。

楽天ポイント 楽天キャッシュ
有効期限 通常ポイントはポイントが付与された
月の翌年同月の前月末日
期間限定ポイントはポイントによる
最終変動日から10年
利用上限 1回で利用できる上限 ダイヤモンド会員は50万ポイントまで
それ以外は3万ポイントまで
10万円まで
1ヵ月に利用できる上限 ダイヤモンド会員は50万ポイントまで
それ以外は10万ポイントまで
「ポイント利用可能サービス」
とあわせて100万円まで
チャージ方法 楽天カードなどから
送付 楽天カードの家族間で通常ポイントのみ可 会員であれば可

さらに大きな違いは、楽天ポイントの場合は、もしサービス終了などがあった場合は特に返金されないが、電子マネーの場合はサービス終了などがあった場合は、基本的に返金される。ただし、楽天キャッシュは基本型とプレミアム型があり(違いについては後述)、プレミアム型は返金対象だが、基本型は規約に明記されていないため、返金はなさそうだ。

一般的に「ポイント=購入できない」「電子マネー=購入できる」と考えておくと良い。「ポイント」と名前が付いているが、購入できる場合は電子マネーと見なされる事もある。以前、LINE GAMEで「ポイント」を購入し、アイテムなどをポイントで購入できるゲームを提供していたが、いわゆる「ポイント」ではなく、資金決済法の「前払式支払手段」に当たると判断された。前払式支払手段の場合は供託義務があり、LINE GAMEは一部ゲームタイトルを終了。

楽天Edyと楽天キャッシュの違いは?

では、電子マネーの楽天Edyと楽天キャッシュはどのように違うのだろうか。

楽天Edyは基本的に実店舗で利用する電子マネーとなり、楽天キャッシュはオンラインで利用する電子マネーとなる。オンラインの電子マネーと言っても、楽天ペイ(アプリ決済)を利用すれば実店舗でも利用する事ができる。

楽天Edyと楽天キャッシュで混乱するのが残高に互換性がない点だ。同じ楽天グループの電子マネーであるため、本来であれば残高が統合されるのが理想だが、それぞれ別の残高となる。楽天キャッシュが足りなくても、楽天Edy残高から利用されることもなく、逆も同じだ。

Edyが楽天グループ入りしたのが2010年1月、楽天キャッシュが開始したのが2008年2月のため、10年以上統合されておらず、楽天グループで考える場合は残高の統合が必要だろう。

なお、2022年6月16日(金)に7月中旬頃から楽天Edyと楽天キャッシュの相互交換サービスが始まる予定だ。

楽天証券、楽天キャッシュでの積立投資サービスを2022年6月19日から開始 オートチャージ「残高キープチャージ」も
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楽天キャッシュ 基本型とプレミアム型の違い

楽天キャッシュには基本型とプレミアム型があり、本人確認をするとプレミアム型を利用する事が可能となる。なお、本人確認をしたからプレミアム型に移行するわけではない。本人確認をしていたとしても、楽天カードからのチャージした残高は基本型に、ラクマ売上金からチャージするとプレミアム型になる。

楽天キャッシュの種類 基本型 プレミアム型
本人確認 不要 必要
チャージ方法 楽天カード ×
楽天銀行口座 ×
楽天ギフトカード ×
ラクマ売上金
楽天ウォレットアプリ
その他、サービスによる報酬
利用 楽天グループ
楽天ペイ
楽天証券
(2022年6月下旬以降)
送付
受取
出金 ×
出金手数料 楽天銀行1万円以上 無料
楽天銀行1万円未満 100円
楽天銀行以外 210円

また、利用順もプレミアム型が優先され、プレミアム型が0円になると基本型が使われる。「プレミアム」なのだが、イメージ的には楽天ポイントの「期間限定ポイント」に近い。利用制限があり、期間限定ポイントから順に消費されていく。

普通に考えると、楽天銀行口座からのチャージに関しては本人確認済みの場合はプレミアム型になると思われるが、楽天銀行以外でも出金できるため、基本型になるのだろうか。

楽天キャッシュのチャージ・利用・送付・出金上限は?

利用やチャージなどの上限は以下のようになる。

有効期限 最終変動日から10年
チャージ(カード・銀行) チャージ単位 1,000円以上1円単位
1回のチャージ上限 10万円まで
1か月のチャージ上限 10万円まで
チャージ(ラクマ売上金) 1日のチャージ上限 10万円(100万円
1ヵ月のチャージ上限 100万円(500万円
利用 1回の利用上限 10万円まで
1か月の利用上限 「ポイント利用可能サービス」
とあわせて100万円まで
ラクマでの利用 1日の利用上限 100万円
1か月の利用上限 100万円(500万円
送付 送付単位 1円以上1円単位
1回の送付上限 10万円まで
1か月の送付上限 100万円まで
付与を受ける 1回の受取上限 なし
1か月の受取上限 なし
出金(プレミアム型のみ) 出金単位 1,000円以上1円単位
1回の出金上限 10万円まで
1か月の出金上限 100万円まで

※楽天が認めた場合


楽天キャッシュは今後も利用先などが増えていくと思われ、おトクに使うには楽天キャッシュを使う事になりそうだ。今のうちに楽天キャッシュとは何かを覚えておこう。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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