ラグジュアリーカードのMastercard Black Diamondは年会費66万円の価値があるの?

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ラグジュアリーカードのMastercard Black Diamondは年会費66万円の価値があるの?

ダイヤモンド+カード情報裏面化 タッチ決済は非搭載

ラグジュアリーカードは、天然ダイヤモンドをあしらった最上位のクレジットカード「Mastercard Black Diamond」の発行を開始した。

ラグジュアリーカード、天然ダイヤモンドをあしらった最上位クラスの「Mastercard Black Diamond」を発行
ラグジュアリーカード、天然ダイヤモンドをあしらった最上位クラスの「Mastercard Black Diamond」を発行

ラグジュアリーカードは、2021年11月17日(水)より、日本上陸5周年を記念して、天然ダイヤモンドをあしらった最上位クラスの「Mastercard Black Diamond」の発行を開始した。 M ...

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多くのクレジットカードはゴールドカード以上のカードとしてプラチナカードやブラックカードを発行しているが、ラグジュアリーカードは最上位カードをゴールドとしていた。ゴールドは金属の中でも希少性が高いため、ゴールドを最上位と位置づけていた。そのゴールドよりも上位の物=ダイヤモンドと言う事で、今回発行されたカードはダイヤモンドが埋め込まれている。

写真ではなかなかダイヤモンドの輝きを確認できないため、短いが動画をアップした。左上のダイヤモンドがキラキラ光っているのがわかるだろう。

カード表面にはクレジットカード情報がなく、カード番号、有効期限、セキュリティコード、氏名はカード裏面に配置されている。また、最近流行の縦型だ。

リニューアル時に多いのがタッチ決済の搭載だが、タッチ決済は搭載されていない。

入会金110万円(税込)+年会費66万円(税込) 家族カードは4枚まで無料

Black Diamondは、ラグジュアリーカードとしては初めて入会金を設定し、入会時に110万円(税込)必要だ。年会費は66万円(税込)と従来のゴールドカードの年会費22万円(税込)の3倍となる。

ただし、Black Diamondの場合は、家族カード・追加カードについては4枚まで無料となるため、ゴールドカードとの年会費の差は22万円(税込)。家族カード・追加カードも同じ素材で発行されるため、無料で4枚発行すると、おトク感があるだろう。

Mastercard Gold Card Mastercard Black Diamond
入会金 110万円(税込)
本会員のみ 22万円(税込) 66万円(税込)
本会員+1名分の家族カード/追加カード 27.5万円(税込) 66万円(税込)
本会員+2名分の家族カード/追加カード 33万円(税込) 66万円(税込)
本会員+3名分の家族カード/追加カード 38.5万円(税込) 66万円(税込)
本会員+4名分の家族カード/追加カード 44万円(税込) 66万円(税込)

なお、Black DiamondはGold Cardが基本サービスとなり、例えば、対象のレストランをコンシェルジュデスクで予約すると片道のハイヤーで送迎してくれるラグジュアリーリムジンは、往復とはならず、往路または復路がハイヤーでの送迎となる。これは少し残念な点だ。

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毎年日本-ハワイ便の往復ビジネスクラス相当分マイルを獲得可能

毎年、大手エアラインの日本-ハワイの往復ビジネスクラス相当のマイルがプレゼントされる。航空チケットではなく、マイルの付与のため、国内で複数人の利用で使う事も可能だ。

ただし、"大手エアライン"となっており、どの航空会社のマイルが付与されるのかは不明となる。ブラックやゴールドの場合はハワイアン航空の上級会員を取得できるため、ハワイアン航空のマイルと考えると、JALの国内便も利用することが可能だ。

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Marriott GiftCardや東急ホテルズと提携した選べるホテルギフト

最高20万円のMarriott GiftCardや東急ホテルズと提携した選べるホテルギフトがある。

これだけでも年会費の1/3は回収できる。

GILTのカスタマイズギフト

GILTの目利き担当者が個別のヒアリングからセレクトする1回15万円相当のカスタマイズギフトが年2回プレゼントされる。30万円相当の特典だろうか。

ただし、おしゃれでもない筆者にとっては使いにくい特典のような気がする。モデルが着るような高額の洋服や靴が送られてきても、使うかどうかが微妙な所だろう。

なお、ラグジュアリーカードでは、ゴールドカード向けにはGILTの最上位ステータス「NOIR」、ブラックカードでは「PLATINUM」、チタンカードでは「PROGRAM」を登録直後からステータスが適用される特典も用意されている。

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ポイントは2%還元 税金などでも2%還元

Black Diamondの還元率は2%。税金などでも2%となるため、法人カードなどで高額な納税する場合は非常におトクだろう。特に、事前入金サービス(デポジット)に対応しており、9,999万円のカードショッピングが利用できる。

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1,000万円の納税があれば20万円分のポイントを獲得でき、キャッシュバックやAmazonギフト券に交換可能だ。

マイル+ホテル+GILT+ポイントで66万円(税込)は十分回収できる設定という事だ。

もちろん、ラグジュアリーリムジンや国立美術館の無料鑑賞特典、月3回まで映画を無料で利用できる特典などもあるため、Black Diamond以外の特典も利用すれば、年会費以上おトクになる。

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コンシェルジュデスクは熟練の3人体制

ラグジュアリーカードのコンシェルジュデスクはチタン、ブラック、ゴールドで同じだ。これだけを考えると、年会費5.5万円のチタンが最もコストパフォーマンスが良い。

Black Diamondは、別のコンシェルジュデスクが用意され、3名体制となるとのこと。ただし、専任の担当者ではなく、Black Diamondの会員全体で3名配置だ。

コンシェルジュデスクは、ブラック・チタンでも変更予定となっており、現在ゴールドカード会員のみ利用できるチャットでの問い合わせがブラックカードも対応予定。また、チタンカードでもメールでの問い合わせに対応する予定となる。

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予約の取りづらいレストラン・会員制レストランなどを優先案内

ラグジュアリーカードとして、予約の取りづらいレストランや会員制レストランを定期的に確保するが、Black Diamond会員に優先案内する。

どのくらいの優先があるのかはわからないが、現在のゴールド会員向けの先行案内を考えると、他のカードよりも1日程度の先行案内と言ったところだろうか。

Black Diamond会員同士や経営者同士が交流できる場を用意

現時点でもソーシャルアワーでラグジュアリーカードの会員同士の交流会が用意されている。Black Diamond会員限定のソーシャルアワーなどが予定されているのかもしれない。

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ラグジュアリーカードは比較的最上位カードであったとしても特典をオープンにしている。もちろん未発表の特典もまだあるようだが、特典がわかっていると目指しやすい。

一番おトクに使えそうなのが法人カードのBlack Diamondだろう。追加カードを4枚発行すれば1枚当たり13.2万円の年会費となる。素材も同じで追加カードの保有者も満足感があるだろう。Black Diamond専用のコンシェルジュデスクなども利用すると、社員のモチベーションも上がりそうだ。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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