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金属製のMastercardのブラックカードが発行開始! ラグジュアリーカード(LUXURY CARD)とは?

2016年11月1日(火)より米国富裕層向けカードのラグジュアリーカード(LUXURY CARD)が日本でも発行を開始する。金属製のクレジットカードとなり、日本初のWorld Elite Mastercardとなる。

金属のクレジットカードにも関わらず、特許技術の製造により通常カードと同じ厚みとなり、ATMやコインパーキングなどでも問題なく使えるようだ。また、ICチップも埋め込まれている。Mastercardロゴは箔ロゴが使われており、日本でははじめてのロゴとなる。

カードのラインナップは、Mastercard® Titanium Card™、Mastercard® Black Card™、Mastercard® Gold Card™の3種類。一番ランクの高いクレジットカードはMastercard® Gold Card™となり、表面は24金でコーティングされている。

日本人の感覚では、ゴールドカード < ブラックカード < チタンカードとなるが、ラグジュアリカードのラインナップでは、チタンカード < ブラックカード < ゴールドカードとなっている。

既にニュースリリースでスペックが公開されているが、今回はニュースリリースで公開されていない仕様について紹介したい。

コンシェルジュサービスは?

ブラックカードやプラチナカードでは一番利用が多いのがコンシェルジュデスクだろう。コンシェルジュデスクの良し悪しで、プラチナカードやブラックカードの使い勝手も大きく違ってくる。

ラグジュアリーカードのコンシェルジュサービスはMastercardのコンシェルジュデスクを利用するのではなく、米国ラグジュアリーカードと同じ独自(外注と言えば外注となるが)のコンシェルジュデスクを準備している。日本国内で24時間365日サービスを提供するようだ。

家族カードの年会費は?

ブラックカードやプラチナカードの場合、家族カードは年会費が無料の場合が多い。しかし、金属製カードということもあり、家族カードも年会費が高額になっている。Mastercard® Gold Card™で5万円(税抜)、Mastercard® Titanium Card™でも1.5万円(税抜)となる。

ポイントプログラムは?

ポイントはラグジュアリーカードポイントとなり、1,000円につき1ポイントの付与となる。1ポイント=5円相当のため、還元率としては0.5%だ。

ボーナスポイントは、前年度の利用金額に応じてポイントが最大3倍となる。ポイントが3倍になるのはMastercard® Gold Card™のみで、年間利用額が200万円以上の場合に2倍分のポイントが一気に付与される仕組みとなる。

例えば、4月から翌3月までに200万円を超えた場合、通常ポイントが毎月貯まり、翌4月以降に前年度200万円を超えた場合に2倍分のポイントが一気に付与される。

また、マイルの交換も可能で、ANA・JALのマイルに交換手数料なし、交換上限なしで交換することができる。ただし、1ポイント=3マイルでの交換となるため、レートはそれほど高くはないだろう。

会員ステータスは?

面白い特典としては、ハワイアン航空のエリート会員資格が付帯する点だ。Mastercard® Black Card™以上のみとなり、Mastercard® Black Card™の場合はPualani Gold、Mastercard® Gold Card™の場合はPualani Platinumが付帯する。

ハワイアン航空はANAと提携をしている。ただし、ハワイ諸島のみでの提携となっているため、羽田-ホノルルや成田-ホノルルなどで、ANAのマイルを貯めることはできない。

また、National Car Rentalでは、エメラルドクラブ エグゼクティブステータスが付帯し、車種のアップグレード等の特典が利用できる。

その他、新生銀行ステップアッププログラムのプラチナステータス、ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールドのリーダーズ会員(ホテル特典で紹介)が付帯する。

レストラン特典は?

ラグジュアリーテーブルというサービスが提供される。ラグジュアリーテーブルは、予約が取りにくいレストランでも予約できる特典となる。ラグジュアリーテーブルでの予約時には、台数に限りはあるが、行きまたは帰りにリムジンが利用できる特典も用意されているとのことだ。ただし、リムジンの特典についてはMastercard® Black Card™とMastercard® Gold Card™のみの特典となっている。Mastercard® Gold Card™の方が車種も良いとのことだ。

また、コース料理が通常よりもランクアップするダイニング特典も用意されている。もちろん、Taste of Premiumの利用も可能となっているため、2名以上のコース料理予約で1名が無料となるサービス「招待日和」も利用可能だ。

ホテル・旅館の特典は?

VIPホテル&トラベルプログラムを用意し、世界中の3,000軒を越すホテルや旅館などの高級宿泊施設で部屋のアップグレード等の特典が利用可能となる。また、ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールドのリーダーズ会員も付帯するため、対象ホテルでは部屋のアップグレードやウェルカムフルーツ、レイトチェックアウトなどの特典も利用できる。

ラウンジ特典は?

国際線の空港ラウンジを利用できるプライオリティパスが付帯する。会員ステータスはプレステージとなるが、同伴者については全て1人27米ドルとなる。ブラックカードやプラチナカードでは同伴者が数名まで無料となるケースも多いため、プライオリティパスの特典としては微妙なところだろう。

また、2016年11月にはニューヨークにラグジュアリー・ラウンジを新設し、今後、世界各都市にも展開する予定となっている。

WORLD ELITEの特典は?

Mastercard ラグジュアリーカードは全てWORLD ELITEWORLDのクレジットカードは「SBIワールドカード」「ポルシェカード」「SuMi TRUST CLUB リワード ワールドカード」が既に発行されているが、ラグジュアリーカードは、全てのラインナップで日本初のWORLD ELITEのクレジットカードとなる。カードの裏面を確認すると、Mastercard® Titanium Card™でもWORLD ELITEの表記を確認できる。

では、WORLD ERITEはどのような特典が付帯するのだろうか? Mastercardのサイトを確認するとWORLD ELITEのページが新しく準備されていた。しかし、コンテンツはWORLDと同じとなっている。

現時点ではWORLD ELITEとしての特典は決まっておらず、2017年以降の提供となるとのことだ。


Mastercard® Black Card™までは申込みが可能となるが、Mastercard® Gold Card™はインビテーションのみでの入会となる。

筆者もどれかのカードを申し込み、実際にコンシェルジュデスクの使い勝手などをレポートする予定だ。

Mastercard® Gold Card™ Mastercard® Black Card™ Mastercard® Titanium Card™
年会費 本会員 20万円(税抜) 10万円(税抜) 5万円(税抜)
家族会員 5万円(税抜) 2.5万円(税抜) 1.5万円(税抜)
ポイントプログラム ラグジュアリーカードポイント
ポイント付与率 1,000円につき1ポイント
1ポイントの価値 5円相当
マイル交換レート 1ポイント=3マイル(JAL・ANA)
ボーナスポイント 前年度200万円の利用で3倍 前年度150万円の利用で2倍 前年度100万円の利用で1.5倍
ハワイアン航空会員ステータス Pualani Platinum Pualani Gold HawaiianMiles(一般会員)
プライオリティパス プレステージ会員(同伴者1名につき$27)
National Car Rental エメラルドクラブ エグゼクティブステータス
新生銀行ステップアッププログラム プラチナステータス
ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド リーダーズクラブ会員
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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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