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航空会社も一目置くポイントプログラムとは? 2つの異なるポイントプログラムを紹介

2015年12月30日

今まで、今後の主流は共通ポイント+電子マネーのポイントであり、これを操っているのが航空会社のマイレージだ、という事を記述してきた。

なぜ、航空会社のマイレージは強いのだろうか? 楽天、ソフトバンク等の大企業でも飛行機を飛ばす事は難しい。それであれば提携しよう、というのが航空会社との提携が多い理由となる。

航空会社のマイレージとポイント交換の提携には2パターン存在する。1つ目は航空2社と提携する方法だ。例えば、JCBのOki DokiポイントからJALとANAのマイルに交換することが可能だ。ただし、JALやANAのマイルをOki Dokiポイントに交換することはできない。

JALとANAのは一方向提携となる

2つ目は1社とがっちり組む方法だ。dポイントやPontaポイントはJALとの相互交換ができるが、ANAへの交換はできない。同様に、楽天スーパーポイントやTポイントはANAとの相互交換ができるがJALへの交換はない。

dポイントについては、従来はOki Dokiポイントと同じようにANAとJALへのポイント交換を行っていたが、JALとの相互交換を開始したタイミングでANAへのポイント交換は終了している。

JALとANAの提携は双方向の場合はどちらか一方との提携となる

つまり、ANA・JALと相互交換をするときには、どちらかの派閥に入らなければならないということだ。

しかし、この派閥を超えた提携を行っているポイントプログラムが存在する。

鉄道のポイントプログラム

ANA・JAL両者と相互交換しているポイントプログラムはTOKYU POINTとJQポイントとなる。

TOKYU POINTは東京急行電鉄、JQポイントはJR九州のポイントプログラムだ。つまり、鉄道会社のポイントプログラムということだ(先日紹介したJR東日本のSuicaについては、JALやANAからの交換は可能だが、Suicaをマイルに交換することはできない)。

TOKYU POINTの場合はANA TOP&ClubQ PASMO マスターカード保有者に限り、TOKYU POINTとANAのマイルの相互交換が可能となる。また、TOKYU CARD ClubQ JMBまたはJALカード TOP&ClubQ保有者の場合、JALのマイルとTOKYU POINTの相互交換が可能だ。

同様に、JQ SUGOCA ANA保有者の場合はANAのマイルとJQポイントの相互交換が、JMB JQ SUGOCA保有者の場合はJALのマイルとJQポイントの相互交換ができる。

しかし、ANA TOP&ClubQ PASMO マスターカードとTOKYU CARD ClubQ JMBを両方保有していたとしても、ANAのマイルから交換したTOKYU POINTはJALのマイルには交換できない。同じくJALのマイルから交換したJQポイントやTOKYU POINTはANAのマイルに交換できない仕組みとなっている。

JQポイント、TOKYU POINTとJAL・ANAのマイル相互交換

では、なぜ鉄道会社のポイントは航空2社と同時に提携できるのだろうか? 共通ポイントや電子マネーのポイントが航空会社のマイルと提携する理由と同じく、航空会社といえども、一から線路を引くのは難しい。そのため、航空会社のマイルが相互交換可能になるということだ。

ただし、やはり鉄道会社のポイントは地域限定と限られるというのがネックとなるだろう。TOKYU POINTやJQポイントはPASMOやSUGOCAにチャージできるため、電子マネーのポイントと考えることもできるが、やはりSuicaほどの会員数はいないため、主要8陣営には含めていない。

富裕層向けポイントプログラム

航空会社とのポイント相互交換に加わるのが三越伊勢丹のエムアイカードだ。エムアイカードのポイントは2016年4月からリニューアルし、JAL、ANA、JTBトラベルポイントと相互交換を開始する。現時点での発表では、JMBエムアイカードやANAエムアイカードなどが発行され、その提携カード保有者のみの交換となるわけではなく、JMB会員、AMC会員であればエムアイカードポイントと相互交換できるようになるようだ。

ただし、JALマイルからエムアイカードのポイントに交換した後、ANAマイルに交換することはできず、逆も同様だ。これは、TOKYU POINTやJQポイントと同じような仕組みとなる。

JAL・ANAと相互交換できるエムアイカードポイント

エムアイカードが航空2社とそれぞれ相互交換できるようになる理由としては、顧客層がマッチするためだろう。

航空会社の提携カードを発行しているカード会社によると、航空会社の提携カードとそれ以外の提携カードでの利用額は圧倒的に航空会社の提携カードのほうが高いとのことだ。三越伊勢丹としては、お金を使う層を取り込みたいはずだ。

一方、航空2社にとっては、三越伊勢丹グループの超富裕層を取り込みたいはずだ。お帳場カード保有者 ? いわゆる外商担当者が付くような顧客層を取り込めると、一気にダイヤモンド会員が増えるかもしれない。

もしかしたら、航空会社の上級会員に迎え入れるようなステータスマッチも行われる可能性もある。あるいは、上級会員の場合は、ポイント交換レートが変わる可能性もあるだろう。

「富裕層の相互送客」 ? これがエムアイカードポイントが航空2社のマイルと相互提携できた理由だ。


三越伊勢丹としてはエムアイカードのポイントプログラム変更だけでなく、様々な取り組みの発表がある。次回は、航空2社と提携を開始する三越伊勢丹について少し紹介してみたい。

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菊地崇仁

1998年に法政大学工学部を卒業後、同年日本電信電話株式会社(現NTT東日本)に入社。社内システムの開発、Lモードの料金システム開発、フレッツ網の機器検証等に携わり2002年に退社。同年、友人と共に起業し、システムの設計・開発・運用を行う。2006年、ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年3月代表取締役に就任。ポイント探検倶楽部に掲載されているポイントは約230種類。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られる。 三児の父であり家計のやりくりをすべて担当。ポイントのみならず、クレジットカードや保険なども守備範囲で、近年は投資にも挑戦している。 45枚のクレジットカードを保有し、約70万円の年会費を支払っている。一般カードからプラチナカード等のプレミアムカードを実際に保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。すべてのカードを利用し、おトクな使い方、おすすめの使い方を日々研究中だ。

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