エポスカードの利用明細を確認すると「ショッピング利用分」「キャッシング利用分」「その他利用分」の3つに分かれている。
「ショッピング利用分」は通常の買い物、「キャッシング利用分」はその名の通りキャッシングの利用金額だ。「その他利用分」にtsumiki証券での利用金額が含まれており、公式FAQには以下の金額が含まれるとある。
- ルームiD(家賃・駐車場・保証料)
- tsumiki証券
- 運転免許
- 郵送でのご利用代金明細書発行料
- 年会費(プラチナカード・ゴールドカード・JQカードなど)
- カード発行手数料
- 提携CD・ATM手数料
tsumiki証券の利用分が「ショッピング利用分」だった場合、最初に説明したサイクルとなるため、1か月の積立額を10万円にすることはできない。
「その他利用分」にすることで、買い付け日から支払日までを1か月以内にする「つみたて投資カレンダー」のサイクルにできるのだろう。
この「その他利用分」をもう少し調べてみると、利用金額がエポスカードの「利用可能額」に含まれない。通常、クレジット払いすると、使った金額が利用可能枠から引かれ、利用可能額が変わる仕組みとなる。
例えば、利用可能枠が30万円だった場合、8万円利用すると、利用可能額が22万円となる。
利用可能枠 | 30万円 |
ショッピング利用 | 8万円 |
利用可能額 | 22万円(30万円-8万円) |
この状態で25万円を利用しようとしても利用可能額のオーバーとなり支払う事ができない。
利用可能額が戻るタイミングは、支払日に正常に支払い終わった場合となる。例えば、毎月10日に銀行引き落としがあれば(上記の場合は8万円の支払い)、利用可能額が8万円増え、30万円に戻る。
利用可能枠 | 30万円 |
ショッピング利用 | 0円 |
利用可能額 | 30万円(30万円-0円) |
その後、25万円を利用すると、今度は30万円まで利用できるため、支払いに失敗することはない。
筆者は毎月5万円をエポスゴールドカードで積み立てている。2023年11月27日(月)の支払額が5万円を超えているにもかかわらず、利用可能額に5万円が含まれていない。
以前、エポスカード会員向け社債についても「その他利用分」だったことを思い出す。
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筆者のエポスゴールドカードは利用可能枠80万円にもかかわらず、社債+tsumiki証券の105万円が引き落とされており、そもそもの利用可能枠を超えての支払いができている。
社債の購入メールには以下のように書かれていた。
なお、
本社債の購入代金はエポスカードにご登録の金融機関口座からの引 落しにて行います。(株式会社エポスカードによる収納代行)
「収納代行」と言う事は、エポスカードが丸井グループに代わって金融機関(引き落とし口座)に請求しているだけで、決済という位置づけではない。そのため、社債購入分は利用可能額に含まれないと言う事だろう。
tsumiki証券の利用額が利用可能額に含まれないのは、社債と同じ「その他利用分」のためだ。
月10万円のクレカ積立を実現するには、投資信託の買い付けから支払いまでを1か月以内にすれば良いのだが、通常のサイクルから変更できる仕組みを作る必要があり、他社が追従するのは意外と大変だろう。