ポイントの歴史から見るポイント経済圏の変貌 ポイント専門家が解説(菊地崇仁)

コラム 共通ポイント

ポイントの歴史から見るポイント経済圏の変貌 ポイント専門家が解説(菊地崇仁)

いよいよ2024年4月22日(月)にTポイントとVポイントが統合する。

筆者も、コラムではポイントの歴史を紹介することも多いのだが、あらためてTポイントとVポイント統合までの道のりを紹介したい。

共通ポイントの歴史

2003年10月に日本初の共通ポイント「Tポイント」が誕生した。当時はTSUTAYA、ローソン、ENEOSが加盟店となっていた。

その後、2010年3月に「Pontaポイント」が誕生。ローソンや昭和シェル石油、ケンタッキーフライドチキンなど14社が加盟店となり、「TポイントとPontaポイントどちらがおトクか」など、大きな話題となった。

Googleトレンドで「ポイント」と検索した際に2010年3月にピークがあり、Pontaポイントのインパクトが大きかったことがわかる。

Googleトレンドで「ポイント」と検索(2004年1月~2011年12月)

Googleトレンドで「ポイント」と検索(2004年1月~2011年12月)

その後、2013年7月に現在のポイント経済圏争いが起こるきっかけとなる「Yahoo!ポイント」と「Tポイント」が統合した。

リアルで最強の共通ポイント「Tポイント」とネット大手の「Yahoo!ポイント」が統合し、リアルでもネットでも最強のポイントが誕生することに。

これがきっかけとなり、ネット最強のポイント「楽天ポイント」が動き出す。楽天ポイントは2002年11月から「楽天スーパーポイント」としてポイントを運用しているが、リアルでもネットでも最強となる「Tポイント」誕生に危機感があったのだろう。

2014年10月に「楽天ポイントカード(当時はRポイントカード)」を発行し、共通ポイントサービスを開始した。Tポイント、Pontaポイント、楽天ポイントの三つどもえとなる。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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