SPGがマリオットを買収した結果、双方の会員プログラムが今後どうなるかについて、公式発表がなされたので、詳細について紹介したいと思う。
最も気になる点は、各プログラムが統合されるかどうか・それぞれのステータスがどうなるか、といった点だが、今回の発表ではその点はまだ言及されず、まずは、
- リッツカールトン
- マリオット
- SPG
のそれぞれのプログラム間で、ステータスマッチ&ポイントの移行が可能になった、ということのようだ。
ステータスマッチ
ステータスマッチの詳細だが、一言で言えば、「マリオット リワード」、「ザ・リッツ・カールトン・リワード」、「SPGプログラム」の中の最高の会員資格が適用される、ということだ。
例えば、SPGプラチナの資格がある人は、リッツのプラチナ&マリオットのプラチナになれるということになる。
ステータスマッチで獲得できる相互のステータスの関係は下記の通りとなる。
リッツカールトン | SPG | マリオット |
プラチナ | プラチナ | プラチナ |
ゴールド | ゴールド | ゴールド |
シルバー | プリファードプラス | シルバー |
一般会員 | プリファード(一般会員) | 一般会員 |
SPGゴールドでも、リッツのゴールド&マリオットのゴールドになれる。
マリオットのゴールドステータスは、ラウンジの利用が確約されるので、かなり使い勝手が良いステータスだろう。全体的に見ると、SPGメンバーに有利なステータスマッチになっているように見られる。
たとえば、SPGアメックスを作成することによりSPGゴールドステータスを手に入れることができるため、そこからマリオットのゴールドにステータスマッチをするという方法は、かなりお手軽で効果のある方法だ。
今回のステータスマッチの有効期限は2018年2月までとのことだが、以前別記事で書いたように、一度マリオットのゴールドステータスを獲得した後は、ポイントを利用して有効期限を延長するという技も使える。
ポイントの移行
マリオットのリワードポイントと、SPGのスターポイントを相互に移行することが可能になった。
気になる移行レートだが、
1スターポイントは3リワードポイントに相当
逆に
3リワードポイントは1スターポイントに相当
たとえば、9,000リワードポイントをリンクされたSPGアカウントに移動する場合、9,000リワードポイントがリワード アカウントから差し引かれ、3,000スターポイントがSPGアカウントに加算されます。
とのことだ。
今後、それぞれの会員資格がどのように統合されるのか(または統合されないのか)についての動向については注目しておく必要がある。
また、ライフタイム会員の扱いも気になる点ではある。例えばSPGゴールド会員資格を5年維持、且つスターウッド系列のホテルに合計250泊以上することで一生SPGゴールド会員の資格を得ることができるのだが、このライフタイムゴールドが、マリオットではどのように扱われるか、といった点も注目すべきポイントの一つである。