PayPayの急拡大は「ペイペイッ♪」の決済音の影響も大きかった?

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PayPayの急拡大は「ペイペイッ♪」の決済音の影響も大きかった?(菊地崇仁)

PayPayが誕生したのは2018年10月。

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その後、「100億円あげちゃうキャンペーン」などのキャンペーン攻勢でシェアをどんどん拡大していった。

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結局、2023年5月の記事で、PayPayはコード決済サービスの2/3のシェアとなり、コード決済サービスでは断トツのシェアと言えるだろう。

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なぜPayPayがこれだけ急拡大したのだろうか。

最初に「100億円あげちゃうキャンペーン」を行い、「PayPay=おトク」と意識付けたのが大きかったはずだ。

また、送金のためにPayPayを使っている人も多いのではないか。割り勘や集金などで使いやすく、友だちがPayPayを使っているから、と言う具合にどんどん拡大していったはずだ。

ただ、それ以上に大きかったのではないかと感じているのが「ペイペイッ♪」の決済音。

電子マネーなどでも決済時に音がなる仕組みは多い。音を鳴らすことで、ユーザー側が決済できたと確認でき、例えば楽天Edyでは「シャリーン♪」と音が鳴る。

決済音で何を使って支払っているか判別できる人は決済マニアくらいしかいないが、「ペイペイッ♪」の音は、「あの人PayPay使っているのか」とすぐにわかる。まだ使っていない人にとっては、「こんなに使っている人が多いのか」と思わせることもできるため、無意識の中でPayPayがすり込まれていったのではないだろうか。

○○ペイの他社が決済音を決済名にできるかというと難しく、PayPayは最初から名称で勝ちが決まっていたのかもしれない。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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