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コストパフォーマンス最良? 「セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」のデメリットとは?

2015年3月24日

前回の記事では「セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」のメリットについて解説した。しかしメリットばかりが揃っているわけではない。今回はデメリットの方について解説したいと思う。

1.年会費が高額

「セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」の年会費は2万円+税。プレミアムカードの年会費としては安価な部類に属するが、年会費無料のカードが多数存在することを考えると決して安いとは言えない金額だ。単純に決済だけに使うのであれば無料カードで十分であり、「REXカード」などの高還元カードを用いた方がおトクだろう。付帯サービスを利用してこそのカードと言える。

2.家族カードに年会費がかかる

「セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」は家族カードを4枚まで追加発行できるが、1枚につき3,000円+税の追加料金が必要だ。夫婦で利用しようと思った場合、23,000円+税が必要ということになる。子供にも発行して家族みんなで利用、という使い方をしたい場合には不利な条件だ。

3.トラベルデスクを直接利用できるのは9:00~19:00まで

コンシェルジュ・サービスは365日24時間対応で要件を受け付けてくれる。しかしトラベルデスクに関する案件の場合、JTBの回線を利用できるのは9:00~19:00までで、それ以外の時間の場合は一旦受け付けて営業時間に返答となる。その日に泊まりたいホテルなどの検索はしてもらえるが、JTBの提携割引などは受けられない。

4.コンサートチケットなどの手配は守備範囲外

コンシェルジュ・サービスの例として、ビジネス向け会議室の手配、レストランの手配、花などのギフト手配などが例として挙げられている。他社のプレミアムカードではコンサートチケットなどの手配を受け付けているカードも多いが、「セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」のコンシェルジュ・サービスは受け付けておらず、イープラスというセゾンカードのサービスを利用して自分で操作することになる。

5.「オントレ」「スモール・ラクシャリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド」は結局のところ追加料金

「セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」にはプリビレッジサービスとして「オントレ」「スモール・ラクシャリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド」という高級ホテルの優待サービスが付帯する。これが微妙で、ベネフィットは付帯するものの、その分料金が上乗せされてしまう設計になっているようである。このサービスを期待してカードを申し込むと残念な結果に終わるかもしれない。

6.決済ブランドがアメリカン・エキスプレスである

決済ブランドがアメリカン・エキスプレスであるということはそれだけで決済できる場所が限られることになってしまう。JCBとの提携で国内では随分と利用できる場所が増えたが、VisaやMasterCardブランドのカードに比べると決済できる場所は少ないと言えるだろう。もっとも、セゾンカードインターナショナルなどの永久不滅ポイント対象のカードをサブカードとして作れば、永久不滅ポイントだけでなく、セゾンマイルクラブも合算して貯めることが可能だ。


今回の記事では「セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」のデメリット、弱点について説明した。必ず年会費がかかるカードであるため、取得を目指す場合にはよく検討してもらいたい。原則招待制のカードだが、似たスペックの「セゾン・プラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」は直接申し込みが可能となっている。付帯サービスに魅力を感じるならば是非取得を検討してもらいたい。実際、筆者も特にトラベルデスクは便利に活用させてもらっている。逆に決済機能だけが欲しいのであれば「REXカード」や「リクルートカードプラス」、「DCカード Jizile(ジザイル)」などの高還元カードを使った方がよりおトクだろう。

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tidaliathan

クレジットカード、電子マネー、ポイントカード、マイレージプログラムが理由もなく好きです。知識とデジタルデバイスを駆使してより満足度の高い支出をすることをモットーとしています。クレジットカードは10枚以上使用していますが、メインで使っているのはコスト・ベネフィット比に優れる(と思っている)セゾンプラチナカードとソラチカカードです。ステータスマッチ、バイマイル、株主優待なども守備範囲です。

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