どんな時にSuicaを使い、どんな時にPASMOを使うとおトクなのか。前回は「特定のクレジットカードを持っているとおトク」について説明した。
今回は前回より簡単に実行できる下記2つの切り口で、SuicaとPASMOのおトクな使い分けを説明する。
- SuicaやPASMOを登録するだけでおトク
- SuicaやPASMOを使うだけでおトク
SuicaやPASMOを登録するだけでおトク
特定のクレジットカードに入会しなくても、獲得できるポイントサービスがある。事前に登録しておき、こまめにポイントを貯めたい。
1.Suicaポイントクラブ
Suica、モバイルSuicaを登録するとJR東日本の駅ナカ利用にとどまらず、ヨーカドー、スリーエフと言った街中の加盟店でのSuica利用でもポイントが貯まる。貯めたポイントはSuica、Tポイント、WAONポイントに交換が可能だ。TポイントとWAONポイントへの交換には手数料がかかるので、理由が無い場合はSuicaにチャージするのがおトクだ。
2.acureメンバーズ
登録されたICカードでJR東日本にあるエキナカ自動販売機「acure」で決済するとポイントが貯まる。貯まったポイントはプレゼント応募に利用できる。他にも期間限定で無料でペットボトル飲料1本プレゼント、といったキャンペーンが開催される。
商品購入時は商品選択前にICカードを読み取り機にかざすことで商品購入後に抽選画面が出現するため、普段商品選択後にカードをかざしている人は注意が必要だ。
SuicaだけではなくPASMOなど全国のICカードで登録できるので、Suicaを持っていなくてもacure自販機を利用するなら登録しておくとおトクだ。
3.ToKoPo
記名式PASMOを登録し、都営の交通機関に乗車するとポイントが貯まる。
バス単独では乗車ポイントが付与されないが、1日のうちに鉄道とバス、といった形で地下鉄/日暮里・舎人ライナー/都営荒川線/都営バスの都営交通4事業中2事業以上に乗車すると乗り継ぎボーナスポイントが付与されるため、可能であれば行きは鉄道、帰りはバスと使い分けることで1日4ポイント貯めることができる。
貯めたポイントは10ポイント単位でPASMOにチャージができる。
Suica・PASMOを使うだけでおトク
他社に乗継を行った場合、割引が適用される場合がある。
東京メトロと都営地下鉄の乗継で合計額から70円引きになる例をはじめ、下記の様な割引がある。
鉄道会社 | 駅・鉄道会社1 | 経由 | 駅・鉄道会社2 | 割引額 |
JR東日本-東京メトロ | 高円寺?三鷹 | 中野 | 落合、高田馬場 | 20円 |
船橋、東船橋、津田沼、下総中山、船橋法典 | 西船橋 | 行徳、妙典、原木中山 | 20円 | |
都営地下鉄-私鉄 | 浅草線 | 押上 | 京成線 | 20円 |
浅草線、三田線 | 泉岳寺 | 京浜急行線 | 20円 | |
新宿線、大江戸線 | 新宿 | 京王線、小田急線 | 20円 |
上記はほんの一例に過ぎず、私鉄ともなると何十もの乗継割引パターンがある。試しに複数の乗換案内サイトで何通りか検索したところ、乗継割引が計算される場合とそうでない場合があった。
よく乗り換えを行う駅がある場合は「駅名+乗継割引」で検索して自分で把握するか、「乗継を行う場合は同じICカードを使い続ける」と最初から心掛けることでおトクになる機会を逃さずに済む。
SuicaとPASMO、使い分けてよりおトクなポイント生活を
SuicaとPASMOで特に条件が変わらない通常の利用時は、ポイント還元率の高いクレジットカードに紐づけたICカードで決済していけば良い。
1枚でも十分ポイントを貯められるが、もしSuica、PASMOそれぞれに紐づくクレジットカードを持っている場合は、SuicaとPASMOを両方持ち使い分けることで、より多くのポイントを貯めることができ、その時集中して貯めたいポイントを自分で調整することも可能になる。
日々の生活をよりお得にしたい場合は検討して欲しい。