取引でANAのマイルが貯まる三井住友信託銀行
三井住友信託銀行には定期預金の預け入れなどでANAのマイルを貯めることができる「ANA・三井住友信託マネークラブ」がある。
三井住友信託銀行のユア パートナー総合口座(無通帳)を開設し、ANA・三井住友信託マネークラブに入会すると取引に応じたマイルを獲得できる。
取引 | 獲得マイル |
新型定期預金<グッドセレクト(変動型・固定型)>の預入 | 50万円ごとに100マイル |
外貨定期預金(愛称:外貨革命)の預入 | 50万円ごとに100マイル |
投資信託の購入 | 10万円ごとに20マイル |
新規住宅ローンの契約 | 1,000万円ごとに800マイル |
ANAのマイルを獲得できる銀行口座はスルガ銀行ANA支店もあり、筆者は通常使いとしてスルガ銀行ANA支店を利用している。
三井住友信託銀行のトラストプレミアムサービスとは?
三井住友信託銀行の口座を開設した理由はANAのマイル以外の特典もあるためだ。三井住友信託銀行には取引実績に応じて「トラストプレミアムサービス」が提供される。取引残高が300万円以上から適用となり、300万円~1,000万円未満はシルバー、1,000万円~3,000万円未満はゴールド、3,000万円以上はプラチナだ。
ステージの判定は、毎年3月末と9月末が基準値として計算され、翌々月から半年間ステージが適用される。定期預金、投資信託、ファンドラップなどの合計額+住宅ローンなどの借入額の1/2が取引残高となるため、300万円をスーパー定期として預けることにした。9月中にスーパー定期を申し込むと、11月からトラストプレミアムサービスのシルバーとなる。
11月に入り、トラストプレミアムサービスのステージがシルバーに切り替わった事を確認した。
三井住友信託ダイナースクラブカード ブルーとダイナースクラブカードの違いは?
トラストプレミアムサービスのシルバー以上で申し込むことができるのが青いダイナースクラブカードの「三井住友信託ダイナースクラブカード ブルー」だ。通常は支店に行って申し込むのだが、電話で確認したところ、申込用紙を郵送してくれることになった。
「三井住友信託ダイナースクラブカード ブルー」とは、年会費が2,750円(税込)のダイナースクラブカードとなる。家族カードの年会費は1,100円(税込)。ただし、通常のダイナースクラブカードとは異なり、海外空港ラウンジやエグゼクティブダイニング、会員誌「シグネチャー」はオプションサービスだ。
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これら、3つのオプションサービスの合計は2,750円(税込)×3=8,250円(税込)となり、通常年会費と合計しても11,000円(税込)。
通常のダイナースクラブカードの年会費は24,200円(税込)となるため、非常に安くダイナースクラブカードを利用できる。以前紹介したダイナースクラブ コーポレートカードよりも安い。
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ダイナースクラブカード | ダイナースクラブ コーポレートカード | 三井住友信託ダイナースクラブカード ブルー | ||
年会費 | 本会員 | 24,200円 | 13,200円 | 2,750円 |
家族・追加会員 | 5,500円 | 13,200円 | 1,100円 | |
オプションサービス | 海外空港ラウンジ | 年会費に含まれる | 年会費に含まれる | 2,750円 |
エグゼクティブ ダイニング | 2,750円 | |||
会員誌「シグネチャー」 | 2,750円 |
なお、オプションサービスは自動的に付帯(初年度無料)となり、翌年度以降は自動的に継続となるため、不要なオプションサービスがある場合は、年会費請求月の前月末までに解約する必要がある。
オプションサービスを詳しく調べると、エグゼクティブ ダイニングは通常のダイナースクラブカードとは条件が異なっていたので注意が必要だ。
ダイナースクラブカード | 三井住友信託ダイナースクラブカード ブルー | |
海外空港ラウンジ | 年10回まで無料、11回目以降は1回3,500円(税込) 同伴者有料 | |
エグゼクティブ ダイニング | 4月~9月まで、10月~3月までで 1店舗あたり1家族1回まで |
年間1回まで |
会員誌「シグネチャー」 | 年10回発行 |
また、通常のダイナースクラブカードよりも、海外旅行保険や国内旅行傷害保険、ショッピング保険などが低く設定されているのも注意しなければならない点だろう。
ダイナースクラブカード | 三井住友信託ダイナースクラブカード ブルー | ||
海外旅行傷害保険 | 傷害死亡・後遺障害 | 最高1億円 | 最高3,000万円 |
傷害治療費用 | 300万円 | 150万円 | |
疾病治療費用 | 300万円 | 150万円 | |
携行品損害 | 50万円 | 30万円 | |
救援者費用 | 300万円 | 50万円 | |
国内旅行傷害保険 | 傷害死亡・後遺障害 | 最高1億円 | 最高3,000万円 |
入院 | 日額5,000円 | ─ | |
手術 | 入院中:5万円、入院中以外2.5万円 | ─ | |
通院 | 日額3,000円 | ─ | |
ショッピング保険 | 年間500万円 | 年間200万円 |
三井住友信託マネークラブの場合はポイントが貯まらない
三井住友信託ダイナースクラブカード ブルーでは、銀行取引でダイナースクラブ リワードポイントが貯まる特典もある。
投資信託や外貨定期預金の購入で1万円につき20ポイント、1,000万円以上のローンの新規借入で1万ポイントなど。
しかし、筆者の口座は「ANA・三井住友信託マネークラブ」となっており、ダイナースクラブ リワードポイントは対象外となる。
申込から4週間程度でカードが到着
2021年11月に入ってから郵送で申し込んだため、通常よりも1週間程度の遅れはありそうだ。
申し込みしてから約3週間程度でクラブ・オンラインに「三井住友信託ダイナースクラブカード ブルー」が追加された。
三井住友信託銀行のオンラインバンキングでは特に三井住友信託ダイナースクラブカード ブルーを保有している事がわかるような項目はなさそうだ。
数日後に実際の「三井住友信託ダイナースクラブカード ブルー」が到着。きれいな青色券面だ。個人的にはダイナースクラブカード、ダイナースクラブ プレミアムカードよりも気に入っている。
ダイナースクラブ ロイヤルプレミアムカードは保有していないが、基本的にはダイナースクラブ プレミアムカードのシルバー部分がゴールドになる程度の違いとなり、ブルー券面が一番きれいに見えるような気がする。
トッピング型のクレジットカードに期待
三井住友信託ダイナースクラブカード ブルーは、海外空港ラウンジ、エグゼクティブ ダイニング、会員誌「シグネチャー」をトッピングできるカードとなり、今後、プラチナカードなどでも増えていっても良さそうなサービスだ。
例えば、プラチナカードを複数枚持っていた場合、海外空港ラウンジを利用できるプライオリティ・パスやラウンジ・キーは1つあれば十分だ。条件が異なる場合は、条件の良いカードだけを残し、それ以外では発行しなくても良いだろう。
コンシェルジュデスクも、全て利用してみて、自分に合ったコンシェルジュデスクのみを残して、他のカードからはコンシェルジュデスクを外す事ができれば年会費を抑えられる。
三井住友信託ダイナースクラブカード ブルーのような特典をトッピングできるカードが増えていくかはわからないが、利用者目線で考えると非常に良いカードと言えるだろう。