クレジットカードには様々な支払方法がある。1回払いだけでなく、ボーナス1回払い、分割払やリボ払いなども可能なのがクレジットカードだ。
様々な支払方法があるが、使って良いのは1回払い(ボーナス1回払い含む)と2回の分割払いまで。これらは手数料が発生しないが、それ以外は基本的に手数料が発生する。
JCBのショッピング分割払シミュレーションを利用してみよう。2020年10月19日に60,000円を6回分割払いで支払った場合、手数料率が年利18.00%とすると支払合計は63,046円となる。手数料は60,000円に対して3,046円だ。非常に高額となる。
続いて、リボ払いの定額コースで毎月10,000円を支払う設定をしていた場合を見てみよう。同じように、JCBのショッピングリボ払いのシミュレーションを活用する。同じ60,000円を使った場合、手数料率が年利18.00%の場合の支払合計は62,976円と手数料は2,976円になる。6回分割払いよりも手数料が下がっているように見える。
分割払よりもリボ払いの方が少ない手数料で利用できるが、これはその後何も購入しなかった場合に限る。毎月定額で支払うリボ払いの場合、毎月の支払額が一定になる分、それ以降に購入した金額が上乗せされていく。毎月10,000円の返済にしている場合、同じく50,000円を同様にリボ払いで購入した場合は、6回の支払で終わらずに、さらに支払期限が延びてしまうため、その金額に対して高額な手数料が発生するわけだ。
上記のイメージを計算するのは大変なので、同日に60,000円と50,000円を支払った場合を考えると次のようになる。
分割払いの場合は合計110,000円に対して6回の分割払い手数料は5,588円。
一方、リボ払いの場合は毎月10,000円を返済すると11回の支払になるため110,000円の支払いに対して手数料は9,577円となる。
分割払いも6回払いではなく、12回払いに設定した場合は手数料が変わるが、6回払いと言えば6回で支払が終わるところ、リボ払いの場合は回数を固定できないため、ずっと支払い続ける可能性があるのが恐ろしい所となる。
三井住友カードの場合は「マイ・ペすリボ」、エムアイカードは「あんしんリボ」という怖くないような名称が付いているが、それでも「リボ」と付いているだけわかりやすい。しかし、アメックスは「ペイフレックス」、JCBは「支払い名人」、三菱UFJニコスは「楽Pay」など、名称に「リボ」が付いていないリボ払いもあるため、支払サービスを利用する場合はリボかどうかをチェックしてから使うようにしよう。
なお、後日「支払方法を変更できます。変更期日は○日です」とメールやアプリで来る場合は、リボ払いへの変更案内となる。上記の内容を理解せずに利用すると高額な手数料が発生する可能性があるので注意して欲しい。