2019年11月12日(火)にセゾンカードやUCカードで積立投資できるサービス「セゾンポケット」が開始した。
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セゾンカードで積立投資できる「セゾンポケット」を使ってみた! 口座開設から実際の積立設定まで解説!
2019年11月12日(火)に開始したのがクレディセゾンの「セゾンポケット」だ。セゾンポケットはセゾンカードやUCカードで積立投資できるサービスとなる。 tsumiki証券や楽天証券と同じようにクレジ ...
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積立投資に永久不滅ポイントを使うこともできるが、筆者は永久不滅ポイントを貯めるために「セゾンポケット」を利用している。
通常のポイントは貯めることができないが、6ヵ月の積立金額に対して0.1%の永久不滅ポイントを獲得できる。
筆者が積み立てしたのは「上場インデックスファンド米国株式(S&P500)」となる。2019年11月からの積立のため、正直時期は悪いだろう。
セゾンポケットの株式積立は満額積立ではないので要注意
積立から6ヵ月経ち、2020年5月13日(水)時点での純資産は274,590円。合計評価損益は-14,547円だ。
従って、実際の投資残高は274,590+14,547=289,137円と言う事だろう。筆者は5万円を6ヵ月積み立てた。30万円にならなければおかしいのだが、セゾンポケットはこの辺りが難しい。
株の場合は5万円の積立で購入できる最大口数が購入される。例えば、12月に約定したのは13株。単価は3,700円となり48,100円分の購入だ。別途手数料が264円発生する。6ヵ月の購入額は以下の通り。
約定日 | 単価 | 株数 | 購入額 | 手数料 |
12月6日 | 3,700円 | 13株 | 48,100円 | 264円 |
1月8日 | 3,780円 | 13株 | 49,140円 | 269円 |
2月7日 | 3,980円 | 12株 | 47,760円 | 261円 |
3月6日 | 3,490円 | 14株 | 48,860円 | 268円 |
4月8日 | 3,130円 | 15株 | 46,950円 | 257円 |
5月8日 | 3,340円 | 14株 | 46,760円 | 256円 |
合計 | ─ | 81株 | 287,570円 | 1,575円 |
5万円で購入できる最大の株数を購入する仕組みとなるため、5万円×6=30万円の投資額という事にはならない。
しかし、購入額+手数料の合計金額(287,570円+1,575円=289,145円)と評価額+評価損益(274,590円+14,547円=289,137円)で数円計算が合わない。なぜ計算が合わないのかをクレディセゾンに確認したところ以下のような計算となるようだ。
まず、簿価単価を計算する。買付合計金額(購入額+手数料)の289,145円を保有株数で割り3,569.69円が算出される。簿価は簿価単価の小数点2位を切り捨てて保有株数をかける。3,569.6×81=289,137.6円となり、小数点1位を切り捨てて289,137円が計算される。
2020年5月13日(水)時点の価格は3,390円のため、81株をかけると274,590円が評価額となり、簿価(289,137円)から評価額(274,590円)を引いた金額である14,547円が合計評価損益とのこと。
小数点2位の切り捨てが0.09円と大きく、81株で7円程度の差が出てくると言う事のようだ。
獲得できる永久不滅ポイントは?
永久不滅ポイントは、積立金額5,000円につき1ポイント貯まる。毎月5万円の積立をしているが、実際は上記のように5万円の満額購入ではないため、獲得できるポイントは異なる。
こちらもクレディセゾンに確認したところ、6回の購入総額に対して5,000円につき永久不滅ポイントが1ポイント貯まるとのことだ。
従って、287,570÷5,000=57.5ポイント≒57ポイントの獲得となる。なお、ポイントの付与は6回達成した月の月末までに付与される。
セゾンポケットのポイントはショッピング+セゾンクラッセ☆6ほどのインパクトはない
6ヵ月間、5万円を積み立てて57ポイント(=285円相当)と考えると、それほどおトクという感じはしない。
筆者は、SAISON MILE CLUBでJALのマイルを貯めており、4月分として5,150マイル獲得している。
また、セゾンPotalのアプリ会員向けの特典である「セゾンクラッセ」で☆6を維持しているため、5月分で永久不滅ポイントが561ポイント(=2,805円相当)獲得できている。
5,150マイル+561ポイントを獲得するために決済した金額は56万円程度と、セゾンポケットの合計28万円程度の2倍利用しているため多いのは当然だが、それでも57ポイントは少ない。
セゾンクラッセ☆6のポイント2倍とSAISON MILE CLUBのボーナスポイントにはセゾンポケットの金額も含まれる!
この記事を書いていて気になったのだが、セゾンクラッセの☆6の2倍分の永久不滅ポイントとして、なぜ561ポイントなのか。
セゾンポケットの利用分は永久不滅ポイントの対象外となる。JALのマイルは1,000円につき10マイル獲得できるにもかかわらず、5,610マイルでないのは、セゾンポケットの利用分である47,207円が計算に含まれないためだ。
しかし、セゾンクラッセの☆6によるボーナスポイントとは561,936円分に対して満額獲得できている事がわかる。実際、3ヵ月の明細とセゾンポケット利用分、ボーナスポイントを表にまとめると以下のようになる。
ショッピング利用分 | 内セゾンポケット | ボーナスポイント | |
3月 | 96,521円 | 48,021円 | 96ポイント |
4月 | 91,128円 | 49,128円 | 91ポイント |
5月 | 561,936円 | 47,207円 | 561ポイント |
ボーナスポイントがショッピング利用の0.1%(=SAISON MILE CLUBの0.05%+セゾンクラッセ☆6の0.05%)分となっているため、ボーナスポイントについてはセゾンポケット利用分に対してもポイントを獲得できると言う事だ。
これらのボーナスポイントを考えると、セゾンポケットで獲得できるポイントは57ポイントよりも多くなる。
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セゾンカードやUCカードを保有している場合は、セゾンPotalやUC Portalのアプリを利用して、セゾンクラッセを☆6に上がるように使うのがおトクだろう。
セゾンポケットの運用成績は-14,547円と含み損だが、現在の景気を考えた場合は、それほど悪くない。筆者はセゾンポケット以外にも楽天証券で楽天カードによる積立、エポスカードでtsumiki証券での積立を行っているが、積立投資はリスクが分散されるため、大きな損失にはなりにくい。セゾンポケット、楽天証券、tsumikis証券ともに5%程度の下落でおさまっている。投資初心者であるならインデックスの積立投資がリスクが少なくおすすめだ。