楽天プレミアムカードの改悪は楽天カードへのダウングレード⇒楽天モバイルへの移行を促すため?(菊地崇仁)

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楽天プレミアムカードの改悪は楽天カードへのダウングレード⇒楽天モバイルへの移行を促すため?(菊地崇仁)

2023年12月以降、楽天のSPUが大幅に変更となる。

楽天のSPUは改悪?改善? 楽天プレミアムカード利用者には改悪、楽天モバイル利用者には改善 SPU以外にも重大な変更点を解説!
楽天のSPUは改悪?改善? 楽天プレミアムカード利用者には改悪、楽天モバイル利用者には改善 SPU以外にも重大な変更点を解説!

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最も重要な変更点は「楽天プレミアムカード」と「楽天モバイル」の2項目だ。

楽天プレミアムカードは11月末まで、楽天市場で利用すると5倍のポイントを獲得できる。楽天モバイルの場合、これまで楽天PointClubのランクがダイヤモンド会員は+3倍、それ以外は+2倍だったが、誰でも+4倍に変更だ。上限の変更もあるが、倍率だけに絞ってまとめると以下のようになる。

■楽天プレミアムカードの変更点

変更前 変更後
楽天会員 1倍 1倍
楽天カード +2倍 +2倍
楽天プレミアムカード +2倍 +0倍
合計 5倍 3倍

■楽天モバイルの変更点

楽天PointClub 変更前 変更後
楽天会員 1倍 1倍
楽天モバイル ダイヤモンド会員 +3倍 +4倍
それ以外 +2倍
合計 最大4倍 5倍

(A)楽天プレミアムカードを保有し、楽天モバイルを契約していない場合:-2倍+4倍=+2倍
(B)楽天プレミアムカードを保有し、楽天モバイル契約者の場合:-2倍+1倍(ダイヤモンド会員の増加分)=-1倍

筆者は楽天ブラックカードと楽天モバイル契約者のため、上記の(B)となり「改悪」としか考えていなかったのだが、12月変更のSPUは、上記の(A)をターゲットにしているのではないかと思うようになった。

楽天プレミアムカードの年会費は1万1,000円(税込み)。楽天モバイルのRakuten最強プランは3GBまで1,078円(税込み)/月、20GBまでは2,178円(税込み)/月、20GB超は3,278円(税込み)/月となる。年間で考えると、3GBまでは1万2,936円(税込み)/年、20GBまでは2万6,136円(税込み)/年、20GB超は3万9,336円(税込み)/年だ。

データ利用量 月間 年間
3GBまで 1,078円(税込み) 1万2,936円(税込み)
30GB~20GBまで 2,178円(税込み) 2万6,136円(税込み)
20GB超 3,278円(税込み) 3万9,336円(税込み)

例えば、楽天モバイルをサブ回線として契約すれば年間1万2,936円(税込み)になり、楽天プレミアムカードの年会費1万1,000円(税込み)と比べても2,000円程度高くなる程度だ。

楽天プレミアムカードを楽天カードにダウングレードし(年会費の返金も発表あり)、その年会費分を楽天モバイルの新規契約に充てる ─ 楽天カードとしての利用金額は変わらず、楽天モバイルの契約者を増やす事ができるという計算し尽くされた変更なのだろう。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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