アメックスはクレジットカードを普通郵便で送ってくる場合もある！　その条件とは？

先日、デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの更新カードが到着した。筆者が保有してたデルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードはICチップがついていなかったが、更新カードにはICチップが搭載されている。

ICチップが搭載されたデルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード

ICチップが搭載されたことを報告したいのではなく、一番上の写真を見てもわかるように普通郵便で送られている点に注目して欲しい。

通常、クレジットカードやキャッシュカードなどを受け取る場合は、簡易書留郵便や本人限定受取郵便など、印鑑やサインなどをして受け取るのが一般的だ。

しかし、アメックスの場合は、全てではないが普通郵便で送られてくることがある。おそらく、日本での郵便事故は非常に少ないために普通郵便オプションがあるのではないだろうか。

郵便事故のデータを調べてみた。様々なサイトで同じようなデータが引用されているのだが、ソースが見つからない。元を辿っていくと、2005年12月17日号の朝日新聞「be on Saturday」に「郵便の誤配 再び投函するが多数派」という記事からの情報という事がわかる。こちらの記事は既にオンライン上で見られないためキャッシュを確認した。

具体的には以下のように書かれている。

郵政公社が把握している普通郵便の誤配・紛失は2004年度で230億通のうち約35万通

少し古いデータだが2004年度に郵政公社が把握している誤配と紛失は、普通郵便230億通のうち約35万通とのこと。誤配・紛失率は0.00152％程度と極めて低い数字と言える。

もし、誤配で他人がクレジットカードを利用した場合、その金額だけを補償すれば良く、それ以外の場合は書留郵便や本人限定郵便の料金は発生しない。簡易書留郵便は基本料金に加えて＋320円となる。

例えば、100万枚のカード発行がある場合、5年間に1度（有効期限切れ）の配送で、年間20万枚のカード発送がある。普通郵便と簡易書留郵便では年間で6,400万円の差が出てくるため、誤配・紛失率で負担が発生したとしても、普通郵便の方が安くなるのではないだろうか。

では、全てが普通郵便で送られるのか。以前、筆者は明示的に普通郵便でお願いしたことがある。申込書に「新規カードはヤマトセキュリティ便で発送されます。普通郵便をご希望の場合は右にレ印をつけてください」とあり、筆者は「普通郵便を希望します」にチェックを入れて申し込んだ。

クレジットカードの申込時には本人確認が必要であり、本人確認書類を送ったり、本人限定受取郵便などが利用されるのが一般的だ。しかし、対面での申込時には本人確認が行われているために普通郵便で送るというオプションがある。

なお、全てのカードが普通郵便で送られるのかと言うとそうでもない。普通郵便で送られる条件が不明だったためアメックスに確認。新規カード申込と更新カード申込で異なる対応となるようだ。

新規カードの場合は、筆者のように対面営業などで本人確認が済んでいる場合は、普通郵便で送付することも可能とのこと。しかし、本人確認が済んでいない場合は、本人限定郵便や転送不要郵便などで送られる。

今回のように更新カードについては保有者が受け取りやすい普通郵便での送付で対応している。ただし、簡易書留郵便などを希望する場合は、それ以降の更新カードはその方法が取られるとのこと。従って、簡易書留郵便で送られてくる場合は、以前アメックスに電話などで変更していると言う事のようだ。

アメックスの送付方法は危険だと言う方もいるかもしれないが、個人的には帰宅時間にバラツキがあるような人にとっては非常にメリットのある送付方法だと感じている。明細を確認していれば不正利用も確認することができ、アメックスは不正利用に対する問い合わせも非常に早い。

それでも、アメックス発行カードで、どうしても普通郵便は不安と言う場合は、電話で更新カードは簡易書留郵便で送るように連絡しておくのが良いだろう。

なお、アメックスでも楽天カードやMUFGカード、セゾンカード、エムアイカードのアメリカン・エキスプレス ブランドについては、アメックスが発行するカードではないため、それぞれの送付方法となる。