2019年11月より、ファミリーマートでTカードだけでなくdポイントカードや楽天ポイントカードに対応すると発表があった。
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ファミリーマート、2019年11月より楽天ポイントカードとdポイントカードを導入
ファミリーマートは、2019年11月より、楽天ポイントカードとdポイントカードに対応する。 従来、ファミリーマートはTカードのみ利用できたが、11月より楽天ポイントカード、dポイントカードやdカード、 ...
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2019年7月より開始する決済機能付きのスマートフォンアプリ「ファミペイ」では、ポイントサービスを連携させ、1つのバーコードをスキャンしてもらうだけでポイントを貯め、支払まで完了する仕組みも導入される。
現在、ファミリーマートでTカードを提示すると200円(税込)につき1 Tポイント貯まるが、楽天ポイントカードやdポイントカードでも200円(税込)につき1ポイントの付与数は変わらない。また、貯まったポイントは1ポイント=1円として利用する事ができる。
利用者にとっては、Tカード、楽天ポイントカード、dポイントカードを選べるようになるため、自分の好きなポイントカードを選択すれば良い。
しかし、ファミリーマートではTポイントを長年導入し、Tポイントが増えるようなサービスも多くある。
例えば、ファミランクだ。1ヵ月のファミリーマートでの買い物金額に応じてポイントが最大3倍になるサービス「ファミランク」があり、dポイントや楽天スーパーポイントも可能となるかを確認した。ファミランクについてはTポイントのみが対象となり、dポイントと楽天スーパーポイントは対象外となるようだ。
ランク | ファミリーマートでの月間購入金額 | 翌月ポイント |
ブロンズ | 4,999円以下 | 200円(税込)につき1 Tポイント |
シルバー | 5,000円~14,999円 | 200円(税込)につき2 Tポイント |
ゴールド | 15,000円以上 | 200円(税込)につき3 Tポイント |
従って、ファミリーマートで月間5,000円以上利用している場合は、2019年11月以降も楽天ポイントカードやdポイントカードよりもTカードを提示した方がおトクとなる。
また、ファミマTカードがどうなるのかも気になるところだろう。ポイントカードのファミマTカードだけでなく、クレジット機能の付いたファミマTカード、ジャパンネット銀行のVisaデビット付きキャッシュカードのファミマTカードなど、様々なカードが発行されている。現時点ではファミマTカードは、継続予定となっている。
ただし、クレジットカードやVisaデビット付きキャッシュカードのファミマTカードをファミリーマートで火曜日・土曜日に利用するとショッピングポイントが3倍、決済でさらに2倍となる「カードの日」については未定となる。
ショッピングポイント | カードの日(火曜日・土曜日) | 特別ポイント | 合計ポイント | ||
ショッピングポイント | クレジットポイント | ||||
ファミマTカード | 1倍 | ─ | ─ | ─ | 1倍 |
ファミマTカード(クレジットカード) | +2倍 | +2倍 | +2倍 | 7倍 | |
ファミマTカード(Visaデビット付きキャッシュカード) | +2倍 | +2倍 | ─ | 5倍 |
ファミマTカードは継続するが、カードの日は未定というのは気になるところだ。なお、ファミランクはTポイントだけ対象となるが、カードの日についてはTポイントだけ継続するのかも確認したが、それも含めて未定とのこと。
ファミマTカード(クレジットカード)を発行しているのはポケットカードだが、ポケットカードは上場廃止している。これは、伊藤忠商事、ファミリーマートが金融ビジネスの強化を狙い出資比率を引き上げたためだ。
ここからは筆者の考えだが、出資比率などを考えるとファミマRカードやファミマdカードなども誕生する可能性もあるだろう。しかし、楽天カードやdカードがあるため、他社のカードで楽天スーパーポイントやdポイントが貯まるようなカードを出す可能性は低いと考えている。もし、ファミマRカードやファミマdカードを出すと、以前書いたようなTポイント離れの記事のようになる可能性はある。
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可能性がありそうなのはファミマカードの発行だろうか。独自ポイントを検討していると言う噂もあり、カードの日はファミマカードでの独自ポイントが2倍・3倍と言った具合だ。これであれば、ポケットカードの出資比率を高めた事も納得できる。
11月まで、ファミリーマートの動きをよく確認しておいた方が良いだろう。