2015年11月20日(金)から新規受付開始の「dカード」だが、「DCMX」の後継版となる。しかし、名称や券面の変更だけではないため、違いを5つ紹介したい。
1.全てのカードにiDが付帯
iD一体型のDCMXもあったが、iDの年会費が別途必要になっていた時期もある。現在はiD一体型のDCMXでもiDの年会費は不要となっているが、dカードの場合は標準でiD一体型となり、iDの年会費は不要となる。
2.dポイントカード機能付帯
dカードを保有している場合はdポイントカードを別途持つ必要はない。dカードの裏面にバーコード機能が搭載されている。
dカードはクレジット機能、電子マネー機能、ポイントカード機能が1枚にすべて搭載されていることになる。
3.dカードminiでもポイント獲得可能
ケータイ料金合算払いのDCMX miniもdカード miniに名称が変更となるが、dカード miniでの支払い分にもポイントが付与されるようになった。200円につき1 dポイントとdカードよりも還元率は劣るが、0.5%でもポイントを獲得できるのは意外と重要な変更点だ。
4.ポイント名・ポイント付与単位の違い
DCMXの場合は月額利用料金1,000円につき10ドコモポイントが貯まっていた。dカードの場合はショッピング毎100円につき1 dポイントが貯まるようになる。還元率は同じ1%だが、月額利用料金に対してかショッピング毎かが大きな違いだ。
通常、月額利用料金に対してのポイントのほうが端数が少なくなる分、多くのポイントを獲得できるため、改悪となる場合が殆だ。
ポイント付与単位だけが変わるのであれば若干の改悪とも考えられるが、「ポイント付与タイミングの変更のためのポイント付与単位変更」と考えると、寧ろ改善といえるだろう。
5.ポイント付与タイミングの違い
従来のDCMXの場合は、カードの請求が確定したタイミングで1,000円につき10ポイントの付与となっていた。しかし、dカードの場合は、売上データ到着時点で100円につき1ポイントの付与となり、ポイントの確定タイミングが非常に早い。
DCMXは毎月15日締、翌月10日払いとなる。つまり、11月20日頃に利用した分は12月15日締で、12月25日に請求金額確定、1月10日払いとなる。さらに、DCMXのポイントが獲得できた後にドコモポイントに移行となるため、ドコモポイントとして利用できるのに1ヶ月?1ヶ月半程度かかるということだ。
しかし、dカードの場合は、売上データが5日で届いたとすると、5日後にはdポイントを利用できるということになる。クレジットカード分のポイントもどんどん使えるという点で考えると、地味だが意外と大きな改善といえるだろう。
番外編.ETCカードの券面も変更
dカードの発表会見でも報道発表資料にもdカードやdポイントカードの券面画像はあったが、dカードのETCカードのサンプルは用意されていなかった。dカードのETCカード券面が公開されるのは初めてではないだろうか。