2024年も始まり、今年もポイント業界・クレカ業界で起きる重要なイベントなどを紹介したい。
TポイントとVポイントの統合
2024年の注目点はなんと言っても、春に実施予定のVポイントとTポイントの統合だ。
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TポイントとVポイントが統合 名称は「青と黄色のVポイント」に
SMBCグループとCCCグループは、2024年春にVポイントとTポイントを統合し新「Vポイント」を開始する。 新ポイント「Vポイント」は、TポイントとVポイントが一緒になり、名称はVポイントに統合し、 ...
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2003年に開始した共通ポイントサービス「Tポイント」の名称がなくなり、「青と黄色のVポイント」となる。
新Vポイントについてはいくつかポイ探ニュースでも取り上げているが、楽天ポイント・dポイント・Pontaポイントの共通ポイントから取り残されたTポイントが、Vポイントの資金力で巻き返せるかが注目点だ。
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Tポイント(新Vポイント)への巻き戻しが開始! Tポイント+Vポイントの同盟は成功するのか?
現在、ドトールコーヒーショップではdポイントをためたり・使ったりすることができるが、2023年8月以降、dポイント、Tポイント、Pontaポイント、WAON POINTの選択制となる。 4つのポイント ...
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また、VポイントにとってはTポイントの約7,000万人のアクティブユーザーに三井住友カードやOliveフレキシブルペイを持てば、もっと新Vポイントをためやすくなるとアピールでき、カード会員を一気に増やす事ができる可能性がある。
既に新Vポイント発表記念のキャンペーンが実施されたが、新Vポイント誕生の際には大型キャンペーンも開催されると思われ、その時に他の共通ポイントなどもキャンペーンを実施してくる可能性が高い。消費者は2024年春を楽しみに待とう。
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新「Vポイント」発表記念でVポイント残高500円分+Tポイント500ポイント獲得できるキャンペーン実施
VポイントとTポイントの統合発表を記念し、2023年6月13日(火)~7月31日(月)まで、Vポイント残高500円分、Tポイント500ポイントを獲得できるキャンペーンを実施する。 エントリーの上、モバ ...
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JRE BANKの開始
同じく2024年春に開始する予定なのが「JRE BANK」だ。
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JR東日本グループで新たなデジタル金融サービス「JRE BANK」を開始 取引に応じてJRE POINTがたまるサービスも
JR東日本グループでは、2024年春ごろより新たなデジタル金融サービス「JRE BANK」を開始する。 JR東日本グループブランドの銀行口座の提供は、楽天銀行が保有するインフラを活用し、ビューカードが ...
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JRE BANKはJR東日本グループの銀行口座となり、銀行サービスは楽天銀行の仕組みを利用し、それ以外の特典をJR東日本グループ提供するサービスとなる。
銀行取引でJRE POINTがたまるサービスも開始すると思われ、新たな経済圏が誕生する。
現在のJRE POINT経済圏としては、クレカのビューカード、電子マネーのSuicaがあるが、銀行・証券が弱かった。そこに銀行サービスのJRE BANKを開始する事でこれまでになかった層を取り込むことができるようになる。
例えば、電子マネーのSuicaにJRE BANKからチャージする際にポイント付与するサービスを開始すれば、これまでビューカードを保有できなかった18歳未満の未成年をJRE POINT経済圏に取り込む事も可能だ。
モバイルSuicaは中学生・高校生でも通学定期券の利用が可能になっており、2024年3月16日(土)より、保護者等のビューカードでもSuicaチャージが可能になるサービスを開始する予定。
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モバイルSuicaとモバイルPASMO、中学生・高校生のPASMO通学定期券の購入が可能に
モバイルSuicaとモバイルPASMOでは、2023年3月18日(土)から中学生・高校生のPASMO通学定期券に対応する。 モバイルSuicaやモバイルPASMOの通学定期券は大学生用のみ対応していた ...
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モバイルSuica通学定期券で保護者のクレジットカードによるチャージが可能に
モバイルSuica通学定期券では、2024年3月16日(土)より、保護者等のクレジットカードでチャージできるサービスを開始する。 モバイルSuicaでは、本人名義のクレジットカードがない学生でも通学定 ...
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モバイルSuicaの保護者クレカのチャージサービスが2024年3月16日(土)と"春"であるため、同時にJRE BANKの開始もあるかもしれない。
クレカ積立が10万円までに? 還元率は下がるかも
2024年は新NISAが開始し、「つみたて投資枠」が月10万円までアップ。
新NISAに向けて、tsumiki証券+エポスカードや大和コネクト証券+セゾンカード・UCカードは、クレカ積立で月10万円まで利用できるサービスを開始した。
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tsumiki証券で月10万円の積み立てに設定してみた! 年間100万円利用に対するボーナスポイントも(菊地崇仁)
tsumiki証券では、2024年1月分よりクレジットカードによる投信積み立てで上限を月5万円から月10万円にアップする。 新NISAでは年間の積立投資上限額が40万円から120万円にアップし、月10 ...
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大和コネクト証券で10万円のクレカ積立を設定してみた! セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードの場合は1%還元も!(菊地崇仁)
大和コネクト証券では、2024年1月5日(金)以降の投資信託定期買い付け分よりクレカ積立が月10万円となる。 1か月10万円でのクレカ積立ができるサービスでポイントを獲得できるのはtsumiki証券+ ...
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楽天証券+楽天カードは楽天キャッシュを利用してキャッシュレスで月10万円のつみたてに対応。同じような仕組みでPayPay証券+PayPayカードはPayPay残高を利用して月10万円までキャッシュレスでポイントを獲得しながら積立投資が可能となっている。
そんな中、マネックス証券が「クレカ積立で月10万円になったら対応しますよ」という案内を公表。
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マネックス証券、マネックスカードでの投信積み立て上限が10万円になった時に5万円から10万円に変更できるように対応
マネックス証券は、2024年に予定されている金融商品取引法に関する内閣府令が改定された場合、クレジットカード積み立てを月5万円から月10万円に変更できるよう対応する。 マネックス証券では2022年3月 ...
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2024年中には、証券会社やクレジットカード会社が工夫しなくても月10万円までクレカ積立ができるようになる事も検討されており、全てのクレカ積立で月10万円まで利用できるようになる可能性が高い。
その場合、クレカ積立で還元率を高めていた組み合わせでポイント還元率が下がる可能性もある。クレカ積立で5%などのポイントを付与するのは逆ざやとなっているはずで、月10万までアップすると、さすがに厳しいのではないだろうか。
また、クレカ積立でのポイント還元率をアップしているのは、新NISAの獲得に向けた動きのはずで、新NISAが始まってしばらくすると、還元率ダウンも考えられる。
会員向けイベントが増加する?
2023年は新型コロナウイルス感染症の5類移行で会員向けのイベントも戻ってきた印象だ。
2024年はもっと移動が活発化し、プレミアム系のカードではイベントを増やしていくのではないだろうか。
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2023年版 クレカ専門家が個人的に優秀と感じたクレカを3つ紹介!(菊地崇仁)
2023年もさまざまなクレジットカード(クレカ)を使ってきた。2023年の1年間で利用して優秀だと感じたクレカを3つ選んで紹介したい。 ちなみに、2022年は第3位:楽天ブラックカード、第2位:大丸松 ...
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なお、2023年はスポーツイベントに参加することが多かったが、2024年は調べた限り、日本国内での国際的なスポーツイベントは少ないようだ。抽選でチケットが当たるようなキャンペーンは少ないかもしれない。
一方、アメックス・ダイナースの観桜・紅葉なども復活しており、ダイナースでは、2023年に関東初開催の円覚寺貸し切りイベントを実施するなど、東京・京都以外への送客という面でも期待している。
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ダイナースクラブカード会員限定の臨済宗大本山 円覚寺 貸し切り特別拝観に行ってきた! 通常非公開の「舎利殿」も拝観可能!(菊地崇仁)
ダイナースクラブカード会員向けに、臨済宗大本山 円覚寺 貸し切り特別拝観が2023年11月19日(日)に行われた。 神社仏閣の貸し切り特別拝観は京都で行われることが多かったが、今回は初の関東開催。ただ ...
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2024年は参加できそうなイベントは申し込んでどんどん紹介していきたい。
2024年は春に新VポイントとJRE BANKの大きなイベントを控えているが、ポイントやクレカ、さらにはコード決済などの最新情報もどんどん紹介していく予定だ。