Tポイント(新Vポイント)への巻き戻しが開始! 共通ポイントの争いはさらに激しく!

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Tポイント(新Vポイント)への巻き戻しが開始! Tポイント+Vポイントの同盟は成功するのか?

現在、ドトールコーヒーショップではdポイントをためたり・使ったりすることができるが、2023年8月以降、dポイント、Tポイント、Pontaポイント、WAON POINTの選択制となる。

ドトールコーヒーショップ、2023年8月よりTポイント・Pontaポイント・WAON POINTを導入
ドトールコーヒーショップ、2023年8月よりTポイント・Pontaポイント・WAON POINTを導入

ドトールコーヒーショップやエクセルシオール カフェでは、2023年8月1日(火)より、現在のdポイントに加え、Tポイント・Pontaポイント・WAON POINTを導入する。 現在はドトールコーヒーシ ...

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4つのポイントの中で注目はTポイントだろう。

簡単に説明すると、ドトールでは2019年6月まではTポイントの加盟店だった。それが、2019年6月に共通ポイントをdポイントに切り替えた。

ドトールコーヒー、dポイントの取扱を開始 Tポイントからの切替

ドトールコーヒーは、2019年6月3日(月)より、dポイントサービスを開始すると発表した。 ドトールコーヒーショップとエクセルシオールカフェ、カフェ レクセル、ル・カフェ・ドトールの1,139店舗でd ...

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その後、ドトールでは2022年10月より、三井住友カード(NL)などの対象カードを使ってタッチ決済を利用すると5%のVポイントがたまるようになっている。

三井住友カード、ポイント最大5%還元の対象加盟店を追加 ドトールやサイゼリヤ等が対象に
三井住友カード、ポイント最大5%還元の対象加盟店を追加 ドトールやサイゼリヤ等が対象に

三井住友カードは、2022年10月より、最大5%還元のポイントがたまる対象加盟店と対象カードを追加した。 従来は、三井住友カード(NL)などでタッチ決済を利用すると、セブン-イレブン、ファミリーマート ...

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2023年7月以降は三井住友カードの対象カードをApple PayやGoogle Payに登録してタッチ決済で支払うと、7%のVポイントを獲得できるなど、さらに還元率がアップ。

三井住友カード、2023年7月より対象のコンビニ・飲食店でのポイントアップ特典を最大7%にアップ 期間限定で1万円相当のVポイントが当たるキャンペーンも実施
三井住友カード、2023年7月より対象のコンビニ・飲食店でのポイントアップ特典を最大7%にアップ 期間限定で1万円相当のVポイントが当たるキャンペーンも実施

三井住友カードは、2023年7月より、ポイントサービスの拡充を行った。 対象のコンビニ・飲食店で、タッチ決済を利用した場合は最大5%のVポイントを獲得できたが、7月以降はスマホのタッチ決済を利用すると ...

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Vポイントの高還元による送客効果次第で、2024年春以降に開始する新Vポイント(Tポイント+Vポイント)の影響力が変わってくる。

以前、新Vポイント(Tポイント+Vポイント)で注目したいショップとしてドトールを挙げていたのは、旧Tポイントの加盟店が新Vポイントに戻るかどうかだ。

Vポイント+Tポイント=青と黄色のVポイント 今までのTポイント・Vポイントとどう変わるの?
Vポイント+Tポイント=青と黄色のVポイント 今までのTポイント・Vポイントとどう変わるの?

2023年春にTポイントとVポイントが統合する。名称はVポイントとなるが、ロゴの色味はTポイントの青と黄色が採用された。さすがにさまざまなメディアでも取り上げられている。 以前、筆者はTポイントの名称 ...

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ドトールが再度Tポイントを採用したと言う事は、現在のVポイントの送客効果は高いと思われる。今回のドトールのTポイント再導入は、他の加盟店の判断にも影響を与えるだろう。

青と黄色のVポイントはクレカの勢力図を変えるのか? 2013年のYahoo!ポイントとTポイントの統合までのインパクトはなし
青と黄色のVポイントはポイント経済圏の勢力図を変えられるのか? 10年前のあの出来事よりもインパクトなし

ちょうど10年前の2013年7月1日(月)にYahoo!ポイントが廃止され、Tポイントに統合された。共通ポイント最大の出来事だ。 10年後の2023年6月13日(火)に、今度は2024年春にはTポイン ...

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ドトールではVisaのタッチ決済で20%キャッシュバックキャンペーンやドトール バリューカードに三井住友カードからチャージすると5%還元キャンペーンなども実施しており、キャンペーン効果も高いと判断したのではないだろうか。

ドトールグループでVisaのタッチ決済を利用すると20%キャッシュバックキャンペーンを実施
ドトールグループでVisaのタッチ決済を利用すると20%キャッシュバックキャンペーンを実施

ドトールグループでは、2022年7月1日(金)~7月31日(日)まで、Visaのタッチ決済を利用すると20%キャッシュバックとなるキャンペーンを開始した。 期間中にドトールコーヒーショップ、エクセルシ ...

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三井住友カード、ドトール バリューカードのクレジットチャージで5%のVポイントを還元するキャンペーンを実施
三井住友カード、ドトール バリューカードのクレジットチャージで5%のVポイントを還元するキャンペーンを実施

三井住友カードは、2023年4月1日(土)~5月31日(水)まで、ドトール バリューカードへのクレジットチャージでVポイントが5%たまるキャンペーンを開始した。 期間中、ドトール バリューカードに1回 ...

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なお、2023年8月以降にドトールでTポイントをためる場合はモバイルTカード限定になっている。おそらく2024年春に統合する新Vポイントへの対応だ。

モバイルTカードのアプリにVポイントアプリのような機能が搭載されるのではないだろうか。提示でポイントをため、そのままタッチ決済という流れを想定しているのだろう。

三井住友カードのVpassアプリなどにもTカードの機能が搭載され、ポイントカード提示から決済までをアプリのみで完結させ、「スマホ決済=コード決済」から「スマホ決済=タッチ決済」まで利用者の意識を変えさせられれば、現在のポイント経済圏に対抗できるかもしれない。

また、これまで日本ではCLO(Card Linked Offer)はイマイチ浸透していないように感じるが、ポイントカード+クーポン+カード利用がスマートフォンだけで完結できれば、三井住友カードの「ココイコ!」をもっと活用できる。

このように考えると、三井住友グループのサービスを繋げるためのピースとしてTポイントは必要だったのだろう。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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