LINE Payは非常に複雑だ。おトクを考えなければ特に難しい事はないのだが、一番おトクにする方法を考えると、複雑過ぎる。
LINE Payにはコード決済、クレジットカードのLINEクレカ(Visa LINE Payクレジットカード)、LINEクレカ(P+)(Visa LINE Payクレジットカード(P+))、プリペイドカードのVisa LINE Payプリペイドカードがある。
全て年会費が無料で利用できるのだが、使い方によって還元率が変わったり、上限があったりしてわかりにくい。今回は、使い分けの方法を考えたい。
LINEクレカ(Visa LINE Payクレジットカード)
年会費は無料。Visa加盟店で1%還元のどこで使ってもおトクなカード。開始当初の還元率は3%。翌年は2%、さらに次の年は1%となり、現在の還元率に落ち着いた。たまるポイントはLINEポイント。
固定費やサブスクの支払いなどで利用するのが○。
LINE Payのコード決済利用時にチャージせずに支払う事ができる「チャージ&ペイ」を利用した場合、2023年7月以降は0%還元になる。
年会費 | 無料 | |
使える場所 | プラスチックカード | Visa加盟店 |
Apple Pay、Google Pay | iD加盟店、Visaのタッチ決済加盟店 | |
コード決済 | LINE Pay加盟店 | |
還元率 | LINE Payコード決済(チャージ&ペイ) | 0%(2023年7月以降) |
LINE Payコード決済(残高) | ─ | |
Visa加盟店 | 1% | |
Visa加盟店(オンライン) | 1% |
LINEクレカ(P+)(Visa LINE Payクレジットカード(P+))
年会費は無料。Visa加盟店で利用すると0.5%還元だが、コード決済のLINE Payでチャージせずに支払う事ができる「チャージ&ペイ」を利用した場合は5%の高還元。ただし1か月500ポイントまでの上限あり。
オンライン支払いや請求書払いは5%の対象外。たまるポイントはLINEポイント。
年会費 | 無料 | |
使える場所 | プラスチックカード | Visa加盟店 |
Apple Pay、Google Pay | iD加盟店、Visaのタッチ決済加盟店 | |
コード決済 | LINE Pay加盟店 | |
還元率 | LINE Payコード決済(チャージ&ペイ) | 5%(上限500P/月) |
LINE Payコード決済(残高) | ─ | |
Visa加盟店 | 0.5% | |
Visa加盟店(オンライン) | 0.5% |
LINEクレカとの見た目の違いはカードの左下に「Point+」とあるかないか、「チャージ&ペイ」の場合は「Point +」または「5%」の表記があるかないかで判別できる。
Visa LINE Payプリペイドカード
年会費は無料。プリペイドカードのため審査なし。物理カード(プラスチックカード)は発行されず、オンラインやApple Pay・Google Payに設定してかざして支払う事が可能。
LINE Pay残高にチャージされた金額を利用。チャージについては以下の「LINE Payコード決済」を参照。タッチ決済で利用すると2%の高還元。なお、iDでの支払いも対象。上限は1か月あたり5,000ポイントまで。25万円の利用で5,000ポイントのため、上限はあまり気にする必要もない。
オンライン支払いでのポイント還元なし(終了済み)。
年会費 | 無料 | |
使える場所 | プラスチックカード | ─ |
Apple Pay、Google Pay | iD加盟店、Visaのタッチ決済加盟店 | |
コード決済 | ─ | |
還元率 | LINE Payコード決済(チャージ&ペイ) | ─ |
LINE Payコード決済(残高) | ─ | |
Visa加盟店 | 2%(上限5,000P/月) | |
Visa加盟店(オンライン) | 0% |
LINE Payコード決済
年会費は無料。LINE Pay残高やLINEポイントを利用できる。チャージせずに利用できる「チャージ&ペイ」またはLINE Pay残高からの支払いだ。
「チャージ&ペイ」でのポイント獲得は、LINEクレカ、LINEクレカ(P+)を参照。LINE Pay残高を利用した場合のポイント還元率は0%。
コード決済とは違うが、チャージ残高は送金などに利用もできる。
年会費 | 無料 | |
使える場所 | プラスチックカード | ─ |
Apple Pay、Google Pay | ─ | |
コード決済 | LINE Pay加盟店 | |
還元率 | LINE Payコード決済(チャージ&ペイ) | 登録カードによる |
LINE Payコード決済(残高) | 0% | |
Visa加盟店 | ─ | |
Visa加盟店(オンライン) | ─ |
銀行からチャージする場合はスルガ銀行のスマ口座が○。1,000円以上のチャージ1回につき5円がキャッシュバック。キャッシュバックは500円相当までのため10万円までのチャージが上限だ。
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LINE Payの使い分け方法は?
最後に、これらの決済サービスを使い分ける方法だ。LINEクレカ+LINEクレカ(P+)は2枚保有できるため2枚持っているとして話を進める。
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LINE Payを利用できる加盟店ではLINEクレカ(P+)を登録し、チャージ&ペイに設定して支払う。たまっているLINEポイントは使う設定にしておこう。月間1万円を超えるまで5%還元だ。
月間利用額が1万円を超えた場合、またはタッチ決済(iDまたはVisaのタッチ決済)が利用できる場合は、スマ口座からチャージしたVisa LINE Payプリペイドカードで決済。合計2.5%還元となる。
それ以外の支払いや固定費などはLINEクレカで1%還元。
友だち同士の送金などはスマ口座からチャージした残高の利用で0.5%還元だ。
【番外編】LINEプリペイドカード
コンビニなどで購入するPOSAカード。カードそのもので決済はできない。
LINE STOREに登録することでLINEクレジットとしてチャージされ、スタンプや着せかえ、ゲーム内の仮想通貨などに利用できる。
従って、おトクな決済手段を考えると言う点ではLINEプリペイドカードは選択肢には入らない。