2021年4月以降に開始するJR東日本の鉄道利用でJRE POINTが貯まるサービスを検証

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2021年4月以降に開始するJR東日本の鉄道利用でJRE POINTが貯まるサービスを検証

2020年12月28日

JR東日本では、2021年春より、オフピーク通勤などでJRE POINTが貯まるサービスを開始する。これに伴い、2021年3月1日(日)よりJRE POINTの会員規約が改定される。

2021年春より開始される鉄道乗車でJRE POINTが貯まるサービスについて紹介したい。

JR東日本、2021年春よりSuica定期券の利用者向けに時差通勤でJRE POINTを獲得できるサービスを開始

JR東日本は、2021年春より1年間の期間限定で、Suica定期券利用者向けに、時差通勤を応援するポイントサービスを実施すると発表した。 対象のSuica定期券をJRE POINTに登録し、エントリー ...

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まず、オフピーク通勤でのポイントサービスについては、JR東日本在来線首都圏エリアが対象だ。Suica通勤定期券を保有しており、エントリーした場合のみ対象となる。

平日にSuica通勤定期券で対象エリアの駅でポイント還元対象となる時間帯に入場すると、ピーク前の場合は1日15ポイント、ピーク後の場合は1日20ポイント獲得できる。対象エリア、各駅のポイント還元対象となる時間帯については決まり次第の発表となる。開始から1年間の期間限定で実施されるキャンペーンだ。

続いて、繰り返し利用する場合のポイントサービスだ。Suicaの残高による在来線の同一運賃区間の利用回数が月10回以上となった場合にJRE POINTを獲得できる。

JR東日本の在来線全てのSuicaエリアが対象となり、JRE POINTサイトにSuicaを登録し、同一運賃区間の利用が同一月内に10回で運賃1回相当のJRE POINTが還元される。さらに月11回以上の利用で1回毎に運賃の10%相当のJRE POINTを獲得できる。こちらのサービスは開始日が決まっており、2021年3月1日(日)からスタートする。

例えば、220円分の区間を繰り返し利用する場合、月10回利用すると220ポイントが還元される。11回目以降は10%のJRE POINTを獲得できるため、11回目は10%分の22ポイント、12回目も22ポイント獲得できる。

赤羽-東京間の通勤を考える。

赤羽-東京間 料金
1回 220円
1ヵ月定期券 6,580円
3ヵ月定期券 18,760円
6ヵ月定期券 31,620円

1回の乗車でカウントとなるため、5往復(10回乗車)で220ポイント還元される。1ヵ月10日間出社した場合、乗車回数は往復で20回。10回乗車時の220ポイントに加え、11回目から22ポイントとなり220ポイント還元される。合計440ポイントの還元だ。220円の20回乗車のため、運賃は1ヵ月(10日間)で4,400円となり、440ポイントを考慮すると実質3,960円となる。

なお、同一運賃区間とは赤羽ー東京だけで無く、品川-川崎、蒲田ー東京など、同一運賃の区間であればカウントされるため、外出が多い人もメリットがある。

在宅ワークが多くなっている現在、オフィスに行く回数によっては定期券を購入するよりも安くなる場合もあり、1ヵ月間の出社する回数などを考慮して定期券を購入するかを考えるのが良いだろう。定期券を購入する場合は、オフピーク通勤を心がけると1日最大20ポイント獲得できるため、20日出社する場合は400円分のJRE POINTを獲得可能だ。

新サービスの案内ページには「多様化する通勤スタイルに合わせたJRE POINTの新サービスについて」とあり、通勤スタイルによって利用者側が特典を選べるのは良いサービスだろう。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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