ANAマイルをクレジットカードを用いて貯める方法としてはANAカードを用いる方法の他、漢方スタイルクラブカードを用いる方法、Extreme CardとANA To Me PASMO(ソラチカカード)を併用する方法などが有名だ。しかしマイル還元率がさらに高くなる可能性があり、かつ低年会費のカードも存在する。今回はそれを取り上げたいと思う。
1.ネットマイルプレミアムカード
「ネットマイルプレミアムカード」はポイントサイトのネットマイルとJACCSカードの提携カードで、年会費は2,000円+税。但し、初年度は無料で、次年度以降も年間10万円以上の利用があれば無料となる。このカードは100円の利用ごとにネットマイルのポイントが1 mile貯まるのだが、1 mileの価値は0.5円であるため、還元率は0.5%と平凡な数字だ。だが、このカードは1月?12月の年間利用額に応じたボーナスポイントが付与される。
カードショッピング利用額 | ボーナスポイント |
50万円以上?100万円未満 | 10,000 mile |
100万円以上?150万円未満 | 24,000 mile |
150万円以上?200万円未満 | 38,000 mile |
200万円以上?250万円未満 | 52,000 mile |
250万円以上? | 67,500 mile |
この図に示される通り、通常の還元ポイントよりもボーナスポイントの方が大きいのだ。最も還元率が高くなるのは年間250万円利用した時で、還元率はなんと1.85%にもなる。利用額次第では漢方スタイルクラブカードやREXカードを上回る還元率を叩きだすのだ。
2.ANAマイルへの移行にはソラチカカードの併用がベター
ではネットマイルのポイントをANAマイルに移行するにはどうすればよいか? 手っ取り早い方法としてはネットマイルをnanacoポイントに変換し、そこからANAに移行するという手がある。しかし交換レートを良くしたいのであればやはりソラチカカードの利用がベターだろう。ネットマイル500ポイントは東京メトロ250ポイントに変換可能で、ソラチカカードのユーザーであれば東京メトロ100ポイントをANA90マイルに変換できる。
この計算で行くと
?年間利用額 | 通常mile | ボーナスmile(mile) | 合計mile | メトロポイント | ANAマイル※ | マイル還元率 |
50万円 | 5,000 | 10,000 | 15,000 | 7,500 | 6,750 | 1.350% |
100万円 | 10,000 | 24,000 | 34,000 | 17,000 | 15,300 | 1.530% |
150万円 | 15,000 | 38,000 | 53,000 | 26,500 | 23,850 | 1.590% |
200万円 | 20,000 | 52,000 | 72,000 | 36,000 | 32,400 | 1.620% |
250万円 | 25,000 | 67,500 | 92,500 | 46,250 | 41,625 | 1.665% |
※ ソラチカカード(ANA To Me CARD PASMO JCB)保有時
となる。実際は端数が出るのでもう少し還元率は落ちる(例えば149万円利用時は、還元率が1.17%まで下がってしまう)が、ANA VISA プラチナ プレミアムカード(還元率1.5%)に勝るとも劣らないマイル還元率であることがわかる。ANAの陸マイラーにとっては第一選択となるポテンシャルを秘めたカードだ。但し、マイル還元率はトップクラスだが、残念ながら電子マネーとの親和性は高くない。楽天Edy、nanacoともにチャージは可能だが、ポイント付与対象外となる。
3.JALマイルにも移行可能
ANAマイルへ高レートで交換可能なこのカードだが、レートは下がるもののJALマイルにも交換が可能だ。ネットマイルのポイントはリクルートポイントに交換が可能で、リクルートとPontaポイントは相互交換を行っている。2015年春からはPonta⇔JALの交換がJMB ローソンPontaカードVisaが無くても利用できるようになる。但し交換レートはANAの場合と比べて落ちるので、注意が必要だ。
今回はJACCSの高還元率カードを用いてANAマイルをより効率良く貯める方法を紹介した。自分の利用スタイルに合わせて、漢方スタイルクラブカード、Extreme Cardなども含めて選択するとよいと思う。最後に、nanacoチャージでポイントが付き、ソラチカカードを利用して効率良くANAマイルに交換できるカードとして、アプラス発行のECナビカードプラスを紹介しておく。