2022年5月31日(火)~2023年2月28日(火)まで、福岡市地下鉄でVisaのタッチ決済による実証実験が開始した。
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福岡市地下鉄でVisaのタッチ決済による実証実験が2022年5月31日から開始
福岡市地下鉄では、2022年5月31日(火)~2023年2月28日(火)まで、Visaのタッチ決済による一体型改札機通過に関する実証実験を実施する。 期間中、福岡市地下鉄の一部駅で交通系ICカードとタ ...
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最近では鉄道やバスの乗車でVisaのタッチ決済による乗車実証実験が行われている。
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しかし、福岡の場合は利用人数も多く、6月以降のインバウンドから夏休みなどもあるため、実際に利用してみることにした。
今回の福岡市地下鉄での特徴は、交通系ICカードとタッチ決済の両方を利用できる一体型自動改札機となり、はやかけんなどの交通系ICカードとVisaのタッチ決済の両方を備えた改札機が設置されテイル。実証実験の結果次第で、首都圏などでも導入する可能性もあるだろう。
なお、Visaのタッチ決済の場合は、通常のICカードをかざす場所ではなく、Visaのタッチ決済専用のかざす場所が追加されており、ここにVisaのタッチ決済対応カードや端末をかざすと乗車する事が可能だ。
なお、全ての改札機がVisaのタッチ決済対応ではないため、タッチ決済が利用できる改札機には誘導がある。
早速、Visaのタッチ決済が搭載された三井住友カードで乗車してみた。カードをかざすと緑色のランプが付き、液晶画面には「PASS」と表示される。
スムーズに乗車する事ができ、通常の交通系ICカードと遜色ない。
それぞれの駅で入場・出場を繰り返す。なお、全ての駅の改札が一体型に切り替わっているわけではなく、例えば福岡空港の隣の駅「東比恵」では、有人改札に端末が用意されていた。
続いては、Apple PayのエクスプレスカードにVisaのタッチ決済搭載のカードを登録している場合にはどうなるのかを実験。
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なんとFace IDやTouch IDの認証なしに通ることができた。通常、Visaのタッチ決済を利用する場合はFace IDやTouch IDの認証が必要だが、エクスプレスカードにVisaのタッチ決済対応カードを登録しているとそのまま通過することができる。
Google Payで挑戦。Visaのタッチ決済をメインカードとして登録している場合は、認証なしにスマートフォンをかざすだけで乗車できる。ただし、画面がOFFになっている場合は反応せず、画面がONの状態(認証は不要)であればタッチ決済が反応する。これは、Google Payの仕様とのこと。
最後に、アメックス、JCB、Mastercard、ダイナースクラブのコンタクトレス(タッチ決済)対応カードを用意して全てかざしてみたが、どのカードも反応しなかったため、今回の実証実験はVisaのみが対象となっているようだ。
入出場の履歴を確認するには「Q-move」サイトに登録する必要がある。Q-moveにクレジットカード番号を登録すると、タッチ決済で利用した入出場履歴を確認可能だ。なお、複数のクレジットカードを1つのアカウントに登録すると、カード毎の利用履歴を確認する事もできる。
交通系ICカードも利用できるため、わざわざタッチ決済を利用する必要はないのだが、インバウンド対応と考えると、今後は一体型の改札機は増えていくのではないかと感じた。
交通系ICカードと同様のサービスを提供していく場合は、子供料金に対応するなども必要になってくるだろう。