2020年はまさに激動の一年であった。
筆者はJALマイルを国際線特典航空券に変更することを軸としてポイント・マイルを集めており、JALカードをメインのクレジットカードに据えていたがその戦略を大幅に変更した。
今回はコロナ禍においてJALマイル・JALカードに対して行った対応について紹介する。
JALマイル至上主義からの変換
特にここ5年国内外への旅行を頻繁に行っており、平均して1マイル=13.5円のレートで航空券と交換していた。集めているポイント・マイルの中で一番1ポイントあたりの価値が高いため20社前後のポイントをJALマイルに交換していた。
しかし、2020年になると海外はおろか国内旅行も2回キャンセルし、いつ旅行が出来るか見通しの立たない状態となった。マイルを旅行で使う事が困難になると、検討すべき事項が出てきた。
- マイル有効期限を考慮に入れた必要マイル計算
- 付加サービス・固定費用の削減
マイル有効期限を考慮に入れた必要マイル計算
現在有効期限を迎えるマイルは1マイルを1.5 e JALポイント換算として、e JALポイントを積算するという措置が取られている。
そうなると価値が今までの1マイル=13.5円から激減してしまうため、マイルの有効期限が切れる前に利用したい。今までのペースでマイルを貯めていくと、今年から来年にかけて2回は海外旅行に行かないとマイルが失効してしまう。
そのため、次回の海外旅行で利用したいマイル数をキープし、残りは行けるタイミングに国内旅行でマイルを利用することとし、メイン利用のカードも変更し固定費の支払いも切り替え、マイルではなく他のポイントが付与されるよう切り替えた。
普段JALマイルに交換していた各社ポイントも日々の支払いに利用。現金支出を減らすことに努めた。
付加サービス・固定費用の削減
普段はより多くのマイルを得るため、費用をかけて付加サービスに入っているが、方針変更によりそれらのサービスも見直しを図った。
筆者は海外旅行の予定が複数あったこともあり、数年間JALプラチナカードを所有していた。
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海外旅行がひと段落ついたこともあり、2020年1月の更新タイミングで2段階グレードを落としたCLUB-Aカードへと変更していた。旅行や外食などの付帯サービスを使いづらい中、年会費35,000円近く払う負担を考えるとほっとした。
筆者はJALグローバルクラブ会員のためCLUB-Aカードを選んだが、そうでなかったらJMBカードに切り替えたかもしれない。
更に「JALカードツアープレミアム」も更新を止めた。いざパッケージ旅行をする際にwebサイトで申し込みを行えばボーナスマイルは得られるからだ。
3月更新月の「ショッピングマイル・プレミアム」も更新を止めようか検討を行っている。
WAONが紐づいているため月々一定額利用しているが、WAONから他の電子マネー・バーコード決済に変更し、3,000円(税抜)の年会費を削減するかもしれない。
筆者はタイミング上今年の利用は行なわないが、引き続き旅行が出来ずマイルを使えなかった場合、来年はマイル失効防止・出費削減のため「マイルで年会費」を利用する予定だ。
次回の旅行の予定が立てられない中、筆者は5年10年かけて作ってきたポイント・マイルの目的やルールを変え、以上のような手段を取った。
経済的リスクが高まる今、2021年のポイント・マイル戦略を見直してみてはいかがだろうか。