クレジットカード特集 コラム

【第1弾】マイナポイントの疑問点に答えます 未就学児も対象? 2重取りは可能?

2020年6月末に近付くにつれ、キャッシュレス・消費者還元事業の駆け込みに関する取材が増えてきた。それに加え、7月1日(水)からキャッシュレス事業者の予約が開始するマイナポイントの取材も急上昇中だ。

今回、マイナポイント事業でのちょっとした疑問について紹介したい。

マイナポイントの25%と通常のキャッシュレス決済のポイントは2重取りできる?

マイナポイント事業で最大1,000円分を上乗せすると発表したau PAYでは、決済時に0.5%分のPontaポイントを獲得可能だ。この、通常分のPontaポイントはマイナポイントに加えて獲得できるのかどうか。

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KDDI広報に確認したところ、0.5%分のPontaポイントももちろん獲得できるとのことだ。三井住友カードにも同様に確認したが、こちらも通常の0.5%分のVポイントを獲得できる。

つまり、最大25%のマイナポイントに加えて、キャッシュレス事業者のポイントが0.5%であったり1.0%等も獲得できるため、実際は25.5%や26.0%等のポイント還元となる。

また、au PAYの場合は別途1,000円分上乗せとなるため、2万円の利用で6,000円分が戻ってくる。通常分のポイントを合わせると30.5%。au PAYクレジットカードからチャージした場合は、31.5%還元と言う事だ。

還元率 獲得ポイント
au PAYクレジットカードからau PAY残高にチャージ 1.0% Pontaポイント
マイナポイント事業 最大25%(上限5,000円相当) au PAY残高
マイナポイント事業でのau PAYキャンペーン 最大5%(上限1,000円相当) au PAY残高
au PAYでのコード決済利用 0.5% Pontaポイント
合計 最大31.5%

提携カードの場合はポイントを獲得できる?

三井住友カードはマイナポイント事業で登録する事が可能だ。還元方法を見ると「Vポイント」となっている。Vポイントは三井住友カードの利用で200円につき1ポイント貯まるポイントで、他社ポイントや商品などに交換する事が可能だ。

三井住友カードは提携カードも発行しており、Vポイントが貯まらないクレジットカードも存在する。例えば、Amazon Mastercardだ。Amazon Mastercardは決済時にAmazonポイントを獲得できるカードであり、Vポイントは貯まらない。

では、マイナポイントでAmazon Mastercardを登録するとどうなるのか。三井住友カードに確認したところ、そもそも登録できないという回答だ。従って、Vポイントが貯まらないカードは三井住友カードが発行していたとしても対象外となってしまう。

Visa LINE Payクレジットカードの場合は最大35.5%還元に?

マイナポイントにはLINE Payも対象となっている。では、3%還元のVisa LINE Payクレジットカードを利用すると、25%還元+3%還元=28%還元になるのだろうか。

Visa LINE Payクレジットカードも三井住友カードの発行となるため、Amazon Mastercardと同様、マイナポイントとして登録する事はできない。

ただし、Visa LINE PayクレジットカードをLINE Payに登録し、「チャージ&ペイ」で支払った場合は最大3%のLINEポイントを獲得できるため、その場合は最大28%還元となる。

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なお、マイナポイントにLINE Payを登録すると、LINE Payで利用できるクーポンが3ヵ月間で合計15枚獲得できるため、1,500円程度の上乗せとも考えられる。

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つまり、マイナポイントで25%、クーポンで7.5%、チャージ&ペイで最大3%の合計35.5%還元となる。

複数のキャッシュレス決済を登録できる?

キャッシュレス・消費者還元事業は複数のキャッシュレス決済を利用すると還元上限は実質なしとなっていた。通常、クレジットカードの場合は1ヵ月15,000円が上限(=30万円利用分まで)だが、2枚のクレジットカードを保有していると30,000円の上限、3枚保有していると45,000円の上限と組み合わせれば組み合わせるほど上限をアップする事ができた。

マイナポイントの上限は最大5,000円分までとなるが、キャッシュレス・消費者還元事業と同じようにたくさんのカードを保有している場合は1人で大量のポイントを獲得できるのだろうか。

マイナンバーカードとキャッシュレス決済の紐付けは1つずつとなっているため、1人で還元されるポイントは5,000ポイントが上限となる。

小学生や未就学児でも5,000ポイントはもらえるの?

では、未就学児の子どもや小学生の子どもなど、実際にお金を使わないような場合はどうなるのか。

未成年の場合などは、家族分として紐付けが可能となる。例えば、4人家族で、夫婦+男の子の子ども2人の場合、父親に長男、母親に次男を紐付ける等が可能となっており、5,000円×4=2万円分のポイントを獲得することができる。

ただし、子どももマイナンバーカードが必要となっており、マイナンバーカードがなければ対象となる。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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