クレジットカード特集 コラム

海外でVisaとMastercardだとMastercardを利用した方がおトクって本当?

2019年1月4日

海外でクレジットカードを利用する場合、VisaブランドよりもMastercardブランドを使った方が両替レートが良いという噂を聞いた。

VisaやMastercardでは過去の両替レートも確認できるページが用意されている。

Visaの場合は「Exchange rate」Mastercardの場合は「Mastercard Currency Converter」となり、過去の日付や通貨を指定することで両替レートの確認が可能だ。もちろん、利用した日付と両替レートが適用される日付は異なるため、完璧な比較をする事はできないが参考程度にはなるだろう。

この両替レートを2018年の1月1日~12月31日まで1米ドルが何円で計算されているのかを全て確認してみた。MastercardもVisaもBank fee(海外事務処理コスト)は0%で確認。2月6日、2月13日、3月8日、5月18日、8月17日の5日間だけVisaのレートを確認できなかったため、その日付は省くことにした。

まず、Visaで両替レートを確認できなかった5日を省く360日の内、Mastercardの方がVisaよりもレートが良かったのは253日となり、これだけ見るとMastercardで支払った方がおトクと言っても良さそうだ。

では、毎日100米ドルを支払った場合を考えてみる。Mastercardの場合は360日で3,986,278円の支払いだ。Visaの場合は360日で3,989,083円となる。差額としてはMastercardの方が2,805円おトクとなる。

2,805円だけを見ると大きな金額だが、400万円程度の利用した金額で考えると0.07%程度。それほど大きいと言える金額でもない。2018年はMastercardの方が両替レートが良かったが、今後も同じようにMastercardの方がレートが良いとも限らないし、2018年7月9日~13日の期間のようにVisaの方がレートが良い場合もある。

海外旅行に行く場合はMastercardで支払うと絶対におトクというわけでもないため、それほどVisa・Mastercardのブランドを気にする必要も無いのではないだろうか。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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