世界的な旅行口コミサイトとしてお馴染みの「トリップアドバイザー」は、海外旅行経験者なら、ほとんどの方が参考にしたことがあるのではなかろうか? また筆者は、自身の経験を口コミ投稿する事により、JALやANAのマイルを効率的に貯める事が出来るサイトとしても重宝してきた。
トリップアドバイザーの特徴として、レギュレーションが頻繁に改訂される点があげられる。2015年は、口コミユーザーにとっては嬉しい改訂が続き、例えば12月の時点では、口コミ一件に付き、JALもしくはANAマイルを10?75マイル獲得できた(※口コミ対象の施設によって、個別に付与マイル数が、10?75マイルの間で定められていた)。
また、口コミと併せて写真を投稿すると、更に5割増しのマイルが積算され、月間の上限は口コミのみで1,500マイル、写真も合わせると2,250マイルと定められていたが、上限マイルを獲得するのは、さほど困難な事ではなかった。
そのトリップアドバイザーにおいて、年をまたいだ2016年、マイル付与のレギュレーションが二つの側面において改悪された。
まず一つ目は、写真投稿でのマイル増額(5割増し)がなくなった。その結果、月間最大付与マイル数は2,250から1,500に引き下げられた。
二つ目は、施設によって個別に設定されている付与マイル数が引き下げられた。これまで、観光スポットやレストランは10?40マイルの設定であったが、これが5?20マイルと、二分の一に引き下げられた。またホテルは10?75マイルの設定であったが、これが5?20マイルに引き下げられた。
よって月間最大となる1,500マイルを獲得するには、75?300の口コミを投稿せねばならなくなった。昨年12月の時点では、ひとつの施設への口コミ投稿で得られるマイル数は、写真投稿の加算マイルも勘案すると、60マイル(観光スポット、レストラン)や112.5マイル(ホテル)だったのが、2016年1月に入って最大でも20マイルと、大幅ダウンしてしまった。
もっともトリップアドバイザーでは、レギュレーションが改訂(改善)される時は、期日を示すことなく「期間限定」とうたっていたので、いずれはこのような揺り戻しがある事は、ある程度予測出来た。
口コミで効率的にマイルを得られるサイトとしては、他に「フォートラベル」が有名であるが、こちらも最近になってルールの改悪が行われた。
一般的な傾向として、コストのかからない、口コミ投稿によるマイル獲得は難しくなってきているが、それでも月間最大1,500マイルは魅力的な数字である。
トリップアドバイザーでは、施設ごとの付与マイル数を定めるのに、既に投稿されている口コミ数を算出根拠としているようである。よって、誰もが知る有名スポットであったり、観光客が多数訪れるような飲食店などは、付与マイル数が少ない。
一方で、地元のレストランやラーメン店などに最大マイル数が設定されているケースも多い。筆者は、外食の際に、料理やメニュー、お店の外観など、小まめに写真を撮るようにしている。自身の経験では、これらの蓄積が、のちのち口コミで得られるマイルにつながっているケースも多く、陸マイラーの方にはお奨めしたい習慣である。