ゴールドカードは大衆化の時代に? それに伴いブラックカード以上のカードが誕生(菊地崇仁)

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ゴールドカードは大衆化の時代に? それに伴いブラックカード以上のカードが誕生(菊地崇仁)

以前は"憧れ"だったゴールドカードだが、先日ドコモが発表した調査結果には「ゴールドカードは、"大衆化"の時代へ」とサブタイトルが付けられた。

"大衆化"の理由としてはゴールドカード保有者の約6割が個人年収400万円未満となっている点を上げている。

国税庁が発表した「令和4年分民間給与実態統計調査結果」によると、平均給与は457.6万円となっており、前年比で2.7%上昇している。以下は、同調査結果から給与階級別給与所得者数をグラフにまとめたものだ。

給与階級別給与所得者数(国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査)

給与階級別給与所得者数(国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査)

最も多い層が300万円超、400万円以下となり、ゴールドカード保有者の約6割が年収400万円未満と言われればその通りだろう。

また、給与階級別給与所得者構成割合もグラフにした。

給与階級別給与所得者構成割合(国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査)

給与階級別給与所得者構成割合(国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査)

年収400万円以下の割合が54.1%となり、過半数以上を占めている事がわかる。これから見てもゴールドカードは"大衆化"の時代と言っても良いのだろう。

ただし、今回のドコモの調査ではゴールドカードの年会費について調査は行われていない。

最近は年会費無料ゴールドカードや条件をクリアすると年会費が永年無料となるゴールドカードも増えており、コスト負担なしでゴールドカードを保有できるようにもなっている。例えば、イオンゴールドカードやエポスゴールドカード、三井住友カード ゴールド(NL)、SAISON GOLD Premium、JQ CARDセゾンGOLDなどは、条件をクリアすると永年無料でゴールドカードが手に入り、年会費有料のゴールドカードという条件を加えた場合は、また結果が違ったのではないだろうか。

それでも、dカード GOLDやau PAYゴールドカード、PayPayカード ゴールドなどのように、年会費が無料とならないゴールドカードで年会費を払ったとしても10%還元特典で年会費以上のおトクさを求めている人が増えているのは、実態としてあるのだろう。

なお、以前のようにステータスのために保有する人の割合が下がっており、ドコモの調査ではステータスのために保有すると答えた割合は4.2%と非常に低い。ゴールドカードのステータスはそれほど感じられなくなってきたと言う事だ。

では、ステータスを求める人はどんなカードを保有すれば良いのだろうか。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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