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楽天ペイメントの「5歳から学べる!親子向けオンラインキャッシュレス講座」に子供と参加してみた!

楽天ペイメントが主催する「5歳から学べる!親子向けオンラインキャッシュレス講座」が2020年10月11日(日)に実施された。対象年齢は5~7歳と三男にピッタリだ。

我が家は子供のキャッシュレス化も進めており、三井住友カードの「かぞくのおさいふ」を利用している。長男、次男、三男に渡しているが、やはり良く利用するのは長男だ。

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お金のことは子供の頃から教えた方が良いと思っているが、子供にどうやって教えるかは難しい。お金のことを勉強するのに良い教材は「人生ゲーム」だろう。プロ野球選手や政治家などがお金が高く(少し古いバージョンかもしれないが)、株や保険などの勉強もできて便利だ。さらに、「人生ゲーム」をやるだけでお金の計算が速くなる。

しかし、「人生ゲーム」ではキャッシュレス版がないため、キャッシュレスを教えるのは難しい。既に「小児用PASMO」や「かぞくのおさいふ」などは子供も利用しているが「何で買うことができるのか」はイマイチわかっていない。そこで、今回は少しでもキャッシュレスについてわかってもらいたいと思って講座を申し込むことにした。

まず、事前に資料が郵送されており、「お買いものパンダ」デザインの楽天Edyも同封されていた。楽天ペイメントが実施したアンケートによると、『子どもに使わせたことがあるキャッシュレス決済サービスは「商業系カード型電子マネー」がトップ』とのことで、楽天Edyを使った講座なのだろう。

「お買いものパンダ」デザインの楽天Edy

「お買いものパンダ」デザインの楽天Edy

今回は、親子としても参加し、メディアとしても参加した。オンラインでの参加となり、メディア側と親子側で別々にzoomにアクセス。キャッシュレスのクイズなどに参加し、楽天Edyで疑似的な買物を行う。

画面にEdyを乗せて疑似的に支払

画面にEdyを乗せて疑似的に支払

オンライン講座は少し難しく感じた。参加者1人1人にできているかなどの確認をする事もできないため、講師の方も全体を把握するのは難しかったのではないだろうか。ただし、オンラインの場合は場所を特定せずに開催できるのがメリットで、東京以外の方も参加する事ができる。

講座では、事前に配布されている果物を楽天Edyで購入してケーキのデコレーションを行う。決済時に貯まったポイントを使って、メッセージカードなどのデコレーションに交換できるなど、キャッシュレスだとポイントも貯まると言う事がわかる仕組みになっていた。

Edyで買ったフルーツなどでケーキをデコレーション

Edyで買ったフルーツなどでケーキをデコレーション

子ども達がケーキをデコレーションしている時に、親向けのキャッシュレス講座が行われた。楽天Edyや楽天カード、楽天ペイなどの解説やおトクな使い方などを駆け足で紹介。

子供達へのアンケートなどもあったが、ケーキ作りに夢中でキャッシュレスどころではなかったと思う。三男も講座が終わってからもずっと紙のケーキにデコレーションをしていた。それでもお金を使って買物ができると言う事がわかってくれたのではないだろうか。

タカラトミーが「人生ゲーム」のキャッシュレス版を作ってくれると、家族で遊びながらキャッシュレスを学べるのではないかと思う。「リボ払いで支払えなくてスタートに戻る」「残高不足で1回休み」「ルーレットを回して1~5の場合はかけた金額の100%還元」など、色々考えられそうだ。

子供向けのキャッシュレスはまだまだ発展途上。通学で使っている小児用PASMOはカードをかざすと残高や利用履歴を確認できるが、子供が学校にいる間にチェックすることは難しい。

残高確認アプリで小児用PASMOの利用履歴を確認

残高確認アプリで小児用PASMOの利用履歴を確認

今回利用した楽天Edyの場合はwebで利用履歴を確認できるが、保護者としてはチャージ・送金・利用履歴の確認を簡単に行える物が欲しい。

イメージは、AppleやMicrosoftの子供用アカウントだ。

AppleやMicrosoftの子供向けアカウントを管理

AppleやMicrosoftの子供向けアカウントを管理

子供向けアカウントの場合は、保護者用アカウントから何時から何時まで何分間利用できる。アプリはこれとこれは利用できるがこれは利用できないなど、細かく設定することができる。制限を外すには子供がリクエストを送る必要があり、リクエストを承認するとアプリを利用したりインストールしたりできるようになる。全て保護者用のアカウントで設定が可能だ。

同じように、親アカウントで子供の利用状況などを全て管理できるものがあると便利なのだが、アカウントの制限ができるキャッシュレス手段は、現時点では「かぞくのおさいふ」だけだ。しかし、「かぞくのおさいふ」も完璧ではなく、AppleやMicrosoftのようなファミリーアカウントを作ることができるキャッシュレスサービスがあると一気に利用者を増やす事ができそうだ。

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例えば、ファミリー向け楽天IDを作成し、そのID用のプリペイドカードを発行できたり、楽天Edy、楽天ペイを登録できたりすることができ、21時~翌6時までは利用できないなどの時間制限を設ける。プリペイドカードの場合はオンラインの可否や海外利用可否などの設定もできると便利だ(かぞくのおさいふは設定可)。オンライン利用不可にすればゲーム課金に使われる事はない。利用履歴をオンラインで確認でき、可能であれば利用できる店舗(一度購入しなければ難しいかもしれないが)を設定するなどの機能があると、保護者として安心して利用させることができる。また、子供はPASMOをなくしたり落としたりする事も多い。保護者のアカウントから残高を戻す機能などもあると良いだろう。

子供の場合は利用額も少ないため、ここまでの機能を開発するのは大変だとは思うが、子供向けキャッシュレス市場は先行者がいないことを考えると、どこが最初に完璧な物を作るかが重要になってくるのではないだろうか。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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