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【UPDATE】Revolutが日本で開始! Revolutのデビットカード(プリペイドカード)を発行してみた!

2020年9月17日

Revolutって何?

Revolutと言う送金や両替できるサービスがある。イギリスで開始し、最近、日本でもアカウントの利用が可能となった。早速、Revolutのアカウントを作成してみた。

アカウントの作成はそれほど難しくない。バーチャルプリペイドカードを発行しているKyashやバンドルカードなどのアカウント登録とほぼ同じだ。

アカウント作成後は、本人認証を行おう。本人認証にはマイナンバーカードやマイナンバー通知カード+運転免許証などが必要となる。知らない企業にマイナンバーカードなどを提出するのは気になる方も多いだろうが、資金移動業者としての登録がある。

REVOLUT TECHNOLOGIES JAPANとしての登録がある

REVOLUT TECHNOLOGIES JAPANとしての登録がある

資金移動業とは、一般社団法人日本資金決済業協会によると以下のように書かれている。

銀行等以外のものが100万円に相当する額以下の為替取引を業として営むことをいいます。資金移動業を営むには、「資金決済に関する法律(以下、「法」という。)」に基づき、事前に内閣総理大臣の登録を受けなければなりません。無登録で資金移動業(為替取引)を行った場合、銀行法第4条1項に違反する無免許業者として銀行法上の罰則の適用を受けることになります。

資金移動業者としての登録があるため、チャージした金額なども保全されるはずだ。

Revolutでチャージしてみる

アカウント作成後、チャージしてみることにした。まず、クレジットカードを登録する。登録時には最低2,000円のチャージが必要だ。2,000円は少しハードルが高いのではないだろうか。

クレジットカードはVisaまたはMastercardブランドのみで、JCB、American Express、Diners Club、銀聯カードからはチャージできない。この辺りも、多くのプリペイドカードと同じだろう。

Revolutにクレジットカードからチャージ

Revolutにクレジットカードからチャージ

クレジットカードからチャージした金額は決済で利用する事はできるが、「日本のクレジットカードでチャージした資金は送金およびATM引き落としすることができない」と書かれている。

国内のクレジットカードでチャージした残高は送金対象外

国内のクレジットカードでチャージした残高は送金対象外

ただし、「国内のクレジットカード」と書かれており、Visaデビットカードでチャージした金額やKyash経由でチャージした金額については制限はかかっていなかった。

Revolutで両替してみる

Revolutの魅力は両替レートが安い点だろう。例えば、円⇒英ポンドで両替してみよう。

まず、トラベレックスで確認すると、1,000円の両替で6.76 GBP。

トラベレックスオンラインでの円⇒ポンド

トラベレックスオンラインでの円⇒ポンド

住信SBIネット銀行では1,000円を両替すると7.34 GBPとなる。

住信SBIネット銀行での円⇒ポンド

住信SBIネット銀行での円⇒ポンド

Googleで1,000円のレートを見ると、7.36 GBPだ。

Google検索で円⇒ポンド

Google検索で円⇒ポンド

最後にRevolutでの両替では1,000円で7.36 GBPだ。

Revolutでの円⇒ポンド

Revolutでの円⇒ポンド

一番良いレートで交換できることがわかる。おそらくマイナー通貨になればなるほどレートは良く、30以上の通貨に対応しているのも魅力的だろう。

Revolutで送金してみる 日本円だけでなく外貨も無料

チャージした残高を送金してみた。Kyash経由で2,000円、三井住友カードで2,000円チャージして家族に送金してみたが、Kyash経由でチャージした2,000円分の送金はできた。しかし、それ以上送金しようとするとエラーとなり、三井住友カードでチャージした金額に対しては送金ができないことを確認できた。

日本のクレジットカードでチャージした金額は送金できない

日本のクレジットカードでチャージした金額は送金できない

初めて送金したときには、LINEやメッセンジャー、SMSなどでURLを送るが、リンクをクリックするとラーとなる。

Revolutでの受け取り失敗

Revolutでの受け取り失敗

リンクを見てみると、日本語までリンクに含まれていることがわかり、URLだけを抜き出したところ、ようやく受け取ることができた。

Revolutの送金をLINEで行うと日本語でエラーとなる

Revolutの送金をLINEで行うと日本語でエラーとなる

一度送金できると、お互いのアカウントがリンクされるため、2回目の送金はURLを送る必要はない。瞬時に送金が可能となる。

なお、Revolutの最大のメリットは外貨も無料で送金できることだ。実際に3 GBPを家族に送ってみると、そのままの金額で送られていることがわかる。

Revolutでのポンド送金

Revolutでのポンド送金

Revolutのバーチャルカードを発行して、決済してみる

日本のクレジットカードでチャージした金額は送金できない。利用するにはバーチャルカードまたはリアルカードを発行してVisa加盟店での決済で利用する。Revolutでは「デビットカード」との表記があるが、実際はチャージ金額を利用するためプリペイドカードとなる。外国では銀行扱いという事なのだろうか。

バーチャルカードは瞬時に作成可能だ。目のマークをタップするとカード番号が表示されるため、残高の範囲内で利用する事ができる。

Revolutのバーチャルカード

Revolutのバーチャルカード

AmazonでAmazonギフト券を購入してみたところ、正常に購入できたが、カード登録時の1円与信分はすぐにで戻ってこない事が判明。

AmazonでRevolutを利用

AmazonでRevolutを利用

1週間以上経ってから気がついたのだが、-1円が取り消されていた。

カード登録時の1円与信分が戻ってきた

カード登録時の1円与信分が戻ってきた

Revolutのリアルカードを発行 どこのカード?

続いて、リアルカードの申込だ。リアルカードの申込を行うと、到着まで15日程度必要と書かれていた。実際にリアルカードを申し込んで見たが、1週間で到着。プリペイドカードかつ有効化が必要なので普通郵便でポストに入っていた。

Revolutのリアルカードが到着

Revolutのリアルカードが到着

ケースを開けるとカードが入っており、説明を見ると有効化が必要とのこと。

Revolutのリアルカード

Revolutのリアルカード

有効化は非常に簡単。アプリを起動し、カードを表示し「カードを有効化」からカード番号を入力するだけだ。

Revolutのカードを有効化

Revolutのカードを有効化

カードの裏面を見てみると、ちょっと変わったホログラムがある。このホログラムは日本では見かけない。

Revolutカードのホログラムは特殊

Revolutカードのホログラムは特殊

カード番号の「432746」から検索すると「JUNIPER BANK」とのこと。同行はバークレイズによって買収されているため、サイトにアクセスすると、バークレイズのサイトとなる。また、裏面を見ると「VISA GOLD DEBIT」との文字が。Visaのゴールドカード特典を利用できるのだろうか。

Rebolutカードの裏面には「VISA GOLD DEBIT」の文字が

Rebolutカードの裏面には「VISA GOLD DEBIT」の文字が

Visaのゴールドカードのサイトにアクセスし、特典の利用ができるかを確認してみる。2020年9月17日(木)時点では、「ハワイ ホテル・コンドミニアム優待」「ハワイ アトラクション施設優待」で通常価格から最大15%割引特典がある。

Visaゴールドカード特典の一部

Visaゴールドカード特典の一部

これらを利用するには、Visaゴールドカードの先頭9桁を入力して認証する必要があるが、筆者が保有している一般カードの先頭9桁を入力したところエラーではじかれた。

Visaゴールドカードの認証エラー

Visaゴールドカードの認証エラー

続いて、Revolutカードの先頭9桁を入力すると、Visaゴールドカードとして認証された。つまり、カード裏面にあるように、VISA GOLD DEBITと言うのは正しいようだ。

RevolutカードはVisaゴールドカードとして認識

RevolutカードはVisaゴールドカードとして認識

Revolutのリアルカードはセキュリティが優れている

カードが有効化されると、通常のカードとして利用できる。カードの特徴はセキュリティだろう。

以下の設定が可能だ。

  • オンライン取引
  • ロケーションベースのセキュリティ
  • スワイプ支払い
  • 非接触決済
  • ATM引き出し

まず、オンライン取引はインターネット取引のON・OFFを設定できる。OFFにしておくと、オンラインでの決済はできなくなる。続いて、ロケーションベースのセキュリティは、スマートフォンの位置情報を利用して不正な取引を防ぐ仕組みだ。

スワイプ支払いは磁気カードでの決済ができなく設定できる。最近はほぼIC決済となるためOFFにしておくのが良いだろう。非接触決済はVisaのタッチ決済を利用するかどうかだ。基本的にはONにしておいた方が良いが、使わない人の場合はOFFにした方が良いだろう。筆者はローソンやセブン-イレブンで使う予定なので、ONのままにしてある。

ATM引き出しは、海外ATMなどで現金を引き出せるかどうかだ。こちらも海外でONにすれば良いので、OFFにしておくと安全だ。

Revolutのセキュリティ

Revolutのセキュリティ

また、そもそものカードを利用停止にしたり有効にしたりする事もできるため、ドコモ口座の影響により、キャッシュレス=怖いと思い始めている人にはおすすめのカードと言える。

無効化にしたRevolutのカード

無効化にしたRevolutのカード

Revolutでおつり貯金してみる

Revolutには様々な機能が用意されている。その一つとして「おつり貯金」がある。日本でも「しらたま」と言うサービスがあり、似たようなサービスだ。例えば、Revolutカードで180円の買い物をした場合、100円単位のおつりが貯金され、20円が貯金にまわる。ただ、あまりにも貯金が少ないと感じる場合は、最大10倍まで設定することが可能だ。10倍にした場合は200円が貯金される。

Revolutのおつり貯金

Revolutのおつり貯金

さらに、グループ間でのおつり貯金も可能となり、家族などで目標を立てて貯金することも可能だ。一緒に行く旅行メンバーを招待すると、それぞれのおつりが合算される。貯金方法はそれぞれのメンバー毎に設定でき、10倍で貯金する人もいれば、1倍で貯金する人もいる。貯金は「↓引き出し」すると利用する事ができる。

Revolutのグループ間おつり貯金

Revolutのグループ間おつり貯金

Revolutはおトクなの?

特にRevolutではポイントが貯まるなどの特典はない。ただし、Kyashを経由すればKyashのポイントとKyashに登録したクレジットカードのポイントは獲得できる。

為替手数料や無料送金あたりが特典と言える。旅行先で決済した場合、どのような動作になるのかを調べてみた。両替している通貨がある場合は、その通貨から支払われる。もし、その通貨を保有していない場合は、基本通貨(日本円)から自動的に両替されて支払う事が可能だ。日本円が少なく、米ドルが多い場合、日本円から支払ができない場合には、米ドル口座から支払われることになる。なお、2通貨からの引落はできないため、10万円程度の支払を行う際、日本円で5万円、ポンドで3万円、米ドルで6万円あったとしても支払が拒否される。

決済時に為替手数料が必要かどうかを確認したところ、1ヵ月75万円までの手数料はなし。これを超える金額は0.5%の手数料が発生する。

有料プランも用意されている。月額980円のプレミアム会員になった場合は、無料の使い捨てバーチャルカードを利用できたり、ラウンジ・キーによる空港ラウンジを利用できるなどの特典などを利用可能だ。スタンダードプランで必要となる、1ヵ月75万円を超えた場合の手数料も無料だ。アプリには載っていないが、月額1,800円のメタル会員もできるようだ。名前の通り金属カードと言う事だろうか。

非常に多くの機能が用意されており、まだまだ使いこなせていない。最近は海外旅行も難しいため、便利に使うのはまだ先になるだろうが、海外旅行などで使ったときには再度レポートしたい。

2020年9月29日追記

Amazon.co.jpでRevolutカードを登録したときの1円与信については、数日では返却されませんでしたが、10日程度後に確認したところ、取り消されいたため本文を修正しました。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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