コラム

キャッシュレス・消費者還元事業(ポイント還元制度)の地図は微妙な状態に 10月1日以降はもう少し精度が高まるのか?

2019年9月20日(金)に、キャッシュレス・消費者還元事業の対象店舗が地図上で確認できるようになった。同時にアプリも配信され、現在地から対象店舗の確認が可能だ。

経産省、キャッシュレス・消費者還元事業の地図検索サイトと検索アプリを公開

経産省は、2019年9月20日(金)にキャッシュレス・消費者還元事業の対象店舗を検索できるサイトとアプリを公開した。 キャッシュレス・消費者還元事業は、2019年10月1日(火)~6月30日(火)まで ...

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対象店舗は探しやすくなり、美容院で髪を切ってもらっているときに確認していた。その美容院もポイント還元制度の対象店舗となっていたが、利用できる決済手段が「楽天ペイ」とある。

確かに、クレジットカードなどの決済用に楽天ペイのシステムは入っている。しかし、クレジットカードの利用もできるし、別途PayPayも導入されているのだが、カードやPayPayの記載はない。

このお店だけかと思っていたが、色々見ると、セブン-イレブンではnanacoしか掲載されておらず、これを見た人は、セブン-イレブンではnanacoのみがポイント還元制度の対象になると勘違いするのではないだろうか。

その他、筆者が確認した地域ではファミリーマートやローソンなどが入っておらず、多くの場合はコード決済(d払い、PayPay、楽天ペイ)か電子マネー(nanaco、WAON、楽天Edy、Suica、PASMO、manaca、ICOCA、nimoca、SUGOCA)ばかり。MastercardやVisaのロゴはほぼ見当たらなかった。

対象店舗で利用できるキャッシュレス手段であれば、全て対象(キャッシュレス手段で対象外のカードもある)になるが、このアプリを信用してしまっては、自分のカードが対象にならないと諦めてしまう可能性もある。

10月1日(火)までには1週間程度の時間はあるが、かなり微妙な状態でのリリースになっているような気がする。開始前にはアプリのアップデートで対象決済手段や店舗がしっかりわかるような物になっていると期待したい。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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