昨今、クレジットカードからQRコード決済にチャージをして、不正利用されてしまったケースをよくテレビで見る。そのため、2~3枚のクレジットカードの使い分けは必要だと考えている。
今回は、その2~3枚のクレジットカードを「どのように使い分ければいいのか」、「なぜ使い分けをするのか」や「どんなカードがいいのか」を紹介する。
クレジットカードの使い分け
筆者が考えるクレジットカードの使い分けは以下のとおりである。
- 毎月の公共料金や固定費…通信費(携帯・固定電話・ネット回線)、電気代、ガス代、新聞代、習い事
- 普段の買い物用
- QRコード決済や電子マネーのチャージ用
なお、普段の買い物用として専用のクレジットカードを持ったほうがいいと上記で挙げているが、できれば、電子マネーやQRコード決済での支払いをすることをオススメしたい。
その理由としては、クレジットカードと電子マネーのポイントの重ね取りができたり、使った際にすぐにスマホやメールに決済履歴が届くからだ。
なぜ使い分けをするのか
クレジットカードが1枚しかなく、不正利用されてしまった場合、新たなクレジットカードを発行する必要がある。その場合、クレジットカード番号が変わるため、古いものが一切使えなくなる。また、自分でクレジットカードに登録している公共料金の支払先にクレジットカード番号の変更の連絡をする必要がある。
そのため、「毎月の公共料金や固定費」用のクレジットカードと不正利用されてしまいやすい「QRコード決済や電子マネーのチャージ」用のクレジットカードはわけて使ったほうがよい。
どんなクレジットカードがいいか?
使い分けをするクレジットカードを選ぶ際には、以下のとおりである。
<公共料金>
- ポイント還元率の高い
- 銀行の口座引落の際にクレジットカード決済の際に貯めたポイントの充当ができる
公共料金は支払額が多く、毎月自動的にほぼ一定額の支払のポイントを貯めることができるからである。QRコード決済や電子マネーからのチャージも使う機会が多ければ多いほど、多くのポイントを自然と貯めることができる。
それらで貯めたポイントを口座引落の際に貯めたポイントを充当することで最終的な支払額を少なくすることができる点が魅力的であると考えている。
具体的には、楽天カードとREX CARDが該当する。楽天カードは「ポイントで支払いサービス」と呼ばれるものである。月中(毎月12日から20日22:00)に50ポイント以上あれば、その月の27日の引き落としの際に貯まっているポイントを支払に充当することができる。
REX CARDは1,500ポイント貯まり登録すれば、翌月の決済したものに対して、自動的に値引きが行われる。
<普段の買い物用>
- 支払時に割引がある
- ポイント還元率の高い
西友、イオン、イトーヨーカドーなどの5%オフのスーパーが近くにある場合には、そのスーパーが発行しているクレジットカードを持つとよい。逆に無い場合には、ポイント還元率の高いクレジットカードを使うとよい。
<QRコード決済や電子マネーのチャージ>
- ポイント還元率の高い
QRコード決済や電子マネーは決められた特定のクレジットカードからチャージをすると、ポイント還元率が高くなるので、そのカードを使うのがベストである。
以上のように不正利用防止の観点から、クレジットカードは1枚だけで生活するのではなく、最低2~3枚を場面に応じて使い分けることをオススメしたい。