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九電みらいエナジーと東電の従量電灯Bでの電気料金比較+貯まるマイル数を計算

先日、九電みらいエナジーが電気料金とマイルが貯まる「JALマイルプラン」を発表した。そこで、電気料金がどのくらいの差があり、どのくらいのマイルが貯まるのかを考えてみたい。

JALマイルプランと従量電灯Bでの比較

まず、マイルが貯まる「JALマイルプラン」には2種類あり、東京電力の「従量電灯B」に相当するのが「JALマイルプランM」、東京電力の「従量電灯C」に相当するのが「JALマイルプランL」となる。

契約アンペア数に応じて基本料金が変わるため、今回は30Aの契約での電気料金の違いを確認した。

まず、東電の従量電灯Bの30A契約は基本料金が842円40銭、JALマイルプランMの基本料金が727円05銭となる。

次に電力量料金だが、東京電力は3段階料金プランとなり、最初の120kWhまでが19円52銭/kWh、次の300kWhまでが26円00銭/kWh、300kWh以上が30円02銭/kWhとなり、電気を多く使えば使うだけ電気料金が上がる仕組みだ。

一方、JALマイルプランMは2段階料金プランとなり、300kWhまでが23円75銭/kWh、300kWh以上が26円50銭/kWhとなり、こちらも電気料金が上がればアップする仕組みとなっている。

これをそれぞれの使用量に応じて基本料金+電力量料金でグラフ化すると以下のようになる(消費税、燃料費調整額などは考慮しない)。

東京電力の従量電灯Bと九電みらいエナジーのJALマイルプランMの比較
全ての使用量に応じて九電みらいエナジーのJALマイルプランMが安くなるわけではないということがわかった。九電みらいエナジーの方が1ヶ月あたり400円弱も電気料金が高くなる場合もあるようだ。

300kWhあたりからJALマイルプランのほうが安くなるため、300kWh以上利用している場合にはJALマイルプランを検討してみると良いだろう。

JALマイルプランでマイルがどのくらい貯まるの?

次に、JALマイルプランでの獲得マイル数を計算する。JALマイルプランMで30A契約時に支払う電気料金を確認するのだが、再エネ賦課金などを考慮すると、手計算では大変なので、九電みらいエナジーのシミュレーションを使うことにした。

2016年6月分で30A契約、300kWhの利用時で計算すると、電気料金は6,054円(税抜)。再エネ賦課金が625円(税抜)となり、支払額は6,678円(税抜)となる。消費税が8%の場合は7,213円(税込)だ。

ここで、JALマイルの積算については次のように書かれている。

  • 電気料金(消費税等相当額、再エネ賦課金、延滞利息、郵送サービス料等を除く)100円につき1マイル積算します。

つまり、6,054円(税抜)に対して100円につき1マイルの積算ということだ。獲得できるマイルは60マイルとなる。なお、通常のJALマイルの積算を考えると、四捨五入で61マイルになりそうだが、確認したところ電気料金に対するマイルは切り捨てとのことだ。

また、JALショッピングマイル・プレミアム加入のJALカードで支払った場合、7,213円にたいして100円につき1マイル獲得できるため、72マイル獲得できることになる。従って、合計132マイルの獲得ということだ。

単純計算で1年間で1,584マイル貯まる事になる。もちろん、30Aで300kWhの場合であるため、契約アンペア数が大きい、電力使用量が多い場合は更にマイルを貯めることが可能だ。

電気料金の比較も忘れずに

今回は、東京電力の従量電灯Bとの比較を行っただけだが、東京電力にもプレミアムプラン、スマートライフプランなど、新しいプランも発表されている。

もし、毎月の電気料金がJALマイルプランよりも他のプランのほうが安い場合、1マイルの価値を考えてみよう。1マイルをどのくらいで考えられるかで、高いプランを使うかどうかを考えられるだろう。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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