楽天SPU変更記事やWBSのコメントでAmazonを比較に出さなかったわけ（菊地崇仁）

楽天市場やAmazonでのブラックフライデー2023が開催され、どっちで購入しようか、おトクに購入する方法などを探している人も多いだろう。

先日、2023年12月に行われる楽天のSPU変更について、テレビ東京のWBS（ワールドビジネス サテライト）でも楽天市場から乗り換え先がないとコメントをしたり、「楽天のSPU改悪で他の経済圏に乗り換えられる？　他の経済圏を専門家が比較！」として記事を書いたりしたが、楽天市場とAmazonを比較していない事を疑問に思われた方もいたかもしれない。

どちらかというと楽天寄りのコメントに聞こえているだろう。

オンラインショッピングモールで楽天市場と比較するのであればAmazonとYahoo!ショッピングが出てくる。しかし、今回の筆者がコメントしたり、記事で書いたりしたのは、「楽天市場でSPUを使ってポイントをためている人の乗り換え先はない」と言う事だ。

楽天市場でSPUを効果的に使っていた人はポイントを上手にためたい人であり、Amazonに乗り換えるかと言うとそうはならないと思っている。

最近はAmazonでもポイントアップキャンペーンが増えたり、期間限定ポイントが追加となったり、楽天市場に近づいてきているが、Amazon以外でAmazonポイントをおトクにためられるかと言うとそうではない。

AmazonはクレジットカードのAmazon Mastercardはあるが、Amazon銀行、Amazon Pay（オフラインは終了）、Amazon証券などはない。Amazon Phoneなどもなく、オンラインショッピングはAmazonを中心にすることはできるが、それ以外でAmazonを使う事はない。

一方、比較対象としたドコモやPayPay、auなどは金融サービスも充実しており、銀行、証券、保険なども提供している。いわゆる「経済圏」での比較ができ、その中でもオンラインショッピングモールのYahoo!ショッピングやau PAYマーケットは弱いと紹介した。

Amazonが金融サービスを強化してくると楽天経済圏からの乗り換え先の最有力候補となるのは間違いない。