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【UPDATE2】Visaプリペイドカードの「ソフトバンクカード」は電子マネーチャージでのポイント付与も検討中

2015年2月23日

2015年3月6日(金)から開始されるソフトバンクのVisaプリペイド「ソフトバンクカード」。「au WALLETカード」の対抗馬と考えていたが、担当者に不明点を確認した所、予想の斜め上を行くサービスだった。

今回は、「ソフトバンクカード」の概要・おトクな点・注意点をいくつか解説したい。

「ソフトバンクカード」はTカード機能を併せ持つ還元率1.0%のカード

還元率1.0%でTポイントが貯まるクレジットカードは「Yahoo! JAPAN JCBカード」と「マジカルクラブTカードJCB」があるが、「Yahoo! JAPAN JCBカード」の場合はTカード機能がない。「マジカルクラブTカードJCB」の場合は、Tカード機能が付帯するが、1カ月3万円以上の利用時に200円につき2ポイントと条件付きの還元率1.0%となっている。そのため、今までTポイントを貯める方法としては、「Yahoo! JAPAN JCBカード」+「ファミマTカード(クレジット機能無し)」を薦めていた。

しかし、「ソフトバンクカード」の登場で、おすすめのカードは変わってきそうだ。「ソフトバンクカード」は「おまかせチャージ」での自動チャージ(以降で解説)の場合、100円(税込)につきTポイントが1ポイント貯まるカードとなる。さらに、Tカード機能も付いているため、「Yahoo! JAPAN JCBカード」よりも使い勝手は良いだろう。

ファミリーマートでの利用が多い場合は、別途「ファミマTカード(クレジット機能無し)」を利用すると良いが、それほど利用頻度がない場合は「ソフトバンクカード」1枚持っていれば十分となる。

クレジットカードとしての機能も持つ

「ソフトバンクカード」の特徴として、事前チャージ不要の「おまかせチャージ」がある。ジャパンネット銀行やみずほ銀行を設定でき、購入時には購入金額が自動的にチャージされ、支払いに当てられる、と言う支払方法だ。

デビットカードのような動作を予想していたが、実際はクレジットカードのように、後日合算請求となるようだ。従って、支払い時には口座残高が0円でも購入可能となる。

電子マネーチャージも検討中

「au WALLETカード」の場合は3Dセキュア(本人認証サービス)は利用できなかったが、「ソフトバンクカード」は利用できるとのことだ。つまり、ネットショッピングの場合は、ほぼ利用可能ということだ。

また、nanaco、楽天Edy、モバイルSuica、SMART ICOCAの電子マネーチャージにも利用できる事が判明。もちろんチャージ時のポイントも付与される。おまかせチャージ利用時には100円(税込)につき Tポイントが1ポイント獲得できるため、1%還元のカードとして考えると、電子マネーチャージ用としても魅力的なカードとなる。

UPDATE 2015年2月26日 10:00
最初の記事では、nanacoや楽天Edyへの電子マネーチャージにもチャージが可能でTポイントも貯まると書いたが、「本当にチャージが可能なのか?」という問い合わせがいくつかあったため、再度ソフトバンクペイメントの担当者に確認した。

結論としては、『現時点では「ソフトバンクカード」でnanacoや楽天Edyへのチャージについては未定です』とのことだ。ただし、『前向きに検討中です』との回答を得られた。

永久機関は不可

「ソフトバンクまとめて支払いチャージ」に「ソフトバンクカード」を登録すれば、「ソフトバンクカード」でチャージした分を「ソフトバンクカード」で支払うことができるようになるのでは? と考えたが、これはできないようだ。「おまかせチャージ」を設定した場合、「ソフトバンクまとめて支払いチャージ」は利用できなくなる。


「漢方スタイルクラブカード」「ライフカード」がnanacoへのチャージの場合のみ還元率を0.25%に下げ、「SoftBankカード」の新規発行が2015年2月28日(土)で終了と、nanacoチャージ用カードを色々探している人も多いだろう。Tポイントが貯まり、電子マネーチャージにも強い事が判明した「ソフトバンクカード」は抜け道となりそうだ。 「ソフトバンクカード」で電子マネーチャージができるようになるまでは、「リクルートカード」「リクルートカード・プラス」や2015年3月1日(日)からチャージ可能になる「セブンカード・プラス」でのチャージが良いだろう。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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