ICカードの全国相互利用ができる前、Suicaであれば全国のJRで利用できた時期があった。筆者は全国のJRでICカードを利用するために、通勤で利用するPASMOに加え「ビックカメラSuicaカード」に入会。更に関西での移動が不便なため「エメラルドSTACIAカード」に入会。PiTaPaを含めICカード3枚持ちを始めた。
全国相互利用ができる現在は1枚にまとめても良いのだが、それぞれの強みがあるため、PiTaPaを解約し、SuicaとPASMOの2枚を時と場合に応じて使い分けている。
どんな時にSuicaを使い、どんな時にPASMOを使うとおトクなのか。今回は2回に分けて下記の切り口で、SuicaとPASMOのおトクな使い方を説明する。
- 特定のクレジットカードを持っているとおトク
- SuicaやPASMOを登録するだけでおトク
- SuicaやPASMOを使うだけでおトク
特定のクレジットカードを持っているとおトク
1.Suicaを使うならビューカードの入会がお得
年間67,000円、1か月あたり5?6,000円以上鉄道、その他買い物などでSuicaを利用する人で現金チャージをしているのであれば、ビューカードに入会しよう。クレジットカードチャージに変えるだけで年間1,000円のSuicaチャージが可能になる。
年会費をかけずにカードの恩恵を受けたい場合は「ビックカメラSuicaカード」に入会。年に1回ビックカメラで電池なり本なり必要なものをカード決済することで2年目以降477円かかる年会費が無料になる。
2.チャージ時だけではなくPASMOの利用時にもポイントが貯まるカード
PASMOの場合私鉄各社、東京メトロといった鉄道系クレジットカードにオートチャージの紐づけを行うとポイントが貯まることが多い。今回はクレジットカードチャージのポイント情報を割愛し、PASMOの利用でポイントが貯まるサービスを紹介する。チャージ時と利用時の2回ポイントを貯められるため活用して欲しい。
PASMO利用でポイントが貯まるサービスは以下の通りだ。
鉄道会社 | サービス名称 | 付与ポイント | 付与条件 | 備考 | |
東京メトロ | メトロポイントplus | 乗車ポイント | ・平日2ポイント ・土休日6ポイント |
事前登録 | 付与率は一般カードの場合 |
電子マネーポイント | ・自動販売機100円につき1ポイント ・店舗200円につき1ポイント |
・一般カード対象外 ・付与率はPrime、ソラチカカードの場合 |
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小田急 | 小田急電子マネーご利用ポイント | ・対象店舗/設備の利用額の1% | OPクレジットカードのオートチャージ会員 | ||
小田急乗車ポイント | ・1か月の小田急線の対象運賃総額による | 定期区間除く | |||
西武 | スマイルリンクサービス | ・対象店舗/設備の利用額の100円(税抜)ごとに1ポイント | 事前登録 | 西武スマイルパークは100円(税込)ごとに1ポイント | |
東急 | 乗ってタッチTOKYUポイント | ・東急線乗車日に専用端末にタッチすると1日10ポイント | TOP& 現金専用カード以外の東急カード会員 | ・定期区間除く ・Suica利用でもポイント付与 |
PASMOに紐づけるクレジットカードは、よく利用する鉄道の中でポイントがより多く貯められそうな会社のカードを選択したい。
更にポイントを貯めるキャンペーンの調べ方
SuicaはSuicaのWebサイト、SuicaポイントクラブのWebサイトとで情報が分れている。それぞれのキャンペーンページをチェックしよう。
PASMOに関してはPASMO自体のキャンペーンが少ない。各鉄道会社のクレジットカードキャンペーンページをチェックした方が情報が多いだろう。今優先的に使うべきICカードを選択する材料になる。
次回は
- SuicaやPASMOを登録するだけでおトク
- SuicaやPASMOを使うだけでおトク
について説明する。今回よりもハードルが低い方法なので、クレジットカード入会に抵抗がある方も安心して欲しい。