TSUBASAちばぎんVisaデビットカード プラチナって何?
千葉銀行のTSUBASAちばぎんVisaデビットカード プラチナとTSUBASAちばぎんVISAビジネスデビットカードが新規に発行されている。これは、VPCCの利用可能カード一覧を確認しているときに見つけたカードだ。
三井住友カード プラチナプリファードの発行があった時にも確認したはずだが、TSUBASAちばぎんVisaデビットカード プラチナとTSUBASAちばぎんVISAビジネスデビットカードはなかったはずだ。
TSUBASAちばぎんVisaデビットカード プラチナとTSUBASAちばぎんVISAビジネスデビットカードについては知らなかったため、カード名を検索してみることに。年会費はそれぞれ10万円(税抜)。1万円(税抜)の間違いかと思ったが、何度見ても10万円(税抜)だ。筆者が知っている限り、デビットカードの年会費では最高額となる。
デビットカードのため、千葉銀行口座を保有していなければ利用できない。また、プラチナカードだが年齢が20歳以上であれば申込できる。国際ブランドはVisaのみとなり、Viasのタッチ決済を利用可能。
ポイントプログラムはTSUBASAポイント。貯まったポイントは1,000ポイント=1,000円としてキャッシュバック可能だ。ちばぎんパートナーで利用すると2~3倍ポイントが貯まったり、割引サービスを受けたりする事もできる。
ちばぎん ひまわり宣言はゴールドステージに
千葉銀行自体の特典である「ちばぎん ひまわり宣言」。ちばぎんとの取引が増えると様々な手数料優遇を受ける事が可能だ。TSUBASAちばぎんVisaデビットカード プラチナを保有していると「ちばぎん ひまわり宣言」のステージがゴールドステージとなる。
ゴールドステージの場合は、提携コンビニなどのATM利用が無料、時間外手数料も無料となる。また、ICキャッシュカード発行手数料も無料。
ただし、他行宛の振込手数料が無料になるサービスはないようだ。
プライオリティ・パスはスタンダード会員?
プライオリティ・パスの発行もできるとあるのだが、紹介の仕方がかなり微妙。
世界1,300か所以上の空港ラウンジの利用が年2回無料かつ優待価格でご利用いただけます
※詳細や条件は( https://www.prioritypass.com/ja )でご確認ください。
通常、プライオリティ・パスは、スタンダード会員、スタンダード・プラス会員、プレステージ会員の3種類あり、年会費はそれぞれ99米ドル、299米ドル、429米ドルとなる。1回毎の利用金額が変わり、スタンダード会員は1回32米ドル、スタンダード・プラス会員は10回まで無料、11回目以降は1回32米ドル、プレステージ会員は何回利用しても無料だ。同伴者は全て1人あたり32米ドルとなる。
しかし、TSUBASAちばぎんVisaデビットカード プラチナは2回まで無料かつ優待価格で利用との表記だ。このパターンで提供されているのはアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードのプライオリティ・パスとなる。アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの場合は、登録料が無料、1回32米ドル利用料が年間2回まで無料だ。おそらく、このようなパターンのプライオリティ・パスということだろう。
Club OffはVIP会員に
国内・海外20万カ所以上の宿泊施設やパッケージツアー、ホテルレストラン、レジャー施設を会員価格で利用できるのがClub Off。TSUBASAちばぎんVisaデビットカード プラチナの会員もClub Offに登録する事ができる。
なお、TSUBASAちばぎんVisaデビットカード プラチナの場合は月額500円(税抜)かかるVIP会員特典が付帯する。VIP会員の場合は、VIP会員価格で施設を利用する事ができる。
例えば、Club OffのVIP会員の場合、帝国ホテルの宿泊料金を検索すると、1泊1,000円程度おトクとなり、VIP専用プランも用意されている。
Club Offを良く利用するのであればVIP会員の特典は良いのだが、年会費2万円程度のプラチナカードでもVIP会員向けのClub Offが提供されている場合もある。Orico Card THE PLATINUMのOrico Club OffはVIP会員だ。
海外旅行傷害保険は高額補償!
海外旅行傷害保険はなかなか補償が手厚い。乗継遅延費用保険金などが付帯し、傷害治療や疾病治療などが1,000万円まで補償される。プラチナカードでも1,000万円の補償は高い。
項目 | カード会員 | 家族特約 | |
海外旅行傷害保険 | 傷害死亡・後遺障害 | 1億円 | 5,000万円 |
傷害治療 | 1,000万円 | 1,000万円 | |
疾病治療 | 1,000万円 | 1,000万円 | |
救援者 | 1,000万円 | 1,000万円 | |
賠償責任 | 1億円 | 1億円 | |
携行品 | 100万円 | 100万円 | |
乗継遅延費用保険金 | 2万円 | ─ | |
出航遅延・欠航・搭乗不能費用保険金 | 2万円 | ─ | |
受託手荷物遅延費用保険金 | 2万円 | ─ | |
受託手荷物紛失費用保険金 | 4万円 | ─ | |
国内旅行傷害保険 | 傷害死亡・後遺障害 | 1億円 | 5,000万円 |
傷害入院保険金日額 | 5,000円 | 5,000円 | |
傷害通院保険金日額 | 3,000円 | 3,000円 | |
傷害通院手術金 | 20万円 | 20万円 | |
乗継遅延費用保険金 | 2万円 | ─ | |
出航遅延・欠航・搭乗・不能費用保険金 | 2万円 | ─ | |
受託手荷物遅延費用保険金 | 2万円 | ─ | |
受託手荷物紛失費用保険金 | 4万円 | ─ |
また、ショッピング保険も年間500万円とデビットカードにしては高くなる。タカシマヤプラチナデビットカードも500万円まで補償されるが、ミライノ デビットPLATINUMは100万円までだ。
ザ・コンコルド・ワイン・クラブやアラモレンタカー優待などはVisaプラチナの特典
会員制「ザ・コンコルド・ワイン・クラブ」の会員限定ワインの購入やクラブイベントの参加枠の用意、ハワイ ホテル・コンドミニアム優待として通常価格から15%OFFなどは、Visaプラチナの特典となるため、Visaプラチナカード保有者であれば利用する事ができる。
その他、ハワイ アトラクション施設優待、アラモレンタカー優待、Visaプラチナ空港宅配、Visaプラチナ空港ハイヤー、Visaプラチナ海外WiFiも同様だ。
Coming Soonに期待!
ここまでTSUBASAちばぎんVisaデビットカード プラチナの特典を見てきたが、10万円(税抜)の年会費を支払うほどのメリットは感じられない。Visaプラチナの特典を利用したいのであれば、年会費2万円(税込)(インビテーションなしの場合は3万円+税)のエポスプラチナカードを利用すれば良い。エポスプラチナカードでもコンシェルジュデスクのVPCCを利用できる。Club OffのVIP会員を利用したいのであればOrico Card THE PLATINUMを追加しても合わせて4万円程度となる。
おそらく、今後追加する予定の特典があるのではないだろうか。それが「Coming Soon」となっており、この特典によっては10万円(税抜)を支払う価値が出てくるのかもしれない。
ただし、筆者の考えではプラチナカードで支払って良い年会費は5万円程度まで。5万円までであればポイント+ある程度の付帯特典を利用すれば元が取れる。しかし、10万円を超えるようなカードで年会費の元を取るのは難しい。10万円を超えるような年会費のカードは元を取ると言うよりは、そのサービスが好きだったり、そのカードでしか手に入らない特典があったりしなければ保有するメリットはない。
TSUBASAちばぎんVisaデビットカード プラチナの「Coming Soon」の追加特典がどのような物になるのか期待したい。