クレジットカードの申込時には電話番号の入力などが必要だ。この電話番号は携帯電話番号を登録するのがおすすめだ。
クレジットカードは、決済時に不正利用などの監視を行っている。例えば、東京でカードを使った直後に、シンガポールでカードが使われた場合などはカードを一時ストップする。それ以降の被害がでないようにするためだ。この一時停止については、利用者の今までの行動パターンなどから分析されており、最近ではAIが活用されているというニュースもある。
一時停止後、カード会社はカードの保有者に電話してカード利用について確認を行う。電話確認で不正利用と判明すれば、そのカード番号を無効にし、すぐに新しいカードの発行手続が行われる。不正利用ではなく、本人利用の場合は一時停止を解除して、カードを利用できるようにする。以降、そのカードは普通に利用可能だ。
もし、クレジットカード会社に固定電話しか登録していない場合は、固定電話に電話がある。日中、家にいないときに電話があり、「○○カードからカード利用状況についての確認があります。△△まで連絡して下さい」のような留守番電話メッセージが残されていたとしても、折り返し電話する人は少ないだろう。最近は詐欺も多いため、折り返し電話する人はさらに減っているだろう。実際、カード会社も、折り返し電話は少ないと言っていた。
これが携帯電話の登録をしている場合は、比較的繋がりやすいはずだ。固定電話の場合はナンバーディスプレイの契約がない場合は電話番号表示もないが、携帯電話の場合は電話に出られなくても相手の電話番号も履歴に残る。
先日、筆者も深夜にカードを利用したところ、カードの利用ができないと言うエラーメッセージが表示された。2回決済したが同じだ。しばらくすると、SMSでメッセージが到着。
【三井住友カード】カードのご利用確認にご協力をお願いいたします https://****
筆者は身に覚えがあったのと、送信元の電話番号が「06-7636-9418」となっており、こちらを調べてみたところ三井住友カードのFAQが表示された。
三井住友カードからSMSが送られてくる事はあるのか
内容を確認すると、以下のように書かれている。
カードのご利用状況が過去の不正利用のパターンと類似した場合などに、ご本人さまのご利用であることを確認させていただく目的でお送りしております。
URLもvpass.jpとなっているため、問題ないだろう。
アクセスすると、○○時に△△で□円の利用があり、決済に身に覚えがあるかどうかのアンケートとなる。こちらに答えると、10分程度でカードの利用が再開されるというメッセージが表示された。
実際に送られてきた三井住友カードからのカード利用情報に関する確認SMS
比較的素早くカード再開できたのは携帯電話を登録していたからとなる。もし、メッセージや留守番電話を無視していた場合は、カードがずっと一時停止状態となっている。次に使おうとしたときにはカードが使えず、カード会社に自分から連絡しなければならない。もし、メインカードで固定費引き落としがあった場合は、その間は固定費引き落としもできないことになる。
このように、クレジットカードの申込時や登録情報を変更する場合は、必ず携帯電話を登録しておこう。
ただし、今後はカード会社を名乗った詐欺も増えていくと思われるため、電話番号をネットで確認した方が良いだろう。
なお、カード会社によっては、不正監視部隊が一般のカードとプラチナカードで異なるようだ。当然、プラチナカードの方が監視が厳しくなっている。このような違いもあると言う事を覚えておこう。