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○○ Payが大流行! それぞれのサービスの違いとは?(LINE Pay、Origami Pay、Apple Pay、楽天ペイ、Android Pay)

2016年12月13日(火)より開始したAndroid Pay。Googleのデジタルウォレットサービスだ。最近○○ Payという言葉をよく聞くが、それぞれサービスは同じものなのだろうか? 10月に開始したApple Payと楽天ペイ、3月に開始したLINE Payなど、様々な○○ Payが存在するが、それぞれの特徴を知っておこう。

LINE Pay

LINE Payの開始は2014年12月だ。意外と古くから存在するが、メジャーになったのは2015年1月から開始したLINE TAXIでの決済サービスに使われた時だろう。LINE Payにクレジットカードを登録しておくと、タクシーの降車時に登録されたクレジットカードで自動的に支払われるという仕組みとなる。

2016年3月にはLINE Payカードの発行が行われ、一気に「LINE Pay」に注目が集まった。JCBブランドのプリペイドカードとなり、LINE Payカードの支払い時には2%のLINEポイントが貯まる。

2017年からはローソンで、物理的なカード無しで、LINE Payのバーコードを提示することでの払いも可能となる。送金や割勘も可能で、韓国ではアプリだけでATM出金も可能だ。

LINE Payの対象店舗はメガネスーパー、ローソン(予定)。ネットの店舗ではZOZOTOWN、Fril、FOREVER21など。Android、iPhoneともに利用可能だ。

Origami Pay

2015年10月からベータ版が提供される。Origamiアプリをインストールし、クレジットカードを登録。Origami Payの加盟店では、店頭のOrigami for BusinessがインストールされたiPadに表示されたQRコードを読み取るか、認証コードを入力して決済する仕組みだったが、現在はBluetooth接続により、スマホを近づけるだけで決済できるようになっている。

また、Origamiアプリの「マーケット」で販売されている商品は、ネットでも購入可能となっている。対応クレジットカードはVisa、Mastercardブランドのみ。2016年5月に正式リリースされている。

対象店舗はロフト、モディ、AOKI、MoMA Design Storeなど。LINE Payと同様、Android、iPhoneで利用できる。

Apple Pay

2016年10月に開始。実店舗で利用する場合はiPhone 7/iPhone 7 Plus/Apple Watch Series 2となるが、ネットでの利用の場合はiPhone 6やTouch ID搭載のMacBook Pro、iPad等の旧端末でも利用できる。

フェリカを搭載したことでも話題となっているが、実店舗ではSuica、iD、QUICPayで支払いが可能だ。ネットでの利用時はApple Payに対応するカード会社かつ国際ブランドがMastercard、JCB、American Expressが条件となる。

Suica(1枚目)以外はTouch ID(指紋認証)またはサイドボタンのダブルクリックなどの操作が必要だ。

楽天ペイ

2016年10月に開始。楽天ペイ(旧楽天スマートペイ)対応店舗で、店頭のバーコードを読み取ることで決済が可能だ。

また、レジの混雑時には、セルフペイでの支払いも可能となる。伝票を見ながら、金額を入力し、支払後の画面を店員さんに提示することでレジでの支払いをスキップできる。

楽天ペイでの支払い時には、0.5%の楽天スーパーポイントを獲得でき、クレジットカードのポイントも別途獲得可能だ。対応しているクレジットカードは、VisaまたはMastercardブランドとなる(楽天カードのみJCBブランドも可)。

LINE Payと同様、iPhone、Androidどちらでも利用が可能となっている。

Android Pay

2016年12月に開始。ポイントカードやギフトカードをまとめる機能と、電子マネーの楽天Edyに対応。楽天Edy加盟店ではスマホをかざすことで決済可能。また、チャージもAndroid Pay上で利用することができる。

既におサイフケータイの楽天Edyを利用していた場合は、Edyアプリと残高やEdy番号は同期するため、どちらを使っても問題ない。

ポイントカードはバーコードを読み取るか、手動で会員IDを入力することで登録することができ、楽天ポイントカードやTOHOシネマズなどが対応している。

Android端末で、かつ、おサイフケータイ対応の端末のみ利用可能となっている。


それぞれの特徴を見ても分かる通り、支払い方法もバーコード提示やBluetooth接続、フェリカなどばらばらとなっている。また、ネットで利用できる・できないなどの違いもあり、同じような名称だが全く異なるサービスとなる。

共通点はスマホ決済ということだ。今後は、物理的なカードもすべてスマートフォンに取り込まれる可能性もある。ここまで仕様がバラバラであれば、将来的にはサービスの勝ち・負けは出てくると思うが、新しい決済サービスが誕生したタイミングは非常におトクなキャンペーンが行われる。

常に新しいサービスを調べておくと、10%程度の割引やポイントを獲得することも可能だ。複雑化している今は、消費者にとってはチャンスである。どんどん新しいサービスを使ってみて欲しい。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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