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JRから第三セクターに移管した時のポイント的デメリットとは?

2016年12月13日

新幹線が開通すると、並行して走っていた在来線が第三セクターになる。最近では北陸新幹線や北海道新幹線の際にそれまでJR区間であった在来線が第三セクターに移管された。

新幹線が開通した後に第三セクターになった際にはポイント的な観点から見て残念ながらデメリットが多いと今年のGWに北陸に行った際に感じた。その感じたデメリットを4点紹介する。

1.乗車券をクレジットカードでの購入ができない

従来、JR区間であった際には、JR東日本、東海、東海ツアーズ(東海、東海ツアーズについては窓口のみ)においては、全国のJR区間の乗車券が購入できる。

しかし、第三セクターになってからは原則としてクレジットカード決済で乗車券を購入することができない。

2.往復割引の適用ができなくなる

従来、JR区間であった際で、片道が600キロ以上あった場合には、往復割引の適用となったが、第三セクターになってからは従来のJR区間と同じ駅を使っても往復割引の適用が無くなるということが発生する。

新幹線が開通してからは新幹線が止まる駅であるJRの駅までの区間においてのみで往復割引ができるかどうかが決まるので注意が必要である。

ただし、片道が100キロ以上の場合の途中下車が可能な制度は残っている。片道が100キロ以上は第三セクター1社の単体ではなく、北陸のように新潟、富山、石川と3社の第三セクターにまたがっていても適用になる。しかし、この場合は現地の第三セクターで切符を別途購入する必要がある。

3.別途乗車券の料金がかかる

第三セクターはJRとは別会社なので、JRとは別に乗車券の料金がかかる。

従来はJRの切符だけ買えば、上記のように別途切符を買わずにその切符の区間内で往復割引の適用や途中下車ができた。

そのため、従来の新幹線開通よりも乗車券の支払いが多くなる場合が多い。

4.乗車券が現金払いしかできない場合が多い

第三セクターの場合、ほとんどの場合が現金支払いしかできない。

例外として旧北陸本線の富山県区間の第三セクターのあいの風とやま鉄道では、Suica等の交通系電子マネーで乗車することができる。ただし、あいの風とやま鉄道でも、現状、新潟区間や石川区間と言った他県の第三セクター区間まで乗車する場合には交通系電子マネーが使えないので注意が必要である。


新幹線が開通して、短時間で旅行に行きやすくなっているのは事実ではあるが、その陰で従来のJR区間が第三セクターになっていて、別途乗車券の料金がかかるというデメリットがあることを理解しておく必要はある。

新幹線の駅以外にも第三セクター区間にも素晴らしい観光スポットはあるので、是非とも第三セクター区間にも足を伸ばしてほしい。

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kagayakuko

小学生のころからポイントを収集。当時集めていたポイント…サンリオショップ(4店舗)、マクドナルド(4店舗) 高校生になってからはクラブ・オンカード、大学生になってからは小田急百貨店、京王百貨店、メトロポリタンプラザ(現:ルミネ池袋)、ビックカメラ、さくらや、マツモトキヨシの現金専用のポイントカードを所有。 2005年から2010年までの間に在籍していた大手クレジットカード会社の子会社(グループ再編により現在は閉鎖)にて、クレジットカードを所有しはじめ、クレジットカードのポイントやポイントサイトのポイントも収集するようになる。 社会保険労務士、ファイナンシャルプランナー(2級、AFP)、日商簿記2級、ビジネス実務法務検定2級等多数の資格を所有。

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