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クレジットカードの家族カードは別居の両親でも申し込みできるものもある! 両親に「付帯特典」をプレゼント!

子供が小学生になり、実家の両親のサポートをお願いすることが増えてきた。筆者の実家は札幌のため、筆者のマイルで航空券を取得し、サポートしてもらっている期間は現金を渡して決済してもらっていた。

サポートの回数も増えてきたため、家族カードを発行しようと考えた。しかし、別居での家族カード発行が可能か不明だったため、それぞれのカード会社で家族カードの発行条件を調べることにした。

基本的には別居でも家族カードの発行は可
同性パートナーでも発行できるカード会社も

家族カードの発行条件を見ると、多くの場合は「本会員と生計を同一にする配偶者・両親・子供(高校生を除く18歳以上)の方」という条件となる。ANAカード、JALカード、JCBカード、三井住友カード、三菱UFJニコス、楽天カード、イオンカードの場合は、ほぼ同じような文言が使われていた。

この「本会員と生計を同一にする配偶者」について、JCBカード、三井住友カード、三菱UFJニコスに確認を行った。まず、同居が必須条件なのかを聞いてみたが、別居している両親でも申し込みが可能とのことだ。

また、「本会員と生計をともにする18歳以上(高校生を除く)の同姓の家族」と「同姓」条件が付いているのがセゾンカード、UCカードだ。例えば、筆者の場合は私の菊地姓となっているため、妻の両親には家族カードを発行できないということになる。また、ジャックスカードの場合は、同居かつ同姓の条件があるため、筆者は自分の両親と同居していないので、同じ姓でも家族カードの発行はできない。

JALカードやダイナースクラブカード等の場合、18歳未満でも家族カードを保有できる場合もある。留学やホームステイなどで、1人で海外に滞在する場合、18歳未満でも家族カードの発行が可能になる場合もあるようだ。

中には、同性パートナーでも家族カードの発行ができるという柔軟なカード会社もある。現時点では、楽天カードや三井住友カードが同性パートナーに家族カードの発行が可能だが、今後このような対応も増えていくだろう。

このように、「家族カード」と言っても、発行会社によって条件が異なるため、配偶者以外に発行する場合は、発行条件を必ず確認してほしい。

両親への家族カード発行は決済だけでなく特典を共有するため

家族カードのメリットは、決済額をまとめられることだ。本会員と家族会員で請求を合算できるため、獲得ポイントのムダがない。しかし、筆者が考えている家族カードの最大のメリットは、特典の共有ができるところだ。

例えば、ゴールドカードを保有している場合、国内の主要空港にあるクレジットカードラウンジを利用できる(もちろん、利用できないゴールドカードもある)。この特典は、家族カードでも利用できるため、マイルのチケットに加えて、ラウンジでゆっくりと休憩してもらうこともできるようになる。

JCBザ・クラスの旅行保険また、旅行保険なども家族会員の特典を利用できる。例えば、JCBザ・クラスの場合、海外旅行保険は「家族特約」が付いている。家族特約と言うのは、「本会員と生計をともにする家族で、19歳未満の子ども」ということのため、筆者の子どもが海外旅行中に何かあった場合には、補償を受けられるという特典だ。しかし、両親となると19歳未満ではないため対象外。家族カードを保有した場合は、「傷害による死亡・後遺障害」は最高1億円の補償を受けられる。

つまり、クレジットカードを保有できない人は家族特約で守りますよ、それ以外は家族カードを作ってください、という仕組みとなる。

国内旅行保険も同様、「航空機や電車、船舶などの公共交通乗用具搭乗中の傷害事故」などでは「入院」で日額5,000円の補償となる。

プラチナカードなどの場合はコンシェルジュデスクを使ったり、プライオリティ・パスを家族会員に無料で発行できるものもある。

ゴールドカードやプラチナカードの場合は、家族カードの年会費も無料または安いものが多い。ゴールドカード以上のクレジットカードを保有している場合は、特典を使ってもらうために家族カードの発行というのも良いのではないだろうか。

家族カードの申込は?

アメリカン・エキスプレス・カードの家族カード申込通常、1枚は同時に申し込むことができるが、さらに追加の場合はカードデスクに電話またはオンラインでの資料請求となる。

今回は、アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードの家族カード申込用紙を取り寄せた。こちらを確認すると、基本カード会員の番号、名前を記入し、家族の名前、生年月日、続柄、性別を記入するだけだ。

カード会社によっては、本人確認書類の添付が必要だったり、家族による署名が必要な場合もある。家族カードの発送先は書く欄がないため、カードは本会員宛に届く。


家族カードの発行は、全て本会員の責任となる。もし、両親に決済ツールとしてだけ渡したいのであれば「おさいふPonta」のような国際ブランド付きプリペイドカードを渡すのが良いだろう。webで残高確認もでき、足りない場合はチャージも可能。何かあった場合はwebで停止もできる。

両親や子どもに家族カードやプリペイドカードを渡す場合は、それぞれの特徴を考えてみて欲しい。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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