電力自由化の影響で、東京電力の電気料金を支払う時にTポイントかPontaポイントを選べるようなサービスが開始する。
⇒東京電力でTポイントサービスを開始予定 PontaポイントとTポイントの選択が可能に
これは、東京電力が電力自由化の影響で、顧客囲い込みのために共通ポイントを採用したという形に見えるが、実は救われたのはTポイントとPontaポイントの方ではないだろうか。
Tポイント、Pontaポイント、楽天スーパーポイントの消費者の使い方の違い
TカードもPontaカードもリアル加盟店からスタートしているため、ポイントがザクザク貯まるという事はなかなか無い。ファミリーマートでTカードを提示しても200円につき1 Tポイント(ブロンズ会員の場合)、ローソンでPontaカードを提示しても100円につき1 Pontaポイントとなる。1,000円支払っても5 Tポイントか10 Pontaポイントだ。そのため、TカードやPontaカードは保有していてもコンビニでは提示しないという人もいる。もちろんボーナスポイントがつく商品を買えば20ポイントくらいは上乗せで貯めることは可能だ。
TポイントとPontaポイントの場合は、リアルのお店で少し貯めて、端数分に使う(少し使う)という使い方が一般的だろう。
一方、楽天の場合はどうだろうか。元々、ネットの楽天市場でポイントを貯めている人が多い。楽天市場では、ポイント10倍やお買い物マラソンなどのキャンペーンを頻繁に行っている。1,000円の利用でポイント10倍の場合は100楽天スーパーポイントが貯まる。コンビニよりも高額な買い物が多くなるため、TポイントやPontaポイントよりも貯まりやすいと言える。
楽天スーパーポイントの場合は、ネットでたくさんため、ネットで消費する。ネットで消費しきれなかった端数をサークルKサンクスなどで消費するという使い方が多いようだ。
もちろん、Tポイントが貯まるYahoo!ショッピングでもキャンペーンを行っているが、Yahoo!ショッピングで獲得できる期間限定のTポイントは、Yahoo!ショッピング・Lohaco等で消費するしかない。ファミリーマートやガストなどで消費することはできないポイントと言うことだ。一方、楽天のキャンペーンで貯めた期間限定ポイントは、サークルKサンクスなどでも利用可能のため、楽天市場で使い切れなかったポイントや期間限定ポイントをリアルで消費するというのが自然な流れだろう。
自動的にポイントが貯まるドコモ
新しく共通ポイントに参入するドコモの場合は、ケータイの利用料金でポイントが貯まり、そのポイントを利用できるというメリットがある。ケータイ電話の利用で貯まるポイントは毎月数百ポイントになっている人も多い。この自動的に貯まったポイントをリアルで消費するという流れが予想できる。
自動的に貯まるポイントと言うのは消費者にとっては「貯まりやすいポイント」という認識になるだろう。
東京電力の電気料金で自動的に貯まるようになるのは最大のメリット
東京電力の電気料金の支払いでTポイントやPontaポイントが貯まるようになると、ドコモポイントのように、毎月自動的に貯まるポイントに変わるのだ。電気料金は5,000円から1万円程度となるため、仮に100円につき1ポイント貯まるようになった場合、毎月50?100ポイント程度は貯まるということだ。
毎月100円分のポイントが貯まるようになると、消費者にとってTポイントやPontaポイントも貯まりやすいという認識になるのではないだろうか。今まで、コンビニでTカードやPontaカードを提示していなかった利用者も、電気料金やガス料金で貯まったポイントを消費するためにTカード、Pontaカードを出すようになるかもしれない。
エネルギー自由化はPontaカード、Tカードの提示率をアップさせるためのきっかけになるかもしれない。