「ANAダイナースカード」「ANAアメリカン・エキスプレス・カード」は、ANAカードの中でも年会費が高額となっている。「ANA VISAカード」や「ANA JCBカード」は年会費が2,000円+税に対し、「ANAダイナースカード」は27,000円+税、「ANAアメリカン・エキスプレス・カード」は7,000円+税だ。
「ANAダイナースカード」のグレードはワイドゴールドのため一般カードと比較するのは間違っているが、「ANAアメリカン・エキスプレス・カード」の場合は、年会費7,000円+税に加え、マイル移行手数料が6,000円+税を考慮すると、一般カードにもかかわらず「ANA VISAワイドゴールドカード」「ANA JCBカード」なみに年会費が高い。
また、「ANAダイナースカード」「ANAアメリカン・エキスプレス・カード」は、年間利用額に対するボーナスポイントは無い。「ANA VISAカード」や「ANA JCBカード」の場合は50万円、100万円、300万円利用するとボーナスポイントが獲得でき、それぞれボーナスポイントを考慮すると、最大でマイル還元率は1.06~1.09%までアップする。
これらを考慮すると、ANAカードとしておすすめできるのは「ANA JCBカード」「ソラチカカード」「ANA VISAカード」「ANA VISA Suicaカード」「ANA TOP&ClubQ PASMO マスターカード」となるだろう。
では、「ANAダイナースカード」「ANAアメリカン・エキスプレス・カード」のメリットは何だろうか?
「ANA JCBカード」や「ANA VISAカード」の場合、年間利用額に対するボーナスポイントやポイントモールの利用で獲得できるボーナスポイントは、1ポイント=3マイル(通常1ポイント=10マイル)となっている。
しかし、「ANAダイナースカード」のポイントモール「ダイナースクラブ ポイントモール」や「ANAアメリカン・エキスプレス・カード」の「ボーナスポイント・パートナーズ」で獲得できるボーナスポイントは、通常のポイントと同じレートでマイルに交換が可能となる。
例えば、ポイントモール経由で「Yahoo!ショッピング」を利用する場合を考える。
ANAマイレージモール | Oki Dokiランド | ポイントUPモール | ダイナースクラブ ポイントモール | メトロポイントモール | |
?対象会員 | AMC会員全員 | ANA JCBカード、ソラチカカード保有者 | ANA VISAカード、 ANA VISA Suicaカード、ANA TOP&ClubQ PASMO マスターカード保有者 |
ANAダイナースカード保有者 | ソラチカカード保有者 |
ポイントモール経由時の獲得ポイント | 300円につき1マイル | 1,000円につき1ポイント | 1,000円につき1ポイント | 100円につき1ポイント | 100円につき0.5ポイント |
ポイント交換レート | ─ | 1ポイント=3マイル | 1ポイント=3マイル | 1ポイント=1マイル | 100ポイント=90マイル |
マイル還元率 | 0.33% | 0.30% | 0.30% | 1% | 0.45% |
9,800円(税抜・送料抜)商品の購入時の獲得マイル | 32マイル(実質0.327%) | 27マイル(実質0.276%) | 27マイル(実質0.276%) | 98マイル(実質1%) | 約44マイル(実質0.45%) |
従って、提携店やポイントモール等をよく利用する場合、「ANAダイナースカード」「ANAアメリカン・エキスプレス・カード」は意外とおトクなカードとなる。また、ポイントモール経由時の獲得ポイントは1商品毎となるため、端数の少ない「ダイナースクラブ ポイントモール」は効率が良いことがわかるだろう。