Visaプリペイドカードを提供しているKyashでは、2020年初旬より、Visaのタッチ決済を搭載し、ICチップを搭載した新しいKyash Cardを発行する。
年会費は従来通り無料だが、新規発行手数料として900円(税込)必要となる。なお、従来のKyash CardはKyash Card Liteとしてリニューアルし、新規発行手数料として300円(税込)必要となり、4月以降は還元率も0.5%と現在の半分となる。
新しいKyash Cardは本人確認書類が必要となるが、海外の実店舗でも利用可能となるなど、現状のKyash Cardから大幅に進化している。
Kyash Card | Kyash Card Lite | Kyash Card Virtual | |
発行手数料 | 900円(税込) | 300円(税込) | 無料 |
デザイン | 3種類(ネイビー、シルバー、ピンク)でカード番号が裏面 | 水色 | 水色 |
ポイント還元率 | 1% | 0.5%(2020年3月31日までは1%) | 0.5% |
ポイント還元対象上限 | 1ヵ月12万円まで | ||
1ヵ月当たりの決済上限 | 100万円 | 12万円 | 12万円(本人認証なしの場合は2万円) |
1回当たりの決済上限 | 30万円 | 5万円 | 3万円(本人認証なしの場合は5,000円) |
本人確認書類 | 必要 | 不要 | |
年会費 | 無料 | ||
ICチップ | ○ | ─ | |
Visaのタッチ決済 | ○ | ─ | |
Google Pay | ○ | ○ | ○ |
国内利用 | ○ | ○ | オンラインのみ |
海外利用 | ○ | オンラインのみ | オンラインのみ |
3Dセキュア | ─ |
注意点としては、新たなKyash Cardの場合は月間100万円まで利用できるが、ポイント還元対象は従来通り12万円までとなる。つまり月間35万円利用する事はできるが、12万円までは1%分の1,200ポイントが貯まり、23万円分についてはポイント対象外となる。
また、Kyash Card Liteについては、利用金額が100万円の上限が設定されており、100万円に達した場合はカードの再発行が必要だ。この再発行の場合でも300円(税込)の手数料が発生するため、Kyash Card Liteを使い続けた場合は、Kyash Cardへの切り替えの方がおトクになる可能性が高い。なお、Kyash Cardの有効期限切れの場合、再度900円(税込)が必要になるかを確認したが、現時点では発表できないとのことだった。
では、Kyash Card Lite(現在の名称はKyash Card)を利用している人が900円(税込)を支払って新しいKyash Cardに切り替えるメリットがあるのだろうか。
まず、2020年4月以降は還元率が半減するため、毎月10万円利用した事を考えると新Kyash Cardでは1,000ポイント獲得できるが、旧Kyash Card(Kyash Card Lite)の場合は500ポイントとなる。1ヵ月で500円分の差が出てくるのであれば、すぐに発行手数料の差額600円分は回収できてしまう。
さらに、900円(税込)は発行手数料となるため、年会費として考えた場合(有効期限が5年)は180円(税込)だ。1%還元で考えると年間18,000円(月間1,500円)以上Kyash Cardを利用するのであれば、新Kyash Cardを利用するメリットがある。逆に、それほどKyash Cardを使っていない場合は、新しいKyash Cardを発行せずにKyash Card Virtualだけでも十分という事だ。
従って、Kyash Card Liteを使い続けるよりは新たなKyash Cardに切り替えるか、カードを発行しないKyash Card Virtualにするのがおすすめだ。
なお、新たなKyash Cardでも3Dセキュアは対応していないため、現時点で○○ペイに登録できない場合は、同じく登録する事はできない。