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ポイント戦国時代 ポイントブームは終焉を迎えるのか

2015年12月1日(火)にドコモの共通ポイント「dポイント」がスタートした。翌年の2月23日(火)より、JR東日本が駅ビルのポイントを共通化し「JRE POINT」を開始。3月24日(木)にはLINEが「LINE Payカード」を開始、4月1日(金)には阪急阪神の「Sポイント」、4月9日(土)にはイオンが共通ポイント「WAON POINT」の開始を発表するなど、ポイント業界が賑わっている。

しかし、筆者はポイントブームが終焉を迎えるかもしれないと思い始めている。

ポイントを気にしている利用者であれば、新しいポイントサービスがどんどん登場するのは良いことだ。新しい提携や交換が開始し、さらにおトクになる可能性のほうが高い。筆者も、毎日新しいニュースが出るたびに、わくわくしている。

ただし、一般の消費者はどうだろうか。dポイントくらいまでは様々なメディアで「共通ポイント戦国時代」のような取り上げ方もしてきたが、それ以降はそうでもない。「LINE Payカード」は還元率も2%と高く、若年層にリーチできるポイントカードであり、Pontaポイント、WAONポイント、nanacoポイント、Amazonギフト券とのポイント交換も検討するなど、非常にインパクトのあるポイントのはずだ。しかし、現時点でLINE Payカードについてのメディアからの取材は皆無だ(他の方に取材に行っている可能性はあるが)。

なぜ、メディアの反応がないのかというのを考えた場合、競合が多すぎて扱いにくい、情報が多すぎて拾いきれていないという点が挙げられる。

以前、情報番組で共通ポイントの比較を行ったことがある。Tポイント、Pontaポイント、楽天スーパーポイント、dポイントを扱ったが、時間が足りなく、解説しきれなかった事がある。テレビで比較をする場合は3つまで、4つになると情報量が多くなり、時間的にもわかりやすさ的にも限界になるようだ。

また、雑誌の場合、4陣営であれば、見開き2ページで綺麗に紹介することができるだろう。しかし、5陣営、6陣営になると、見開きで対応するには1つ1つの情報が少なすぎる、3ページは確保できないなど、扱いにくくなる。新聞社の取材でも、最近はポイントが増えすぎ、どのポイントを取り上げ、どのポイントを取り上げないかを決めなければならないが、それには理由が必要だ。

ポイント業界は賑わっており、陣営同士の争いが激しくなってきているが、あくまでもポイント業界内やポイントマニア内での話題に過ぎず、一般消費者までは浸透していない。このギャップを埋めてきたのがテレビや雑誌、新聞などのメディアだったが、ポイントが複雑・乱立しすぎてメディアも対応しきれなくなっている。せっかくおトクな情報なのに、消費者に伝わらなければ意味が無い。

電力自由化の開始、銀行のマイナス金利とポイント業界にとって非常に良い波が来ている。しかし、皆が一番良い波を捉えようとしすぎて、全員波に乗れなかった、という事になりかねない。

最近、三菱UFJニコスの「MUFGカード スマート」、オリコの「My Cloud プレミアム カード」とキャッシュバック系のカードが立て続けに発表された。「P-oneカード<Standard>」のようなわかりやすさをアピールし、それに従来のメディアが食いつくと、今後この手のクレジットカードの契約数が伸びていくのかもしれない。

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菊地崇仁

1998年に法政大学工学部を卒業後、同年日本電信電話株式会社(現NTT東日本)に入社。社内システムの開発、Lモードの料金システム開発、フレッツ網の機器検証等に携わり2002年に退社。同年、友人と共に起業し、システムの設計・開発・運用を行う。2006年、ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年3月代表取締役に就任。ポイント探検倶楽部に掲載されているポイントは約230種類。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られる。 三児の父であり家計のやりくりをすべて担当。ポイントのみならず、クレジットカードや保険なども守備範囲で、近年は投資にも挑戦している。 45枚のクレジットカードを保有し、約70万円の年会費を支払っている。一般カードからプラチナカード等のプレミアムカードを実際に保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。すべてのカードを利用し、おトクな使い方、おすすめの使い方を日々研究中だ。

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