コラム プリペイド

ICチップ搭載・Visaのタッチ決済搭載の新Kyash Cardが誕生! 新しいKyash Cardは申し込むべき?

2019年12月19日

Visaプリペイドカードを提供しているKyashでは、2020年初旬より、Visaのタッチ決済を搭載し、ICチップを搭載した新しいKyash Cardを発行する。

年会費は従来通り無料だが、新規発行手数料として900円(税込)必要となる。なお、従来のKyash CardはKyash Card Liteとしてリニューアルし、新規発行手数料として300円(税込)必要となり、4月以降は還元率も0.5%と現在の半分となる。

新しいKyash Cardは本人確認書類が必要となるが、海外の実店舗でも利用可能となるなど、現状のKyash Cardから大幅に進化している。

Kyash Card Kyash Card Lite Kyash Card Virtual
発行手数料 900円(税込) 300円(税込) 無料
デザイン 3種類(ネイビー、シルバー、ピンク)でカード番号が裏面 水色 水色
ポイント還元率 1% 0.5%(2020年3月31日までは1%) 0.5%
ポイント還元対象上限 1ヵ月12万円まで
1ヵ月当たりの決済上限 100万円 12万円 12万円(本人認証なしの場合は2万円)
1回当たりの決済上限 30万円 5万円 3万円(本人認証なしの場合は5,000円)
本人確認書類 必要 不要
年会費 無料
ICチップ
Visaのタッチ決済
Google Pay
国内利用 オンラインのみ
海外利用 オンラインのみ オンラインのみ
3Dセキュア

注意点としては、新たなKyash Cardの場合は月間100万円まで利用できるが、ポイント還元対象は従来通り12万円までとなる。つまり月間35万円利用する事はできるが、12万円までは1%分の1,200ポイントが貯まり、23万円分についてはポイント対象外となる。

また、Kyash Card Liteについては、利用金額が100万円の上限が設定されており、100万円に達した場合はカードの再発行が必要だ。この再発行の場合でも300円(税込)の手数料が発生するため、Kyash Card Liteを使い続けた場合は、Kyash Cardへの切り替えの方がおトクになる可能性が高い。なお、Kyash Cardの有効期限切れの場合、再度900円(税込)が必要になるかを確認したが、現時点では発表できないとのことだった。

では、Kyash Card Lite(現在の名称はKyash Card)を利用している人が900円(税込)を支払って新しいKyash Cardに切り替えるメリットがあるのだろうか。

まず、2020年4月以降は還元率が半減するため、毎月10万円利用した事を考えると新Kyash Cardでは1,000ポイント獲得できるが、旧Kyash Card(Kyash Card Lite)の場合は500ポイントとなる。1ヵ月で500円分の差が出てくるのであれば、すぐに発行手数料の差額600円分は回収できてしまう。

さらに、900円(税込)は発行手数料となるため、年会費として考えた場合(有効期限が5年)は180円(税込)だ。1%還元で考えると年間18,000円(月間1,500円)以上Kyash Cardを利用するのであれば、新Kyash Cardを利用するメリットがある。逆に、それほどKyash Cardを使っていない場合は、新しいKyash Cardを発行せずにKyash Card Virtualだけでも十分という事だ。

従って、Kyash Card Liteを使い続けるよりは新たなKyash Cardに切り替えるか、カードを発行しないKyash Card Virtualにするのがおすすめだ。

なお、新たなKyash Cardでも3Dセキュアは対応していないため、現時点で○○ペイに登録できない場合は、同じく登録する事はできない。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
アバター画像

菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

-コラム, プリペイド
-, , , ,

© 2024 ポイ探ニュース