「カードの切り方が人生だ」 ─ 俳優のオダギリジョーが手持ちのカードを選ぶCMを覚えている方も多いだろう。ライフカードのCMだ。
今回はその「ライフカード」を取り上げたい。
ライフカードのポイントは「LIFEサンクスプレゼント」だ。LIFEサンクスプレゼントの紹介ページには、「1,000円につき1.0ポイント付与」と書かれている。
しかし、実際のポイント付与レートは異なり、ショッピング利用毎に100円につき0.1ポイントとなる。ショッピング利用毎のため、1回の買い物で100円未満の端数については切り捨てとなる。しかし、1回のショッピングで200円の商品を購入した場合でも0.2ポイントは獲得できるのだ。
ライフカードに確認すると、0.1ポイントと言うのはわかりにくいため、「1,000円につき1.0ポイント」という表現にしているとのことだが、実際のポイント獲得数に影響があるため、100円につき0.1ポイントと表記したほうが良いのではないだろうか。
では、LIFEサンクスプレゼントの1ポイントの価値を考えてみよう。300ポイントで楽天スーパーポイント1,500ポイントに交換可能となっているため、1ポイントとしては5円相当、還元率は0.5%となる。
年会費は永年無料だが、同じ条件でもっと還元率の良いクレジットカードはたくさんあるため、正直物足りないだろう。しかしライフカードにはいくつかの特徴がある。利用すればするだけおトクになるライフカードの特徴を見てみよう。
特徴1:破壊力抜群の誕生日月ポイント5倍
ライフカード「LIFEサンクスプレゼント」の最大の特徴は誕生日月のポイントが100円で0.5ポイントと、通常の5倍のポイントを獲得できる点だろう。
例えば、誕生日月に6万円利用したとする。100円で0.5ポイント獲得のため、300ポイント獲得できる。300ポイントは楽天スーパーポイント1,500ポイントに交換できるため、誕生日月に6万円利用するだけで1,500円分の還元が受けられる。誕生日月ポイント5倍の破壊力は抜群だ。
特徴2:年間50万円以上の利用で1,500円分の300ポイントゲット
また、年間50万円の利用で1,500円相当の300ポイントのボーナスポイントも獲得できる。例えば、毎月4万円の利用、誕生日月に6万円利用したとしよう。年間利用額は50万円となる。
毎月の獲得ポイントは440ポイント(40ポイント×11ヶ月)、誕生日月の獲得ポイントは300ポイント、年間利用50万円を超えたるため300ポイントのボーナスポイントを獲得。すなわち1,040ポイントの獲得となる。ポイント交換を考えずに1ポイント=5円で計算すると還元率は1.04%までアップする。
特徴3:年間利用額に応じたステージアップで還元率は最大2倍に
さらに、ライフカードは年間利用額に応じて、翌年の獲得ポイント数が変わってくる。まず、初年度は100円につき0.15ポイントの付与。年間利用額が50万円以上で翌年の基本ポイントが100円につき0.15ポイント、150万円以上で100円につき0.2ポイントとアップする。ただし、スペシャルステージ以降でも、誕生日月だけは100円につき0.5ポイントとなるので注意して欲しい。
年間利用額 | ステージ | 翌年ポイント付与率 |
50万円未満 | レギュラーステージ | 100円につき0.1ポイント |
50万円以上、150万円未満 | スペシャルステージ | 100円につき0.15ポイント |
150万円以上 | プレミアムステージ | 100円につき0.2ポイント |
年間50万円以上で翌年のポイントが100円につき0.15ポイントとなるため、特徴2の計算は間違っていることになる。毎月獲得できるのは660ポイント(60ポイント×11ヶ月)。合計1,260ポイント獲得可能のため、還元率は1.26%だ。
年会費無料で還元率1.2%を超えるのは、リクルートカード(還元率1.2%)、REX CARD Lite(還元率1.25%)があるが、それに匹敵するクレジットカードとなる。
特徴4:Vプリカへの交換で最大1ポイント=6.76円までアップ
ライフカードは「Vプリカ」と言うネット専用のプリペイドカードがポイント交換商品に用意されている。VプリカはVisa加盟店であればどのネットショップでも利用可能だ。
今までLIFEサンクスプレゼントのポイントは、1ポイント=5円と書いてきたが、Vプリカへの交換は更にレートが良い。
例えば、1,780ポイントでVプリカ1万円分に交換可能だ。1ポイントが5.62円にアップする。最大は14,800ポイントで10万円分のVプリカに交換できる。この場合、1ポイントの価値を6.76円まで高めることが可能となる。
1ポイント=5.6円として計算すると、年間50万円利用した場合の還元率は1.4%だ。
Vプリカ | 交換ポイント | 1ポイントの価値 |
3,000円分 | 590ポイント | 5.08円 |
5,000円分 | 980ポイント | 5.10円 |
10,000円分 | 1,780ポイント | 5.62円 |
20,000円分 | 3,550ポイント | 5.63円 |
50,000円分 | 8,700ポイント | 5.75円 |
100,000円分 | 14,800ポイント | 6.76円 |
特徴5:ポイントの有効期限は最大5年
また、LIFEサンクスプレゼントのメリットは、ポイントの有効期限にもある。通常LIFEサンクスプレゼントのポイント有効期限は2年間。ただし、繰越手続きを行うことで、最大5年間まで延長される。
5年間ポイントを繰り越した場合、毎年50万円利用していると1,260ポイント×5=6,300ポイントの獲得となり、交換可能な商品・ギフト券の幅が広がるだろう。
特徴6:電子マネーチャージでもポイント付与
重要なのが、ライフカードで電子マネーにチャージするときにもポイントが付与されるという点だ。誕生日月などにかかわらず、1,000円につき0.5ポイントと、通常のポイント付与率よりは下がるが、楽天Edyやnanacoへのチャージでもポイントを獲得できるカードとなっている。最近では、楽天Edy、nanacoへのチャージでポイントが付くクレジットカードは少ないため、大きな特徴といえる。
また、au WALLETへのチャージでもポイントを獲得できる。ただし、au WALLETへのチャージはMasterCardのみとなる。なお、au WALLETへのチャージは、楽天Edy・nanacoチャージと異なり、ポイント付与レートが下がることはない。
年会費が無料で、年間50万円の利用で還元率1.26%(Vプリカへの交換の場合は1.4%程度)のライフカード。
どーすんの?オレ
記事訂正:
JCBブランドはnanacoチャージでポイントが付くと記述していたが、2014年12月4日(木)よりnanacoチャージでのポイントは楽天Edyチャージと同じ1,000円につき0.5ポイントに変更となっている。